取材自粛に負けない”バーチャルラジオリポート”

金が出せないから知恵を出す!

「Tips」(4月22日放送)で革命的なラジオリポートを試みた。

外出自粛の影響はラジオ局のラジオリポーターにも降りかかっている。
外から中継すること、中継先の人と会うことなど現在避けるべき要素が多く含まれているからだ。
さらに、南海放送ラジオリポーター・キヤピイの宇都宮いくみは
「リポートに行けないから運動不足だわ…」と嘆いていた。
ラジオリポーターが地域の情報を伝えることができない中、
先日の企画会議の場で宇都宮はある名案を思い付く。

「バーチャルラジオリポートをしましょう!」

宇都宮の説明によると、
バーチャルリポートとはスタジオ前にスタンドを立てた自転車を置いて漕ぐ。
そして、中継先まで自転車で向かうと想定し、電話でつないで取材相手と会話するという。
つまり、外出せずに、運動不足も解消でき、安全に中継先の最新情報も伝えられるものである。
自転車の平均時速は15km。それに自転車を漕ぎ続けた時間を掛けると、合計の進んだ距離が算出できるという。

向かう先はスタジオから約30km離れた愛媛一有名な厄除け祈祷の寺院・遍照院。
地方局に資金はないのでエアロバイクなどではなく、会社所有の「ママチャリ」で出発(と想定)!

意気込みをリポーター宇都宮に聞くと「ちょうどいいわ。私、今年本厄だったの」

ピンチをチャンスに

同じく本厄の竹内愛希アナウンサーも助っ人に加わり2人で”中継先”を目指す(と想定)。
中継先の遍照院からは住職さんにお電話をつないでコロナに負けない最新情報を伝えてもらった。

2時間約30kmの旅路の様子を自転車の音とともに随時番組中でお届けするとともに、
リスナーからも応援メッセージや応援リクエストが多く届いた。
名曲「サライ」とともにお伝えしたゴールのシーンなどは「24時間テレビ」ならぬ「2時間ラジオ」のようだった。

中継先の遍照院の住職いわく「厄は悪いことではなく節目である。厄を経験してさらに成長できる」という。
順風満帆ではないからこそ…。
コロナという”厄”に覆われている今こそ、ピンチをチャンスにしてラジオリポートの可能性をさらに拡げていきたい。

放送終了後、リポーター宇都宮は「疲れた。もうしばらくはバーチャルリポートは遠慮するわ」。

Tips
放送局:RNB南海放送
放送日時:毎週月曜~金曜 11時46分~16時00分
出演者:中村茂昭、宇都宮いくみ、竹内愛希
番組ホームページ

※該当回の聴取期間は終了しました。