『笑点Jr.』の元メンバー・立川生志が自身のラジオ番組で大喜利の司会者に

立川生志金サイト ©RKBラジオ

落語家がメインパーソナリティを務めるラジオ番組は全国津々浦々あるが、番組内で落語を毎回演じている番組は少ないのではないだろうか。そんな中、福岡・RKBラジオの『立川生志金サイト』(金6:30~10:00)は、毎週新作落語と大喜利のコーナーを放送している異色の番組だ。メインパーソナリティーは『笑点』(日本テレビ)の初代司会者でもある大御所・立川談志に師事し、自身も『笑点Jr.』(日テレプラス)で若手大喜利メンバーだった福岡県出身の立川生志。大喜利は「生志が採点、略して生点(しょうてん)」と銘打ち、リスナーがお題に沿ってネタを投稿するスタイルを取っている。

10月1日のお題は「○○が長くなりました」。司会者が「どうなりました?」と聞くので、さらに答えを用意する、という大喜利の王道パターン。実際に放送された作品は…。

「きゅうりが長くなりました」
「どうなりました?」
「ヘチマになりました」
(トマトポタージュ)

立川生志(以下、生志):ならねぇし!それは長いきゅうりだから。ヘチマでもズッキーニでもではありません。きゅうりは長かろうが小さかろうがきゅうりです。こういうくだらないのがいいです。

「家外飲みができず、おまけに残暑で家飲みが長くなりました」
「どうなりました?」
「ビールが発泡酒になりましたが、1日2本にしていただけました」
(パパのパパ)

生志)丁寧だね、下からだね。「発泡酒ではあるけれども、2本いただけるならありがたいや」っていうね。切実ですね。

「生志師匠の鼻の下が長くなりました」
「どうなりました?」
「いつもと同じです」
(山崎さん)

生志)おい!なんだよそりゃ。いつもと同じって知ってるのかね?

「入院が長くなりました」
「どうなりました?」
「食事制限でダイエットできました」
(春日市の60代男性)

生志)あるよねー。ぼくも大病して入院して、10キロ近く痩せたもんね。

「コロナ生活が長くなりました」
「どうなりました?」
「借金を相殺してよ、新総裁」
(ブラック坂48)

生志)そうですよね。やっぱりいろいろ生活が大変な中、借金も増えている人もいると思います。なんとか経済対策お願いします。

「おじいちゃんの話が長くなりました」
「どうなりました?」
「今までは同じ話3回繰り返していましたが、最近は5回繰り返すようになりました」
(福々亭いぼ治)

生志)おじいちゃん大丈夫?でも元気な証拠だから。それだけ喋るスタミナがあるということだから、結構なことです。

「寿命が長くなりました」
「どうなりました?」
「知り合いがいなくなりました」
(およよマン)

生志)これ、だんだんお仲間がね。寂しいことだろうね。

「鼻毛が長くなりました」
「どうなりました?」
「もうすぐ顎まで届きそうです」
(鼻毛が気になるお年頃)

生志)切ってください(笑)もうひとつ、同じ方から。

「鼻毛が長くなりました」
「どうなりました?」
「肩まで伸びたので、結婚しようよ」
(鼻毛が気になるお年頃)

生志)それは髪の毛!鼻毛じゃないから。吉田拓郎の歌ね。鼻毛が肩まで伸びるって、そんな奴と結婚したくないですよ。


次回、10月8日のお題は「緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ海外旅行に行ったりはできませんよね。そこでいろんな国の名前が似た国を考えて妄想しながら楽しみましょう。ということで、実在する国名(アメリカや日本など)に似ています、と言ってください。『どんな国ですか?』と聞くので、その国の特色とその国の名前を教えてください」とのこと。

(例1)
「ドバイに似た国です」
「どんな国ですか?」
「物価が高くて、日本で100円のものが500円もするんですよ。ゴバイ」

(例2)
「クロアチアに似た国です」
「どんな国ですか?」
「お湯の温度が43度なんですよ。フロアッチィヤ~!」

応募は一人何作でも可能。メールkin@rkbr.jpやツイッター、インスタグラムなどで募集している。

立川生志金サイト
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週金曜 6時30分~10時00分
出演者:立川生志、田中みずき
番組ホームページ
公式Twitter
公式Instagram

※放送情報は変更となる場合があります。

SHELLY×ホラン千秋、性教育の大切さを語る。小さな頃から相手の「嫌だ」を尊重する教えを

ホラン千秋がSHELLYと食料、ジェンダー、性教育、環境問題などについて語り合った。

ホランが登場したのは毎週週替わりでJ-WAVEが厳選した企画をお届けする特別な時間『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。毎月第四日曜日のナビゲーターはSHELLYが担当。

同番組はオンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。

「代替肉」「培養肉」 食糧危機に備えたテクノロジー

この番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場を作ることを目的とした伊藤忠商事の施設「ITOCHU SDGs STUDIO」のラジオブースからお届けしている。同施設では現在、サステナブルな未来につながる食べ物について学べる「選ぶ、食べる、サステナブル展」を開催中だ。

・「選ぶ、食べる、サステナブル展」詳細 https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/sdgs/20210927.html

ホランは環境にも優しいとされている「代替肉」に興味があるのだという。あくまでも肉の代わり……という印象もあるが、ホランは「いますごく進化していて」「全然そんなことない」と熱弁。

ホラン:新しいひとつのジャンルとして確立しても、全然ありだと思います。あとは代替じゃなくて培養肉というのも研究が進んでいるんです。お肉の細胞を培養して、そのままお肉を増やすんですよ。
SHELLY:へー!
ホラン:いままではミンチ肉みたいに培養するとなっていたんですけど、日本の企業で「ステーキ肉を培養して大きな肉の塊を作って売りだせないか」という研究をしているところもあるんです。
SHELLY:すごいねえ。
ホラン:お肉そのものを家畜がいないところで増やしていける技術みたいな研究が進んでいるんです。環境にもいいし、人口が増えていって食料が足りなくなる食料危機みたいなことが言われているので、そういうときにもすごくいいテクノロジーなのかなと思いました。

結婚後「料理する?」と訊かれ「しません」と答えた理由

ふたりはSDGsの目標の「ジェンダー平等を実現しよう」について話し合うことに。まずは大人世代が自身の意識を変えていくべきだと語った。

ホラン:ジェンダーというところに対して、自分で偏見を持ちたくない、バイアスを持ちたくないと思ったとしても、小さいころからたとえば「男の子はこうするべき」「女の子はこうするべき」と育っているとね。
SHELLY:刷り込まれているんだよね。
ホラン:無意識のなかに「あれ、待って? いまの自分バイアスかかってない」みたいな。

SHELLYは結婚した直後、テレビ番組などに出演すると司会者から「料理する?」という質問を頻繁に受けたが、あえて「しません」と答えるようにしていたのだとか。そこにはある想いがあったという。

SHELLY:「料理をします」ということが、このバイアスに対して“足している”ことになるなと思って。「そうです、女性は料理するものなんです」みたいな。
ホラン:加担しているみたいなね。
SHELLY:そうそう。加担するのが嫌で、あえて「料理まったくしてません!」って言って。それはそれでバラエティだから笑いになるし「しないけどなんですか?」みたいな、それ以上言われたら「外食もできるし、彼も料理するし」みたいなことで質問したことに「あ……」と思わせるというか。
ホラン:気づきを与えたいという。
SHELLY:与えるというと上から目線かもしれないけど、そういうのは本当にたくさんある。世代問題も、子どもたちが感じていることと、私たちが感じていること、さらに言うと我々の先輩方が感じていることとか、気づき方とか気づくタイミングとかは全然違うから。

加害者にならないためにも性教育は必要

SHELLYのYouTubeチャンネル「SHELLYのお風呂場」で、性教育に関する情報を発信している。ホランはそれに感激したそうだ。

ホラン:大人でもやっぱりちゃんと教育されないまま大人になっちゃって「いまさら聞けない」みたいなことがあるじゃないですか。それをわかりやすく、しかもちょっとでも恥じらっちゃうと、こちらも恥じらいの気持ちになっちゃうんだけど。
SHELLY:観てるほうが恥ずかしくなるからね。
ホラン:だけどそれをスパンスパンと話してくれるから「なるほどね」っていう。
SHELLY:うれしい。
ホラン:私はすごく観てます。いずれはみんなそういうところに興味関心を持って、人との関係性を築いていく上でそうなっていくわけじゃないですか。教えようが教えなかろうがそこにたどりつくんだから「だったら正しく最初から教えてよ」とすごく思うんですよ。
SHELLY:だけど「性教育をする必要はない、みんな自然に覚えるものなんだ」という考えの人がいまだにすごく多いんですよね。

SHELLYは日本の性犯罪数の多さや、それを罰する法律の甘さを指摘。加害者にならないための教育が必要だと訴えた。

SHELLY:私は親として自分の子どもに加害者には絶対になってほしくないと思うから、たとえば「『やめて』って言われたらすぐにやめるんだよ」と、子ども同士の遊びのなかでも。それがいずれ性的同意の話につながると思っていて。それは女の子、男の子関係なく、相手の「嫌だ」という気持ちを汲み取るのは人間としての重要な仕事、権利じゃなくてやらなくていけないこと。だからそれを小さいときから言って、ちゃんと伝えていく。相手の気持ちをリスペクトすることをもっと教えるべきだなと思っているんだよね。

ホラン千秋の自己肯定感を高めるアクションは?

番組では心が豊かになる、自己肯定感が上がる取り組みをハッシュタグ「#selfrespect」で募集している。ここではホランに自己肯定感が上がるアクションについて尋ねた。

ホラン:ちょっと高いんですけど「平飼いの卵を買う」です。なぜかと言うと、やっぱり動物も人間同様、権利じゃないですけど劣悪じゃない環境下で飼育されるということはすごく大事だと思うんです。よく食べる安い卵は、ニワトリがずっとケージに入れられていて、出ることもなくずっとそこに狭いなか、横も向けないみたいな。
SHELLY:テレビとかであの姿を観たことあるもんね、ザーッと並んでいて。
ホラン:やっぱりあれって当たり前に観ていて「そういうもの」だと思っていたけど、よくよく考えたら動物たちの命をいただくんだったら正しい形で飼育されているというものを応援したいなと思ったんです。

ホランが平飼いの卵を選ぶ人が増えていくことで鶏卵会社や養鶏場の関係者の意識も変わっていくのではないかとコメントするとSHELLYも賛同した。

ホラン:もちろん生活のことを考えたら全部高いもの、全部いいものを選ぶのは難しいかもしれないけど「ここだけはちょっと応援したい」とか「ここだけは私でもできるかも」みたいなところを探して、食べるものや目の前のものだけじゃなくて、そのものの先にはどんな人が作っているのか、どんな状態でこれが作られているのかというところを想像する、想像力ってすごく大事だなと思って、できるところからやっていこうかなと思っているんです。

「べつにキレイごとでもいいんです。やって変わればいいんです」

SDGsが掲げている17の目標は2030年までに達成することを目指している。ホランは「2030年はどんな社会になっていてほしい」という質問に対して、すべての目標の達成は難しいのではないかとしながらも、目標を達成しようという意識を継続することが大切だと語った。

ホラン:「でも、やることはやった」という気持ちを1つ持てるか持てないかで、その年を迎えるというのはずいぶん違いがあると思います。
SHELLY:まさにセルフリスペクトだよね。やると自分もいい気分になるし、ちゃんと「私は協力した、努力した」ということを思って2030年を迎えるのと迎えないとの違い。
ホラン:自己満足という人もいるかもしれないけど、自己満でも「やった」か「やらなかった」だったら、やったほうがいいじゃないですか。
SHELLY:わかる。
ホラン:というところを考えると、べつに動機はなんだっていいんです、変われば。という風に思うから「なんかキレイごと言って」と思っている人も「べつにキレイごとでもいいんです。やって変わればいいんです。結果変わっていればいいんです」というところ。スタートラインはみんなそれぞれでいいと思うから、結果の「チェンジ」というところさえできていれば私は全然いいと思う。難しくとらえずにみんなにチャレンジしてほしいなと思います。

SHELLYがナビゲートするプログラム『ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』の放送は毎月第4日曜日の22時から。

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