楽しかったはずの推し活がいつしか負担に!?「推し疲れ」について考える

女装パフォーマーのブルボンヌと、伝統芸能研究家の重藤暁を迎えた1月12日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
「きょうのクリエイティ部」では「『推し疲れ』をクリエイティブ」というテーマでお届けした。

推しを応援することに、いつしか疲弊感やストレスを感じてしまう「推し疲れ」。近年では、芸能人やインフルエンサーなども推し疲れを告白するなど注目を集めた。

自分が好きなこと・楽しいことをやっているだけなのに、なぜ義務的になったり心がすり減ってしまうのか。そもそも推し疲れを解消することはできるのか考えていく。

西川あやの「雑誌のVOCE(ヴォーチェ)のアンケートによると、推し疲れ経験者が7割ぐらいいらっしゃるそうで。どういうときに推し疲れを感じるかというと、一番多かった回答が『お金がかかりすぎて疲れてしまった』、次いで『情報が多すぎてついていけなくなった』というものでしたね。あとは『他のファンとの人間関係』というのもあるみたいです」

重藤暁「西川さんは(AKB48を)めちゃくちゃ推した経験があるわけじゃないですか。いつからそこにトンって入ったと思います?『いま思えば、あたしめっちゃあの時推してたな』みたいな」

西川「だって、わたしがいなかったらAKB48はあそこまで売れてなかったって思ってたんですよ、当時は」

ブルボンヌ「思い上がらないで(笑)。もっとすごい注ぎ込んでる人いっぱいいたわよ!」

西川「そうなんだけど(笑)。劇場とかも行ってたから、そういう気持ちだったんだろうね、当時はね。だから私がCD買わなきゃと思ってたし、並ばなきゃって思ってたし。それがさぁ、どんどんどんどんチケットは取れなくなって、推しに会える機会もなくなり、悲しかったですね、あのときは。知らない人たちに勝手に語られ……」

重藤「辛かったね(笑)」

ブルボンヌ「でもさっきのアンケートだと、あやのがそういうふうに思って『あんた知らないじゃん!』っていうことが推し疲れの原因にもなってるってデータになってたじゃん」

西川「結果的にいま振り返ると、推し疲れで徐々に自分が薄いファンになってったな、って思います」

重藤「おー!!」

ブルボンヌ「疲れてるからこそ、これはもうしんどいことだって自分でもわかって引いたんでしょ?じゃあ良かったじゃん」

西川「他の人に任せようって」

重藤「わたしがいなくても世界が回るっていう…」

西川「回るっていうことに気がついたんでしょうね」

ブルボンヌ「大人になったねぇ(笑)」

西川「大人になりました(笑)」

さらに、アイドルの熱愛・結婚報道が出た時のファン心理や、江戸時代の狂信的な歌舞伎ファンなどについても話した。

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EV市場に変調……アクセルをふかしはじめた日本勢への影響は?

政策アナリストの石川和男が5月19日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送Podcast番組「石川和男のポリシーリテラシー」に出演。米EV(電気自動車)大手テスラが、減収減益や人員削減に追い込まれるなど変調をきたすEV市場について専門家と議論。今後の日本がとるべきEV政策やメーカーの戦略について提言した。

※画像はイメージです

米EV大手テスラは4月15日、世界で従業員の10%以上を削減すると発表。同社の今年1-3月期の決算は、前年同期に比べ4年ぶりの減収減益となったほか、EVの販売台数も9%減となった。一方、安値攻勢をかける中国メーカーBYDの今年1-3月期決算は、純利益が前年同期に比べ11%増、販売台数は13%増となったものの、伸び率は減少した。

この現状について、ゲスト出演した自動車業界に詳しい経済ジャーナリスト井上久男氏は「中国では今、景気低迷を背景にした価格競争からEVの値引き販売が起きている。今年3月に中国のスマホ大手シャオミが出したEVが、かなり評判がよく、まさに走るスマホ。テスラより安い価格で市場投入してきており、中国のEV大手BYDが“シャオミ潰し”に動くなど、中国勢同士で競争が起きていて第二のEV競争が始まっている。テスラはそれに巻き込まれている」と解説した。

日本勢について井上氏は「まだ商品をほとんど出せていない。値引き競争したくてもできない。それが不幸中の幸いで、値引き競争に巻き込まれずに済んでいる」と指摘。あわせて「EVが新しいもの好きな人たちの間である程度一巡して、いわゆるキャズムのような状態になっている。充電環境の悪さや、補助金がないと高くて買えないなどの理由から、再び世界でHV(ハイブリッド車)が売れ始めている」と明かした。

一時はEVに関して出遅れが指摘された日本メーカーだが、井上氏によると「テスラやBYDが引っ張ってきた、この4年くらいのスピードが早すぎた」とのこと。井上氏が取材した大手国内自動車メーカーの経営陣は「(EVが)想定内の普及スピードに戻ってきた」と話したという。

井上氏は「中国では“賢い車”、車のスマート化が加速している。日本メーカーは中国勢に比べると、まだスマート化に関するノウハウは少ない」とも述べ、トヨタと中国SNS大手テンセント、日産と中国ウェブ検索大手バイドゥが提携したように、車のスマート化技術の強化が重要だと指摘した。

そのうえで、今後日本メーカーが世界のEV市場で勝てる価格について聞かれた井上氏は「市場によって違うと思うが、アメリカであれば補助金なしで400万円くらい(1ドル150円程度を想定)のEVを出せば売れると思う」と述べる一方、「日本国内では150万円くらいだと思う。国内は軽自動車が中心のマーケットになっていて、可処分所得も伸びず、高齢者も増えるなかで国民の足となっている。地方に行けば一人一台。ガソリンスタンドも減少する中、軽自動車のEVでもう少し安いものが出れば爆発的に売れると思う」との見通しを示した。

最後に石川は「(今のEV価格競争を)日本が傍観者として見ているのは、実はいいこと。日本メーカーは、競争を見極めたうえで売っていくことができる。最終的に日本メーカーが大事にしなければならないのは価格戦略。いいものが売れるのではなく、売れるものがいいもの。メーカーが価格戦略を立てられるよう、国も支援策をふんだんに出して、国策として日本のEVメーカーを育てていくべきだ」と持論を述べた。

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