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演歌歌手の山口ひろみが、東海ラジオ『山浦ひさしのイチヂカラ！』にゲスト出演し、中学時代のエピソードを披露して、その罪を懺悔した。バレンタインデーに、ちょっと気になる先輩に手編みのマフラーをプレゼントしたのだが、そのマフラーは、山口が女友達からプレゼントされたものだったのだ。

山口は、あこがれの先輩に、バレンタインデーのチョコレートだけではインパクトが弱いと思っていたところ、女友達が、自分で編んだマフラーをプレゼントしてくれた。その、からし色のマフラーを、自分にはちょっと地味かなと思った山口は、それを（先輩へのプレゼントとして）そのまま「横流し」したのだ。

山口は、マフラーを渡すときに、決して自分が編んだとは言わなかったが、先輩は、自分のために編んでくれたんだと思い込み、いたく喜んだ。喜んで、すぐに「両想い」になったそうだ。山口は、嘘をついたわけではないが、先輩が勘違いしていることを気にして、母親に「（本当のことを）言ったほうがええかなあ」と相談してみた。すると、母親は「黙っとき、黙っとき。夢を与えたままでええんちゃう。」と答えた。さらに「夢を与えたあんたは、えらいもんや」と付け加えたそうだ。

何年かたって、山口が、事の顛末を女友達に話すと「ええんちゃうか、喜んでくれたんなら」という返事。山口は、自分が買ってプレゼントしたものだと思ってくればいいと思っていたというが、先方の勘違いとはいえ、両想いになったのだから、結果オーライということか。そして、黙っていられたのは、母親や女友達の心強い言葉があったからに違いない。ちなみに、山口は大阪出身。母親は元漫才師。ノリのいい母娘である。

山口ひろみは、3月4日に新曲「悲恋半島」を発売した。好きな男に裏切られ捨てられて、それを忘れるために、北の最果て「悲恋半島」を訪れる女の姿を描く。

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