勅使川原真衣、政治家の発言から 「邪魔」について考える。

フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄 ラジオマガジン」(文化放送)。11月4日(水)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、水曜前半レギュラーの組織開発コンサルタント・勅使川原真衣が、日常的に使われている「邪魔」という言葉の意味や使い方などを考察した。

勅使川原真衣「今日はですね、国民民主党の榛葉幹事長が10月30日の会見で『野党が一緒になって、政府与党の政策実現を邪魔すればいいという時代はもう終わった』というような発言があった件について、そこから異論を『邪魔』と呼ぶ社会のことを、ちょっと考えてみたいなと思っています。
いや~このラジオマガジンでも大事にしていることなんですけども、『結局あれってどうなったんだっけ?』と、繰り返し問うってことはすごく大事じゃないですか?」

武田砂鉄「そうですねえ」

勅使川原「私も仕事柄そういうことをよく聞くんですけども、結構な目に遭うこともありまして、『あの表現、結局どうなったんだ?』ってことを言ってると『なんだこの、蒸し返しやがって!』みたいなことや、『いつまでも些末なことを言ってんだ!本筋に戻れ!』みたいなことも結構言われたりします。どうも邪魔らしいんですよね」

武田「邪魔なのね」

勅使川原「邪魔って言葉で、まさにその10月30日の会見で榛葉さんがそう言ったもんですから、『邪魔って面白いな』と思って色々調べてみたというのが、今日のコラムなわけなんですけども、いや~、あの榛葉さんの発言をよく聞けば、野党が自民党を倒すことだけを目的にする姿勢を批判されているんだとは思います。
『政策は中身で判断せよ』っていう、まあ当たり前の主張でもあるというのは同意するんですけども、ただ邪魔って言葉はなかなかだなと思いませんか?」

武田「ちなみに国民民主党の榛葉さんは改めてですけど、何ておっしゃったんでしたっけ?」

勅使川原「『野党が一緒になって、政府与党の政策実現を邪魔すればいいという時代はもう終わっている。邪魔だけしてりゃいいってもんじゃない』というような言い方をしたと」

武田「これまでは邪魔してたってことなのかね? ご自身たちはね」

勅使川原「いや~どうですかね、そうですよね。ツッコミどころ多いです(笑)。
『邪魔』って、結構幼い子供が、生まれて初めて話す言葉として覚えたりもすると思うんですけども、あえて初めて、辞書で引いてみました。
辞書には『妨げること。また妨げとなるものや、その様』と、分かるような分かんないようなことが書いてあったわけなんですけども。
諸説ありますけども、一説によると『仏道の修行を妨げる悪魔』を指す言葉としてこの邪魔という言葉に『悪魔の魔』が使われているらしいと。
そうだとした場合には、随分と物騒な話だなと思うわけなんですけども。
語源はさておき考えたいのは、『何かを妨げることは、即座にそんなに悪いことなのか、どうなのか?』ってことなんじゃないかなと思うんですよ」

武田「うん」

勅使川原「ある人にとっての妨げっていうのは、別の人にとっては大きな学びになったりとか、必要な警告になることもあるような気がするんですけど、どうですかね?
急いでる人の前に立つって、一見邪魔のように見えますけども、その人が『この先、道やばいですよ』とかね、『橋が壊れてますよ』みたいに知らせようとしていたら、それありがたいことじゃないですか。
なので足止め食らったってことは事実なんだけども、それが直ちに邪魔なのか妨害なのか、必要な警告なのか?っていうのは、そう簡単にわからないんじゃないのかなという気もしてきました」

武田「なんかこう『グヘヘヘヘ』みたいなヤバいのが出てくるイメージと『ちょっと待って、この先の橋が壊れてるから』っていうのって、全然違うわけですよね?」

勅使川原「『邪魔』っていっちゃうと一緒ですけどね、『ちょっと待って!』みたいなものまで『グヘヘヘ』みたいな扱いを受けると、結構それまずいことですね」

武田「全部が『邪魔』になっちゃうわけだもんね」

勅使川原「おっしゃる通りだと思います」

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ラジオNIKKEIは1954(昭和29)年の開局以来、全国放送という可聴エリアの広さを生かし、生涯学習の一助となるべく日常臨床に役立つ医学・薬学情報を、日本全国に向けて発信してきました。

11月3日(火・祝)に放送した特別番組『日本の医療の未来を考える』では、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会の会長が一堂に会し、人口構造の変化や人材不足、災害対応といった日本の医療が抱える課題を見つめるとともに、国民により良い医療を提供するために取り組んでいることについてお話しています。

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