R-指定、IPPONグランプリで骨の髄からスベる「ライターを付けられへん…」

6月2日(火)深夜、ラッパー・R-指定とターンテーブリスト・DJ松永による音楽ユニット・Creepy Nuts(クリーピーナッツ)がパーソナリティを務めるラジオ番組「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送・毎週火曜27時~28時30分)が放送。R-指定とDJ松永が、大喜利番組「IPPONグランプリ」(フジテレビ系)の観覧ゲストに招かれたことを明かし、収録の様子を語った。

収録について、二人とも「あの距離でプロの人達に笑わせてもらえるって最高だった」、「楽しかった」と全体の感想を述べたが、R-指定は「最高に楽しかったよ、途中までは!」と付け加え、気の病むことがあったと告白。「IPPONグランプリ」では観覧ゲストにもネタを振られるのが恒例だが、これにR-指定が指名され、豪快にスベったことを報告した。

R-指定:番組に呼ばれて有難いことです。フジテレビと(番組進行役のアナウンサーの)榎並さんにも感謝しかないですけど、あの瞬間だけは……!

DJ松永:自分ではどうだったの? 俺は、Rはすごいと思ってる!

R-指定:ウケていたらキレてない。ウケていたらこんなこと言わへん!

DJ松永:そうだね……。

R-指定:ウケてたら、ちょっと恥ずかしそうに「振られちゃいましたねー。まあ、何とか答えましたけどー」って言うけど、スベったから。みなさんは経験ありますか? ちゃんとしたお笑い番組で、お笑いのプロが見つめる中、プロでもない自分がその戦場で駆け出して行って、しっかりと、骨の髄からスベるという体験。

DJ松永:ちょっとだけね。

R-指定:いやいや、ちょっとじゃない! 俺を庇うな!

DJ松永:オモロかったって!……ホンマに!(笑)

R-指定:ウソ過ぎて、下手な関西弁になってる(笑)。(榎並アナウンサーに)「写真で一言」って言われて断ろうとしたけど、あの場では断る方が勇気がいるというか……。

DJ松永:まあね、そうだよね。

R-指定:こんなこと言うのもあれだけど、観覧ゲストへの振りって、芸人さん達が最高レベルまでにした空気を一回リセットさせる、箸休め的なものだから。そういうことも自分に言い聞かせて“写真で一言”を答えて、でも、めちゃくちゃスベって……。

DJ松永:その後、休憩時間があったけどなかなか喫煙室から出て来なかったよね。

R-指定:俺、何が嫌だったかって。スベった後、不安だから松永さんの方を見たんですよ。そうしたら、松永さんがすっごく哀れんだ目で俺のことを……。それが傷つく!

DJ松永:それはさ、本当に助けたかったから! 俺だったら超傷つくし、傷ついて眠れない。膝が震えて立てなくなる。だからRの相方として、ここは共感が大事だと思って。

R-指定:俺が休憩中、ずっと喫煙所にいたのは、松永さんの“こいつ、かわいそう”っていう目を見ないため !

DJ松永:そうなの!?

R-指定:みんな、知ってる? あんだけスベると、ライターを付けられへん……。指先に力が入らなかった。

DJ松永:Rが喫煙所から出て来なくて、俺とかスタッフさんは全員、Rのことを心配していたからね。

R-指定:俺を心配すんな!(笑)

DJ松永:マネージャーさんも「いや、でも、本当に……まあ、これをラジオで(ネタにして)喋れるから。ラジオがあって良かったよね」って言っていて。

R-指定:お前、優しさが人を傷つけるって、知ってる?

DJ松永:あはははは(笑)

気の利いたことを言えず、激しく落ち込んだというR-指定。収録後の帰りも「もっと他の答え方があったかもしれない」、「いやいや、素人のくせにウケようと思って、自分は傲慢だ」と、延々と自問自答していたと明かした。

さらに、外でサイファーをする集団を探し「めっちゃうまいラップ、やったるやんけ!」と、乗り込んでストレスを本業で発散しようとしていたことも明かすと、DJ松永が「高校生のサイファーだったらどうするんだよ?」と質問。R-指定は荒々しく「(ラップで)ボッコボコや!」と容赦しないと言い切り、「プロを見せてやる! プロってこう! なめんな! 二度と俺をなめんな! 分かったか! フジテレビー!」と思いのたけを叫び、心境を察したDJ松永も「Rが(高校生をラップで)ボコボコにしていても、俺は止めない。ビートを流し始めるかもしれない。Rが一番ノレそうなやつを……」と、荒れ狂う相方を慰めた。

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若き女性教師の悪夢のような極限心理をあぶり出す 『ありふれた教室』

ニッポン放送「ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町」(日曜朝5時~)で、おススメの最新映画をご紹介しているコーナー『サンデー早起キネマ』。5月12日は、衝撃の映画体験が味わえる3本をご紹介しました。

その1本は、ドイツから届いた、若き女性教師の悪夢のような極限心理をあぶり出したサスペンス・スリラー『ありふれた教室』。

『ありふれた教室』  (C)ifProductions_JudithKaufmann

ポーランド系ドイツ人女性のカーラは、仕事熱心で責任感が強い若手教師。新たに赴任した中学校では1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を獲得しつつありました。

そんなある日、校内で相次ぐ盗難事件の犯人として、カーラの教え子が疑われることに。問題があれば徹底的に調査する“不寛容方式”を掲げる校長らの強引なやり方に反発したカーラは、独自の犯人捜しを始めます。すると、カーラが職員室に仕掛けた隠し撮りの動画には、ある人物が盗みを働く瞬間が記録されていたのです。

やがて、盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は噂となって広まり、保護者の猛烈な批判、生徒たちの反乱を招き、同僚教師とも対立。カーラは、後戻りできない孤立無援の窮地に陥っていくのです……。

『ありふれた教室』  (C)ifProductions_JudithKaufmann

監督は、この作品が長編4作目にして日本劇場初公開となるイルケル・チャタク。誰にとっても馴染み深い学校という場所を“現代社会の縮図”に見立て、正義や真実の曖昧さをサスペンスフルに描ききりました。

教員のなり手不足や過酷な長時間労働、モンスター・ペアレンツなどの問題がしばしば報じられる日本社会とも無縁ではありません。

『ありふれた教室』  (C)ifProductions_JudithKaufmann

英語のタイトルは、『The Teachers’ Lounge』=職員室ですが、『ありふれた教室』という日本語のタイトルが、本当に“言い得て妙”なんです。この作品が、世界中の学校だけでなく、あらゆるコミュニティーで、いつ起きても不思議ではない“今そこにある脅威”をあぶり出しているからなのです。

まさしく“学校は社会の縮図”。どこででも起きそうな“ありふれた”こと、この作品に登場する人たちは、私たちの周りにもいる“ありふれた”人たちなのです。だから怖い!ちょっとした選択ミスで物事がどんどん悪い方向に転がっていってしまう……誰にでも起きそうな問題をどのように解決していくのか? 解決する方法はあるのか? その前にそもそも人は問題の根源にちゃんと向き合っているのか?……まで考えさせられます。

教師、生徒、保護者の間でふくれ上がった猜疑心が暴発し、 正義や真実をのみ込んでいく衝撃的なストーリー展開! 圧巻のエンディングにも打ち震える破格の映画体験を是非、劇場の大スクリーンで。

『ありふれた教室』  (C)ifProductions_JudithKaufmann

『ありふれた教室』
5月17日(金)新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国公開監督・脚本:イルケル・チャタク
出演:レオニー・ベネシュ(『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』『白いリボン』)、レオナルト・シュテットニッシュ、エーファ・レーバウ、ミヒャエル・クラマー、ラファエル・シュタホヴィアク
2022年/ドイツ/ドイツ語/99分/スタンダード/5.1ch/原題: Das Lehrerzimmer /英題: The Teachers’ Lounge /日本語字幕:吉川美奈子/提供:キングレコード、ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム/G

(C)ifProductions_JudithKaufmann

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