ショック時の思考停止を利用される? 「ショック・ドクトリン」に要注意!

11月1日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに国際ジャーナリスト、堤未果さんが登場。今年5月に発売され、話題を呼んだ著書『堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法』について語った。

大竹まこと「『ショック・ドクトリン』って大まかに言うとどんな意味があるんですか?」

堤未果「カナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインさんによる造語です。ショックというのは文字どおりショッキングな事件ですね。ドクトリンは『政策』と考えるとわかりやすいと思います。ショックな出来事、たとえばテロやいまの戦争、自然災害、金融危機などが起こったとき、私たちがショックで思考停止している間に、普段だったら反対される政策をしれっと入れてしまうこと。火事場泥棒ですね」

大竹「ショックなことが起きたとき、やっぱり思考停止するというか、どうしていいかわからなくなりますね」

「そうすると私たち、心理的に、非日常は居心地が悪い。早く日常に戻してほしい、と思うあまり、国会で審議がなくても『皆さんの日常を早く取り戻すために、安心安全のためにこの法律を通しました!』と言われると、そのままなんとなくいってしまう」

大竹「内閣だけで決めて……」

「省庁だけで、とか」

大竹「国会通してないけれど」

「みんなワチャワチャしているから、『早く日常に戻りたい』というのを利用されてしまうと」

大竹「戻った日常もいま、平穏ではありませんけどね」

「この国はいま、毎日がショックなんですよ(笑)。エブリデイ・ショック・ドクトリンと言ってもいい」

大竹「イヤなところにいるな(笑)。堤さんは9.11のときにツインタワーに隣接している世界金融センタービルの20階にいらした?」

「はい。そのとき野村證券にいたので。真隣で、(テロの様子が)見えるぐらいでした。テロが起きて当然、階段から降りたんです。私たちのビルももちろん電気系統グチャグチャになって、天井が落ちて、半年使えなかった。すごくショックでした。そしてアメリカ政府が自国民にショック・ドクトリンを仕掛ける」

大竹「うん……」

「あれだけの大カオスの中でジャンジャン、普通は反対されるようなものを議会で通しまくった……」

このあとも堤さんが過去、そして現在のショック・ドクトリンについて解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

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所得税減税に紛糾の裏で、国会議員の給料アップ…!?大竹「片方は1回こっきり。片方は恒久的ってこと!?」

11月1日の大竹まことゴールデンラジオは朝日新聞の「経済対策、17兆円程度で政府調整 定額減税と給付で5兆円超見込む」という記事を取り上げ、大竹がコメントした。

朝日新聞によると、2日に閣議決定する経済対策の規模について、政府は17兆円程度とする方向で調整に入った。所得税など定額減税の3・5兆円分を合わせた額となる。規模はなお動く可能性がある。複数の政府・与党の関係者が明らかにした。目玉となる減税と給付措置は合わせて5兆円超と見込む。1人あたり年4万円の定額減税に3・5兆円、住民税非課税世帯などの給付に1兆円超と試算する。総理は答弁の中で蓮舫氏の「所得税減税は1回で終わるのか」という質問に対して、「1回で終われるよう経済を盛り上げていきたい」と答えている。

さらに、東京新聞によると、20日に開会した臨時国会に、閣僚など特別職国家公務員の給与を上げる法案が提出された。首相の場合、月額は6000円増えて201万6000円に。一般職に合わせて引き上げられ、一部は返納されているものだが、今は物価高で国民が苦しんでいるタイミングだ。くしくも岸田内閣では、武見敬三厚生労働相が介護職員の月6000円程度の賃上げ案を「妥当」と発言し、批判されている。永田町の金銭感覚を考えた。

大竹「国会議員は特別職国家公務員といって、国家公務員に準ずるみたいなことになるわけだよね。公務員の方は、上げなくちゃいけないんじゃないか、それで本当は巷のそれに合わせてみたいなのがあると思うんだけど、巷はなかなか上がらない。どこかが上がれば他も上がるんじゃねえかみたいな、給料の話だからここはまあそうかなぐらいは思うけど、かたっぽで所得税減税を来年の6月に4万円っていっているわけだ。これを1回こっきりで済むようにする。これで落ち着くようにしたい。みたいなこといっているわけだけど、自分たちは準公務員だからっていって月6000円これにボーナスをプラスする。総理で年間31万円ぐらいプラスになるらしいね。年間で他の国会の人もあれだね。20万円ぐらいになるのかねボーナスとプラスすると。えぇ~と・・・片っ方は1回こっきりかもしんないね。もう片方は国会公務員は準公務員扱いでこれを30万円総理だったら賃上げすると。これはもう恒久的なわけだよね。毎年毎年ってことだよね。これからずっと。水谷さん、どう思いますか?」

水谷アナ「我々が思ってる30万と彼らが思ってる30万が多分価値が違う。彼ら多分30万ぐらい上がったって大したことねえだろうみたいな感じなんじゃないですか?だから上げちゃうんじゃないの?でも、よくこの状態で給料を上げるっていう感覚になりますよね」

大竹「まあそういうことなんだろうけど、これは結構ですぐらい言ってもいいんじゃないの?だってこれは。まあ今回は辞退で結構です。みたいな。そのぐらい言って普通だろう。常識とまでは言わないけど。あとは水谷が言ったみたいに金銭感覚が違うんだね。多分」

水谷アナ「我々の30円があの人たちは30万とか、そのぐらい違うんじゃないかな?」

大竹「30円はちょっと言い過ぎかもしれないけど、2~3万ぐらいな感じにしか思ってないのかもしれないよね」

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