横浜DeNAベイスターズ・佐野恵太選手の目指す姿とは?
佐野恵太選手
2023年セリーグで打率3割を超えたバッターは宮崎敏郎、西川龍馬、サンタナの3人だけ。2割台がほとんどであるにもかかわら3割打っていないと打撃不振と言われてしまう、それが横浜DeNAベイスターズの安打製造機、佐野恵太選手だ。そんな首位打者も獲った佐野選手にドラフト9位での入団について伺うのは少し失礼だったかもしれないが、佐野選手のあくなき向上心の源を知りたいと、質問した。
はたして佐野選手は、ドラフト会議の日の待ち時間が長かった事、そして「あの時の自分に『何年か後に首位打者獲れるよ』って言っても信じないだろうな。」と、偽らざる気持ちを語ってくれた。そこにあったのは押しも押されぬベイスターズの中軸となった今も佐野選手の中にある謙虚さと危機感だと思った。
佐野選手は入団後、筒香選手と宮崎選手、左右の球界を代表するバッターである先輩にバッティングをずっと聞きに行ったという。「先輩2人に本当バッティングのことをずっと聞きにいってました。何かひとつでもふたつでも、本当些細なことでも、どうやって打席立ってるのかとか、どんなこと練習しているのかとか、全部聞きにいきましたね。」
そして危機感はバッティングフォーム改造につながっていた。「危機感は常に持っています。毎年NPBは入ってくる選手と同じ数、辞めていってるわけですから。」佐野選手の代名詞、クローズドスタンスをスクエアスタンスに変えることに迷いはなかった。「フォームを変えたいなっていうのは、昨シーズンの途中ぐらいから思ってはいたんですけど、なかなかシーズン中だったので大きくガラッとという風には難しかったので、最後ケガもありましたし、オフシーズンの間に見つめ直してみようかなと思いました。」
佐野選手が目指すのはダイエーや西武、阪神で活躍した実の伯父さん、佐々木誠さん。佐野選手同様、首位打者、最多安打のタイトルを獲得した元プロ野球選手だ。おじさん越えには、長くトップ選手として活躍すること。そして、おじさん同様、自身の活躍でチームの優勝に貢献することも必須になってくる。「個人としてはキャリアハイ、チームでは優勝したい。」佐野選手は燃えていた。頑張れ、佐野恵太選手!
※該当回の聴取期間は終了しました。
「それを進次郎氏がそのまま言う」石破総理“コメ5キロ3000円台”の問題点
寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が5月23日に放送。金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏と、コメの価格について意見を交わした。
寺島アナ「石破総理が提示したコメの目標価格「5キロあたり3000円台」が波紋を呼んでいます。市場で決まる価格を政府が示すのは極めて異例で、根底には農家やJAが黒字を確保できる水準にとどめたいとの思惑も垣間見えると言います。政府が任意の業者に備蓄米を売る随意契約の採用も含め、市場メカニズムが歪む懸念が強まると言います。小泉農水大臣はきのうの日本テレビの番組で、備蓄米の放出の随意契約への切り替えについて「数日のうちに詳細な制度設計を発表する」と述べました。「今までのように高い値段をつけた人が買う形ではなく、こちらで価格を決めて流していく形が一番良い」と語りました。政策転換の起点は、前日の石破総理の発言です。石破総理は、おとといの党首討論で「コメは3000円台でなければならない」と発言しました。農水省によると、直近の5月5日から11日の時点の平均店頭価格は前の週と比べ54円高い4268円。前の年の同じ時期の2倍の水準で、最低でも6%超の引き下げを意味します。石破総理が提示したコメの目標価格5キロあたり3000円台なんですが、このあたり内藤さん、どうご覧になりますか?」
内藤「江藤大臣が実質的に更迭されたことで出てきた発言ですよね。江藤さんは一貫して価格については政府はコミットすべきじゃないという立場の方だったので、言い出したっていうことなんですが、ただ、どうなんですかね。一国の首相が3000円台とコメの値段を言ってしまう。それが例えばある程度の根拠なり何なりを示しながらなら別ですけれども、多分言っちゃ悪いけど、思いつきでしょ」
寺島「今4000円台だから、それをちょっとってね」
内藤「恐らく関係者に聞いて、いくらぐらいだったら利益が出るのみたいな、そういう非常にいいかげんな形でやっちゃったということ。口先介入みたいなことを繰り返して、果たしていいのかと。しかもそれを小泉進次郎氏がそのまま言っちゃう。今こういう事態なので、競争入札に比べて随意契約の方が早く対応できますから、やるということ自体は問題ないと思うんですが、随意契約だと透明性とかそういうことは当然要求されるわけですよね。だから、そのへんの兼ね合いっていうのが、ちょっと付け焼き刃のような気がするし。3000円でなければならないっていうのは、例えば、3000円が望ましいとかね。3000円ぐらいになってくれるといいんだが、みたいな発言だったら多分問題にならないと思うんですけれども、「でなければならない」…まあ口癖かもしれないけど、ちょっとこれはどうなのよ、ていう気がします」
寺島「買う側からしてみれば、去年の価格が2000円台だったってことですから、それと比較すると3000円、高いじゃないか。だから、黒字意識してんの?っていうふうな感じになるんですね」
内藤「もちろん生産者が赤字が続いて生産維持できなくなったら身も蓋もないわけで、そのことを含めて市場に任せるっていうのが本来の姿じゃないんですか。それだったらやっぱり税金下げなさいよ」
寺島「まさにそこにいきますよね」