明るい新年を迎えるために…師走は交通事故・犯罪被害ご用心

オミクロン株に対する心配はあるものの、忘年会が開かれるようになった今年の年末。しかし、交通事故や犯罪が増えるのが12月の特徴で、その要因のひとつが「お酒」といわれています。改めて気をつけておくべきポイントを、元サンデー毎日編集長・潟永秀一郎さんが、レギュラー出演しているRKBラジオ『櫻井浩二インサイト』で伝えました。

元サンデー毎日編集長・潟永秀一郎

交通量は多くないのに増える事故。原因は「気ぜわしさ」と「飲酒運転」

交通事故の件数が最も多い月は12月、次いで10月、3月です。また、交通事故による死者数も最多は12月、次いで11月、10月です。なぜ12月が件数も死者数も一番多いのでしょうか?私はなんとなく「交通量が多いからだろう」と思っていたんですが、違いました。交通量が多いのは7月や8月など夏で、理由は「学校の夏休み」と「暑さ」のようです。お子さんのいる家庭や若い人は、夏休みに出かけることが多いですし、そうでなくても「暑いから、ちょっとした買い物なんかも車で」という人が増えます。12月の交通量はどうかというと、意外なことに真ん中より下、だいたい8番目くらい。年末年始の帰省ラッシュで高速道路は大渋滞になりますが、月ごとで見ると、そう交通量は増えないんですね。

それなのに、件数も死者数も増えるのはなぜでしょうか?心理的要因としては「気ぜわしさ」だと言われます。急げば、確認がおろそかになったり、無理したりしがちだからです。でも、データとしてはっきり表れる要因は、残念ながら「飲酒運転」です。飲酒運転による事故は長年、12月が最も多いんです。死亡事故を起こす確率は、飲酒していない場合に比べて、飲酒していると、何倍に増えると思いますか?8倍以上ですよ。だから飲酒運転が増えると、当然、事故件数も死者も増えるわけです。

飲酒死亡事故の特徴はまず、単独事故=街路樹や電柱に突っ込んだり、縁石に乗り上げてひっくり返ったりといった事故が多く、運転者や同乗者が亡くなるケースが多いことです。ここで気をつけたいのは「二日酔い事故」。「飲んだけど、時間が経っているからアルコールが抜けたと思った」とか「二日酔い気味だったけど、車で出勤した」というケースが少なくありません。「大丈夫だろう」ではなく、翌朝、通勤や仕事で運転しなければならない人は、最低5時間は空ける前提で、量も控えないと、酒気帯び運転になる可能性は大です。事故をしなくても、飲酒運転で検挙されれば懲戒免職になる職業も少なくありません。せっかく久々の忘年会で、一生を棒に振ってしまわないよう、心しましょう。

スリ・窃盗・空き巣被害もちょっとした心がけで防止を

次は、年末に増える犯罪被害です。ひとつは「スリ」です。これもお酒が絡みますが、電車やバスの中で眠りこけている間に財布やカバンごと持っていかれたり、お酒が入った後の2軒目や3軒目で、財布を入れたままコートや上着を洋服掛けにかけていて抜き取られたり、という被害が増えるのも12月です。

「ひったくり」や「強盗」も、年末は増える傾向があります。これは被害者というより犯人側の事情で、お金に窮しての犯行が増えます。ちなみに、ひったくり被害者の9割は女性で、多くはバッグごと持っていかれるケースです。バイクや自転車で後ろから、ということが多いので、バッグは車道側に持たず、できればショルダーバッグをたすきがけにする方がいいです。

また、年末年始は空き巣被害も増えます。帰省や旅行で何日も家を空ける人が増えるからです。防犯のためには「留守と分からないようにすること」が大事です。新聞もそうですが、正月は年賀状の配達も止めないと、郵便受けがいっぱいになっていると、留守だということが一目瞭然になってしまいます。郵便局に不在届を出しておけば、帰宅後に配達してもらえるので、ぜひ利用してください。また、部屋のライトにタイマー機能があれば、夜になったら点くように設定しておくと、留守だと分かりにくいです。コンセントに差すタイマーが売られているので、それに電気スタンドを接続して、窓際に置いておく方法もあります。防犯カメラも泥棒よけになります。本物に越したことはありませんが、本物そっくりのダミーを付ける手もあります。これなら、通販で2,000円くらいで買えます。

最後に「時代だなあ」と思ったのは、SNSの危険性です。ツイッターやインスタグラムとかに「いま、旅行中」とか「帰省中」とかいった投稿をすると、家を割り出して犯行に及ぶケースもあるそうです。用心するなら、投稿は帰ってから。「行ってきました」とする方が安全です。

明るい年を迎えるために、お酒はほどほど、できる用心はして、師走を過ごしましょう。

櫻井浩二インサイト
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~9時00分
出演者:櫻井浩二、高橋早紀、潟永秀一郎
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※放送情報は変更となる場合があります。

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