野鳥の声を届け続けて70年『朝の小鳥』 5月に「文化放送 バードウィーク」を展開

文化放送で放送中の最長寿番組『朝の小鳥』(日曜午前5時15分~5時20分)が、今年5月に番組開始から70年を迎える。同局ではこれを記念し、愛鳥週間でもある5月10日(水)~5月16日(火)の期間、「文化放送 バードウィーク」を展開する。

『朝の小鳥』は、文化放送開局の翌年となる1953年5月から放送を開始し、現在同局の最長寿番組として日曜の朝に放送している番組。
番組では、公益財団法人日本野鳥の会の松田道生が実際に自然の山や森へ訪れ、様々な野鳥の声を録音し、番組の構成も担当。毎回、野鳥の鳴き声とともに、鈴木純子アナウンサーの穏やかなナレーションで、その野鳥の生態などを紹介している。

5月は、松田が25年間、毎年録音をしてきた、栃木県日光市霧降高原の森の小鳥たちのコーラスの変化を1か月にわたって紹介。
文化放送では、今年5月に当番組が放送開始から70年を迎えることを記念し、5月10日(水)~5月16日(火)を「文化放送 バードウィーク」として、期間中、野鳥の鳴き声をのせたスポット音源を随時オンエアする。

番組70年を迎えるにあたり、野鳥の鳴き声の収録、番組の構成を担当する松田道生は以下のようにコメントしている。
「夜明け前の初夏の森、谷間から湧き上がる小鳥たちのコーラス。この魅力に取り付かれて、野鳥録音を続けています。
そして、この素晴らしい世界を伝えられたらと思い『朝の小鳥』の番組作りをしてきました。番組を通じて、野鳥や自然に目を向ける機会になればとも思っています。これは初代の蒲谷鶴彦さんの思いでもありました。この思いを
70年間、支え伝えてきた文化放送には感謝です。さらに、リスナーの皆さまには、これからも番組を楽しんでいただければ幸いです。」

松田は、野鳥の鳴き声の録音を担当した1代目・蒲谷鶴彦氏(故人)を引き継ぎ、2代目として2006年から担当。これまで300種類を超える野鳥の鳴き声を録音してきた。松田は来月5月での勇退が決まっており、3代目としてフィールドレコーディングの専門家の岡村正章が担当する。

また、当番組はポッドキャスト配信でも一定数の視聴者を継続して獲得しており、長寿番組ならではの根強いファンから、ASMR需要も背景とした新規リスナーまで、幅広い層に親しまれている。

タグ

日中韓の首脳会談が今月末、4年半ぶりに開催。中国の海洋進出に歯止めも。

5月8日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、今月末にソウルで日中韓の首脳会談が開催されるというニュースについて意見を交わした。

日本・中国・韓国の3カ国は5月26・27日にソウルで首脳会談を開く最終調整に入った。2019年12月に中国で開催して以来4年半ぶりとなる。経済協力や安全保障などを議題とし、成果文書のとりまとめを目指す。
岸田総理と中国の李強(リー・チャン)首相、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が出席。日本の外務省によると日中、日韓の首脳会談もそれぞれ調整を進めている。
日中韓首脳会談は年1回の持ち回り開催が原則だったが、日中関係の悪化や、新型コロナウイルスの感染拡大で途絶えていた。岸田総理と尹韓国大統領の間で関係改善に道筋をつけたのに加えて、地域の安定に3カ国の協力が欠かせないという理由で再開する。

寺島尚正アナ「4年半ぶりの日中韓の首脳会談ですが、森永さん、これはどうご覧になりますか?」

森永康平「場を持てるということ自体はいいと思うんですけども、ただ怖いのは、どれぐらい対等に話を進めていけるのかということで、場が持てないっていうのは最悪なケースかも知れないんですが、ただ一方で怖いのは場を持つことによって、対話が起こりますよね。その中で例えば中国が、海洋進出であったりとか色んなことを主張してきて、結果的にそこでちょっと引き下がってしまったりすると、それが対話を持ったが故に既成事実化してしまうっていう怖さも実はあるんですよね。だからそれをやらないためにはむしろ喋んない方が良かったぐらいのことが結論としては出て来てしまう可能性もあるので、それを日韓がどこまでちゃんと押し返して、むしろ日韓側にとって都合のいい既成事実を作ることが出来るかどうかというところが大事だと思いますね」

寺島「まあこれ、具体的には中国は中国で、同じ発言でも取り方が違って、中国国内に優位な報道の仕方をするなんてことは当たり前ですもんね」

森永「よくやってますからね」

寺島「開催できなかった4年半の間に、中国は南・東シナ海での海洋進出を進め、軍事力も増強しました。日韓両国は日中韓サミットの機会に、中国側に問題提起する見通しです。中国側は、日本韓国とアメリカの安全保障面での連携強化を、対中国包囲網とみなして警戒をしています。また北朝鮮の核ミサイル開発を巡っては、中国と懸念を共有するとしています。
安全保障を巡っては、中国との間にはかなり溝がありますからねえ」

森永「こりゃもう、実は日韓とかそういう話じゃなくて、今記事にもあった通り、中国から出て来ている海洋進出ってのはもう、東南アジアの方にも行ってるわけですから、中国の進出に対する脅威という話であれば、いずれは日中韓だけじゃなくてASEAN諸国も交えて話を大きくしていかないと、なかなか中国の横暴な海洋進出に歯止めをかけることは出来ないと思いますね」

Facebook

ページトップへ