「黒田日銀、市場の期待を裏切って、金融緩和縮小を見送り」など注目ニュースを徹底解説

経済ジャーナリスト・町田徹が毎週注目すべき国内外のニュースを徹底解剖。日本経済が抱える問題の本質、激動の国際情勢の行方について、時に冷徹に、時に熱く、語ります。

経済ジャーナリスト町田徹が選んだ今週のニュース

〈第5位〉先端半導体の対中輸出規制、日本も近くアメリカに同調か。
〈第4位〉2011年の福島第1原子力発電所事故を巡る裁判、3人の元東電幹部たちが、またもや刑事責任を免れる。
〈第3位〉ポーランドからのドイツ製の戦車の供与が焦点に。
〈第2位〉中国にも少子高齢化・人口減少時代が到来。2022年の出生率が過去最低を記録 。
〈第1位〉黒田日銀、市場の期待を裏切って、金融緩和縮小を見送り。

本日のふかぼりテーマ「世界一の経済大国・中国は幻に終わるのか!?GDPでアメリカを逆転することが不可能に。」

2010年、中国はGDP(国内総生産)で日本を抜いて、世界第2位の経済大国となりました。それ以来、いずれはアメリカも抜いて世界一の経済大国になる日がやってくるだろうと言われてきました。 ですが、そうした見方に疑問符を付けたのが、今週火曜日に公表された中国の人口統計でした。中国の人口が減少し、インドに「人口世界イチ」の座を奪われたのです。かつて日本が経験したような人口減少に伴う経済の停滞というシナリオが中国でも繰り返されるのでは?と、心配になりますよね。そこで興味深いのが、日本経済研究センターが既に去年12月の時点で「米中2カ国の立場が逆転する日は来ないだろう」という長期経済予測をいち早く出していたことです。

今日は、その予測のとりまとめを担当した、日本経済研究センターのアジア予測室長で主任研究員の富山 篤さんをスタジオにお招きし、詳しいお話を伺いました。

町田徹のふかぼり!
放送局:ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週金曜 16時00分~16時30分
出演者:町田 徹(経済ジャーナリスト)、杉浦 舞(フリーアナウンサー)
番組ホームページ
公式Twitter

再放送:毎週金曜 23:00~23:30

※該当回の聴取期間は終了しました。

日本における「#MeToo」運動について考える

ノンフィクションライターの石戸諭と、女装パフォーマーのブルボンヌを迎えた1月20日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
「きょうのクリエイティ部」では「日本の#MeToo運動」というテーマでお届けした。

「#MeToo運動」は、セクハラや性的暴行などの体験を告白・共有する際に、SNSでハッシュタグ「#MeToo」を使用して、それまで沈黙してきた問題を「私も被害者である」と発信することで世の中を変えていこう、という運動のこと。

2017年、ニューヨーク・タイムズ紙がスクープした、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインによる性的暴力事件がきっかけとなり、「#MeToo」は急速に広がった。

日本では、ワインスタイン事件と同時期の2017年に、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之氏から受けた性暴力被害を訴える手記を出版し、日本国内で「#MeToo運動」が認知される大きなきっかけを作った。
伊藤さんは、この事件発生当時の2015年に被害届を出しており、刑事訴訟では不起訴、民事訴訟では去年7月に訴えが認められ、山口氏に対する賠償命令が確定した。

西川あやの「このことって、『#MeToo』っていうのが日本でも印象的になったかな、と思いますね」

ブルボンヌ「同時に、この手のものって、被害を受けても報復とか中傷を恐れて声をあげにくいっていうことに関しては、日本はアメリカと同じかそれ以上にひどいんだな、っていうのは反応とかを見ていて思いましたね」

石戸諭「ひとつ特徴的なところとしては、『#MeToo』が広がることに関して、アメリカの場合はニューヨーク・タイムズという世界的に有名な新聞が発端でしたけど、日本の場合は、たとえば伊藤詩織さんの報道は、最初に事件の証拠を相当細かく載せたのは週刊新潮でしたよね。そのあとに週刊文春が証拠を載せて、週刊誌が発端っていうのは多いのかなっていうのは思いますよね。もちろん、告発先として週刊誌が選ばれやすいっていうのはあるんだろうとは思うんですけども、大手メディアのほうがやや及び腰っていう感じはあるのかもしれないですね」

2022年3月には、映画監督の榊英雄氏がワークショップに参加した俳優に性暴力を行ったとする告発を皮切りに、園子温氏の映画が公開中止になったり、俳優の木下ほうか氏が報道を認めて無期限活動休止したりするなど、日本の映画界でも「#MeToo」が広がった。

ブルボンヌ「海外の場合は、発端が超大物映画プロデューサーだったじゃないですか。で、日本も映画界で性被害が相次いだっていうのは、一つは表現の世界だし、いわゆる濡れ場的なシーンが作品の中にある場合、それがどこまでお仕事で守られていて、リアリティを求めるタイプの作風の方達にとって、どこまで接触とか言葉がお仕事として表現を盛り上げるために必要だったのか、みたいな話までされると、とても曖昧な業界だからこそ、そういうことが動きやすいっていう現状が、もうそれこそ何十年レベルで洋邦問わずあったと思うんだけれども、最近は『インティマシー・コーディネーター』っていって、現場で性的な表現をちゃんと監視する人たちも現れているから、ここに関しても変化はしていくのかなとは思いますね」

石戸「日本のドラマでも導入されるようになってきている動きもありますからね」

さらに、ワインスタイン氏による性的暴力事件のスクープに至るまでを描いた映画「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」や、性被害者の実名報道などについても話した。

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