ハンドボール日本代表に必要だったのは“慣れ”だった!彗星ジャパンの守護神がアイスランドで経験したカルチャーショックとチームを変えた世界基準とは!?
坂井幹選手
今年2月、ハンドボール日本代表に激震が走った。チームをパリオリンピック出場に導いた名将・ダグル・シグルドソン監督が突然の辞任。オリンピックでの活躍も期待されていただけに衝撃的なニュースは大きく報道された。何かやるせない気持ちになった。しかし、坂井選手にその話を向けると、冒頭のような答えが返ってきた。恨みつらみは一切なし。「感謝」という言葉だけが繰り返された。
ダグル・シグルドソン監督は、選手にこう言ったという「日本人は才能ある。一番足りないのは国際経験だ」と。その経験をつけさせるために自分の伝手を使って数多くの国際試合組んでくれた。「ヨーロッパのチームを日本代表の合宿に連れてきたり、ヨーロッパの選手を練習に連れてきたり、それこそ練習試合なんかたくさんしましたし、経験をたくさんさせてくれたっていうのは一番デカいかなって思います。もちろん細かい戦術はありますけど、そういうヨーロッパと戦う場をたくさん持てたことが日本を強くしたひとつの理由なのかなと思います。」
36年ぶりに自力でオリンピック出場を決めるために必要だったのは大きくてスピードもパワーもある外国人選手への慣れだった。「だって最初目の前に2メートル、100キロの選手いたら、どう思いますか?(笑)無理だってなりますよね。でもそれを日頃から、練習パートナーみたいな感じで外国人選手とプレーした。凄い、慣れるって凄い大事だなと思います。」
さらにダグル監督によって海外に目を向けた坂井選手を含め、選手の多くが海外リーグを経験したことでメンタリティが変わった。練習の時から相手をぶっ倒す。その位の気迫をもって、自己主張しないと「やる気あるのか!?」チームメイトから叱責される、バチバチのチームに身をおいた日本人選手達は,
若手がミーティングやろうという、活気が生まれた。
※該当回の聴取期間は終了しました。
玉川徹「日本はやらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことがいっぱいあるのに、全然変わらない」“若者の意識調査”結果にコメント
テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」のレギュラーコメンテーター・玉川徹と、フリーアナウンサー・原千晶がパーソナリティを務めるTOKYO FMの新番組「ラジオのタマカワ」(毎週木曜11:30~13:00)。「テレビではまだ出せていない玉川徹の新たな一面を発信!!」をコンセプトに、ビジネス、キャリア、マネー、カルチャー、エンタメ、音楽など、さまざまなジャンルを、テレビとは違った角度から深掘りします。
4月11日(木)の放送では、若者の「国や社会に対する意識調査」結果に注目。2人が思うことを語り合いました。
玉川徹、原千晶
◆日本の若者は「国の将来」に期待していない?
“気になるニュース”を取り上げる「ピックアップ」のコーナー。今回は「自分の国の将来は『良くなる』と回答した日本の若者は15%」というニュースをピックアップしました。
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公益財団法人「日本財団」は今年2月、日本、アメリカ、イギリス、中国、韓国、インドの若者各1,000人(17~19歳)に「国や社会に対する意識調査」を実施。
そのなかの質問で「自分の国の将来」について「良くなる」と答えた人の割合は、中国が85%、インドが約80%、韓国が約40%、アメリカとイギリスが25%前後だったのに対して、日本は約15.3%となり、6ヵ国中最下位だったことがわかりました。
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この結果に玉川は「低いねぇ」と思わず声を上げると、原も「こんなにも低いとは驚きです」とコメント。続けて、玉川から日本の将来について問われた原は「正直なところ、不安でしかないですね。経済的な部分もありますし、少子高齢化も進んでいるので」と素直な思いを明かします。
また玉川は、8割以上が「良くなる」と答えた中国とインドについて、「これから経済的に良くなっていくんだろうなと、多くの人が感じているということですよね」と分析。経済成長の期待が若者の意識とつながっているのではないかと話します。
「良くなる」と回答した人の割合が少ない日本ですが、「悪くなる」と回答した人の割合は、韓国、アメリカ、イギリスとほとんど変わりません。
その一方で、玉川は「変わらない」「どうなるか分からない」と回答した人の割合が他国に比べて多いことに注目し、「“この国は変わらない”“不透明でどうなるかわからない”と思っている若者が多く、その結果として『良くなる』の割合が少ないのかもしれない」と推測。
続けて「この理由は僕もわかる。だって、日本はやらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことがいっぱいあるのに、全然変わらないでしょう? だから(日本に対する)不安や閉塞感が、若い人たちのなかに相当、まん延しているんじゃないかな」と納得していました。
◆自己肯定感が低いのは“日本の教育”の問題?
意識調査では、ほかにも「自分は他人から必要とされている」「自分には人に誇れる個性がある」という質問に対し、「同意する」「どちらかといえば同意」と回答した日本の若者の割合は他国よりも低く、ともに最下位でした。
この結果に玉川は「教育の問題が大きいと思います」とキッパリ。他国では“個の確立”を重視しますが、日本では個よりも“全体の調和”を重視する傾向にあると考えを述べます。
さらには、玉川がスウェーデンの教育を現地で触れた際、“誰もとりこぼさない”国民性を感じたと言い、「例えば、勉強が遅れている人がいても(全員同じレベルまで)引き上げようとするし、進んでいる人はもっと伸ばそうとする。だけど日本は、(指標を)真ん中ぐらいに置いて、“そこからこぼれた人は落ちこぼれですよ”と。そして、できる子は下の子に合わせられるので、結果的に、みんなが平均的になってしまう。これでは“個”が伸びていかないよね」と話すと、原も「教育の面からも変えていかなければいけないかもしれませんね」と大きくうなずいていました。
<番組概要>
番組名:ラジオのタマカワ
放送日時:毎週木曜 11:30~13:00
パーソナリティ:玉川徹、原千晶