財津和夫、ビートルズのジョン派かポール派かと問われ、「両派」だと答える

TULIP・財津和夫が、時には(いや、結構しばしば)ビートルズを熱く語る『グランドメゾン プレゼンツ 財津和夫 虹の向こう側』。今回は、ジョージ・ハリスンに会った時の話から始まり、財津お得意のビートルズ論もお聞きいただきます。

カンヌで遭遇したジョージ・ハリスン

ビートルズを敬愛してやまない財津和夫が、ポール・マッカートニー&リンダ・マッカートニー夫妻にあった時のエピソードは今年9月17日の放送でお話ししました。今回は、リスナーからのリクエストで、ビートルズのメンバーのひとりジョージ・ハリスンに遭遇した時の回想から始まります。
「(フランスの)カンヌの近くでやっている音楽見本市というものに連れていかれた事があったんです。ビートルズが解散してからしばらく経って、映画プロデュースもしていたジョージ・ハリスンが音楽出版系にも興味があるという事でやはり(その見本市に)来ていまして、現地でその噂を聞きつけ、希望かなって会えることになりました」
「会うと、シャンパンを飲んでいたジョージがシャンパングラスを僕の頭の上に載せて。何で載せたのかわからないけど、遊びのつもりだったんでしょう。その写真も撮られました」
後から聞いた話では、「向こうは英語、こっちは日本語。通訳がいなくて何にも喋りませんでした。ハロー、ハローで終わりましたね」との嬉しくも短い出会いだったようです。
さて、ビートルズのメンバーの中で、最も影響を受けた人は誰ですか、とのリスナーの問いには
「ジョン派かポール派かと言われると、両派ですね。ジョンがいないとポールも際立たないし、その逆もあり、ですよ。これはホントに稀なバンドスタイルです」
「だいたいは一人有名なボーカリストがいるとそのバンドが成立するので、バンドの名前を言われるとそのボーカリストしか思い浮かばない、例えばTULIPだったら姫野達也とか、タイガースだったら沢田研二とか」
TULIPは財津和夫でしょ、と途中で下田アナが言葉を挟んでも財津の話は止まらない。
「ビートルズはジョンとポール、これはもう双璧です。どっち、と言えないんですよ。うまい具合にキャラがちょうど反対側。両極端だったから、それがうまい具合に良いもの(作品)を作りましたね」
その両極を支えていたのがリンゴとジョージなのですかね、と下田アナが言葉をつなぐと
「よくわかりませんけどね・・・、やっぱり曲はポールとジョンがたくさん作ったので、ジョージとリンゴはちょっと影が薄い感じになっていますけど。4人ビートルズがいて、ドラムとベースとギターとギターで最小(人数の)バンドスタイルをちゃんと作っているので、現代でもバンドをやる人達はビートルズスタイルから離れなれない。素晴らしいですよ」
最近話題のビートルズ最新作「ナウ・アンド・ゼン」を聞いた感想を問われると
「昔のビートルズを知っているだけに『あぁ、なんかちょっと違うなぁ。ビートルズじゃないなぁ』っていう感じがする」と率直な感想を述べる。「ビートルズが好きな人にとっては、アバタもエクボですよ。嬉しくてたまらなくて、(新曲が)出た、というだけで聞かなくても喜んでる人もいますから」と少し第三者的な冷めた発言で今回のビートルズ論を締めた。

今日の一曲は、ビートルズ「ビコーズ」。1969年9月発売の、11作目のオリジナル・アルバム(イギリス盤)『アビイ・ロード』に収録されている。ベートーベンのソナタ「月光」がモチーフになっている。

次回12月24日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
TULIPのライブで知り合ったファン同士のエピソードや、クリスマスに関する昔話などをお伝えします。

グランドメゾン プレゼンツ 財津和夫 虹の向こう側
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分
出演者:財津和夫、下田文代
番組ホームページ

出演番組をラジコで聴く

※該当回の聴取期間は終了しました。

消費税減税「すべき」の声は高まっている

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、4月21日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。「消費税減税、実現の可能性は?」というテーマで解説を展開した。

長野智子「5万円定額給付金でドタバタして、その評判があまり良くないということで。私は消費税減税の話、野党はともかく与党からも出てくるというのが突然に感じました。背景に何があるんですか?」

角谷浩一「公明党はもう『やってくれ』と言っているし、参議院も目玉がないから消費税減税してほしい、ということは声高らかに言い出しています。いま結局、ほとんどの党が『消費税減税すべき』となっている。かたくなに突っぱねているのは自民党の幹部と立憲の幹部だけで」

長野「なるほど」

角谷「あとは、やるべきだと。消費税減税は恒常的なものではなく、時限立法にするので、たとえば2年間だけ、3年までやる度胸はないかもしれないけど……みたいな駆け引きが起きる。どれだけの期間なんだ、という問題がまずあります。それから、何をなん%下げるのか、と。いま立憲民主党の中では食品の消費税を0にする、という勉強会を開いている。ただ食品も範囲がいろいろあるでしょう」

長野「そうですねえ」

角谷「そこら辺は0とまでいけるのか。3になるとだいぶ違うのか。それから、選挙前に政治家から聞かないと思うけど、2年間0にするから、代わりに食料品以外は12%にする、というプランをつくるかもしれない」

長野「なるほど……」

角谷「財務省ってそういうこと考えそうじゃないですか(笑)。そうなると『下がった、下がった』と。だけど別のところでは上がると。こっちは2年間だけどこっちはずっと、となると2年間から戻ったとき12になっているかもしれない。そういう駆け引きが、大型連休明けぐらいから各党、出始めると思うんです」

長野「はい」

角谷「最終的には、上がることだけ隠しながら、下げる、ということだけ前に出すかもしれない。でも政府の決断ではなくて、ずっと野党が言ってきたんだから、それを受け入れたというだけ。自民党の手柄になるでしょうか、というと難しいところ」

長野「石破さんはずっと、社会保障費が必要な財源だから消費税は……と引き気味というか」

角谷「もともと石破さんは財政規律派なので、どちらかというとそっち側にいる。でもいまは政局なんですよ。政策で議論すると、確かに財務省の言うとおり。ほかのほうが効果あるので消費税を下げることで、マインドは少し良くなるかもしれない。でも実質は違うんじゃないですか、という声があって、冷静な議論です。それからコメ不足が政策的な失敗、ということも考えると」

長野「はい」

角谷「ガソリン、コメ、物価高。この3つが国民にドカンときているわけで。孫の世代につけを残す、みたいな話じゃない。『今、口にお米が入んないんだよ』という声に反応しない、というズレっぷりでしょう。消費税減税すれば国民は少し消費マインドが変わるから、『これも買おうかな』と。そうなることで、インバウンドで盛り上がった部分が、国内の国民による消費で動き出す、というほうが効果は大きいと思います」

Facebook

ページトップへ