少年ジャンプ“早バレ”で逮捕!専門家「懲罰的賠償で稼いだ金の倍ぐらい取らないと終わらない」

2月12日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、漫画誌の早バレについて意見を交わした。

普通に裁かれるのでは罰金“ちゃりん”だけ

発売前の漫画誌の画像がインターネット上に出回る「早バレ」が大きな問題になっている。今月4日には、集英社「週刊少年ジャンプ」の画像を発売5日前にネット公開したとして、外国籍の男らが逮捕された。画像はセリフを翻訳して海外で無料拡散された可能性もあり、業界では「漫画出版文化の根底を壊しかねない行為」と危機感を強めている。逮捕されたのは、東京都新宿区でジャンプや関連グッズの販売会社を経営する男ら2人。都内の販売店から発売前のジャンプを入手していたとみられる。公開した画像は英語などの外国語に翻訳され、複数のサイトに転載されていたという。出版業界では、発売日に全国で一斉に書籍を店頭に並べるため、一部店舗に発売日前に届けられる。容疑者らはこの仕組みを悪用した可能性がある。

寺島アナ「漫画誌の“早バレ”が問題になっているということなんですが、上念さんこれはどうご覧になりますか? 」

上念「おそらくネットで公開して、アクセス数を稼いで、それで広告料を得てたと思うんですよ。捕まえて普通に刑法犯として裁かれるはいいんですが、それだと罰金とか”ちゃりん”で、やった方が得なんですよ。なので民事訴訟で、懲罰的賠償を認めて、不正アクセスで稼いだ金の倍ぐらい吐き出させるふうにしないと終わんないんですね。」

実は「早バレ」は、出版社が何十年も頭を抱えてきた問題だとスポニチは報じている。大手出版社のベテラン社員が「平積みにした漫画誌の一番上だけを他誌にしてこっそり売ったり、例えば“マガジンと間違えて売ってしまった”と言い訳して売る店はたくさんあった」と明かす。こうした“早売り”の店にペナルティーを科すこともあったが「出版社は店に置いてもらう立場」と厳しく取り締まれない面もあった。それでもSNSの普及前は被害も限定的だったが、今はスマホ一台で拡散されてしまう。漫画編集者は「昔からある早バレが、SNSと“悪魔合体”して、世界規模で読者と出版社がダメージを負う時代になってしまった」と頭を抱える。

寺島「“悪魔合体”したという見方なんですね」

タグ

「明らかに庶民の常識から外れている!」萩生田氏・世耕氏らの不起訴や検察の動きに喝!

5月3日の『大竹まことゴールデンラジオ』は、憲法記念日でお休みの大竹まこと・室井佑月に変わって、ジャーナリストの青木理さんと経済学者の金子勝さんが2時間半の生放送!ラジオをお聞きの皆様から頂いたメッセージをテーマに議論を交わした。

――自民党の裏金問題で検察の動きはこれでよかったのか?というメッセージを紹介――

金子「いいとは思いませんね。青木さんの方がもっと内情は詳しいし、検察オタクだからさ」

青木「(笑)検察オタクじゃない。僕は、検察のような国家権力が4000万円以上だったらアウトとかっていうのはおかしいと思う。そんなものを勝手に検察が決めて、こいつは処分する、こいつは処分しないなんておかしいと思うんだけれど、ただ検察が過去の摘発基準みたいなものを無視して、仮にも一応選挙で選ばれた人を片っ端から刑事訴追して、それを見て我々市民がザマーミロって留飲を下げて、結局なにも変わらないっていうのは、ある種不健全だと思う」

金子「僕は、あまりに恣意的だからそれはどうなんですかっていうね。今も、萩生田・世耕が不起訴になっちゃったでしょ?これはどうなんですか?って、明らかに庶民の常識から外れている。2700万円はOKで、4000万はOKじゃないとか、そんなものはおかしいでしょう。だから検察審査会がちゃんとやって、もう一回きちんとすることが必要だと思うんです」

青木「もちろんそうでしょうけどね」

金子「だけど、おっしゃるとおりの意味は分かるんだ。検察だけが肥大化するのは危険だっていうのは」

青木「だから今回、他のところでも書いたり喋ったりしたんですけど、検察の幹部が裏金問題の捜査の終盤で、ある新聞記者にこう言ったらしいんですね。「我々の操作が不十分だっていうのは充分わかるけれど、でもある意味で事案の概要は明確に示された」と、「あとは政治がどういうふうに判断して、どう対処するか。それから最終的には有権者がどう判断するかだ」って。これが捜査は尽くしたという検察の自慢・自負だとするなら、とんでもない勘違いです。そもそもあれは、赤旗がスクープして、上脇博之教授が一生懸命調べて告発して、ようやく出てきた話じゃないですか」

金子「そうそう」

青木「だから金子さんおっしゃるように、4000万だったらアウトってのはどう考えたって庶民感覚から外れてるから、検察が捜査を尽くしたという自負だったら、とんでもない勘違いだとは思うんだけれども、ただ一応、赤旗のスクープに始まり、上脇さんの告発、検察の捜査があって、一強政権下で我が世の春を謳歌していた自民党最大派閥をはじめとする複数の派閥が、長年に渡って堂々と、裏金づくりという明白たる違法行為をしてたっていう概要は分かったわけですよね。しかも政治は、一応微温的な処分をしたけれども、結果的には政治資金規正法の改正すらまともにやろうとしない、となったら最終的には有権者が鉄槌を食らわすしかないんだろうなと思います」

金子「僕も、その意味でずっと言ってるのは、第三者委員会。「会計の専門家や弁護士を集めた第三者委員会がきちんと精査して、いわゆる一般の人と同じような基準で、議員の辞職を求めるかどうかは別にして、脱税行為はきちんと課税をするとか、あまりに悪質だったらきちんと法律違反を問うとか、そういうことをやるべきだと思う」

Facebook

ページトップへ