大関隼アナ、 クラシック初実況へ向け準備万端!“去華就実”を体現するような実況を「オークス」

来る5月24日(日)、注目の中央競馬クラシックレース、優駿牝馬(オークス・GI)が東京競馬場で開催される。その実況の大役を任されたのが、初のクラシック実況となる大関隼アナだ。これまで、2016年のNHKマイルカップを皮切りに、エリザベス女王杯、安田記念等、数々のGI実況経験はあるものの、クラシックレースの実況にはまた違った想いがあるという。オークス初実況を間近に控えた大関アナに話を聞いた。

今回のクラシック初実況について、今の心境は?

大関:いつものGI実況前と同じです。緊張感を持って準備しています。

クラシックレースとその他のGI実況ではやはり違うものがありますか?

大関:正直、GIの実況が出来る事が嬉しいとは思いません。GIの実況をする前は「早く実況してみたい」と思っていましたが、一度経験すると重圧と緊張感は並々ならぬモノと知りましたし、少し粗相があっただけでも沢山、お客様から厳しいお叱りを受けるものとも知ったからです。ただ、クラシックというGIの中でも格式と伝統のあるレースが実況できる、ということには今まで以上の責任感を感じています。

オークスというレースについて大関アナの印象、想いを聞かせてください

大関:よく言われるように、この時期の3歳牝馬には厳しい舞台。どの馬もほぼ未知の2400mという距離が、限界までその馬の能力を問うという意味では、過酷にして美しさもあるような印象を持っています。

今年のオークスの見どころ、注目馬について教えてください

大関:やはりデアリングタクトですね。勝てば63年ぶりの無敗の牝馬二冠。この世代で現状一番強いのは確かです。ただ、2400mで最終的にどうなるかはやってみないと分かりません。あとは2戦2勝のデゼル、重馬場の桜花賞で力を出し切れなかった印象の4着クラヴァシュドールと5着ミヤマザクラあたりでしょうか。ただ、何が起きるかわからないレース。あくまで見えたものを忠実に、フラットな視野を持つことだけを忘れずに、ですね。

最後に全国の競馬ファン、リスナーの皆さんにメッセージをお願いします

大関:この大変な状況の中、無観客とはいえ競馬が行われ、実況中継が出来ることには感謝しかありません。映像とセットで聴かれることも多いですが、あくまでもラジオの実況であり、場内実況でもあるので、謙虚な気持ちを持って臨んでいます。常々GIとは「最高級の食材」であり、料理人(実況アナ)が余計な味付けをすることは「失礼である」と考えています。GIだからこそ余計なことを言わず、シンプルに、分かり易く。あれこれ「盛る」のではなく、まずは3着までを素早くきちんと伝えること。「去華就実」を体現するような実況をしたいと思っています。

大関 隼(おおぜき しゅん)
ラジオNIKKEIスポーツ情報部アナウンサー。2007年入社。2016年NHKマイルカップでGI初実況。「競馬が好きだ!」「うまきんⅢ」(ラジオNIKKEI)のほか、「BSイレブン競馬中継」(BS11)にも出演中。幅広い競馬ファンから支持を得ている。

中央競馬実況中継
放送局:ラジオNIKKEI第1 他1局ネット
放送日時:毎週日曜・土曜 9時30分~16時45分
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