名古屋のディープタウン「今池」を音楽シーンと共に紐解く1時間
2019.04.23 up
週替わり企画をお届けしている『SATURDAY NIGHT SPECIAL』。
4月27日(土)は、音楽と共に育ってきた名古屋のディープタウン「今池 」をフィーチャー。
ライブハウスやレコードショップが立ち並び、古くから名古屋一番の音楽の街として知られている、「ブルースみたいな街・今池」。そこには全国に知られたブルースの店「open house 」がありました。
店は、平成のはじめ頃に閉店しましたが、最後の店長を務めた人物が、今、この街の独特な音楽シーンと独特な街づくりの中心にいます。その人物の名前は森田裕。平成最後の冬に、森田氏が「open house」を27年ぶりに復活させました。
ブルース、パンクロック、フリージャズなど先鋭的なジャンルのライブを数々行っていた「open house」の歴史をたどり、70年代から80年代の名古屋の音楽シーンを振り返ります。また、今池の音楽の祭典「IMAIKE GO NOW 」や「今池遊覧音楽祭 」の立ち上げによる音楽に対する盛り上がりの機運から、open house再開までの道のりについてもインタビュー。
「今池」という街を、今池の住民とミュージシャンへのインタビューから紐解きます。
※該当回の聴取期間は終了しました。
ガンダムのモビルスーツ生みの親・大河原邦男「仕事の醍醐味は、子どもの脳に種をまくこと」
2019.04.22 up
J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)のワンコーナー「DNP GLOBAL OPEN INNOVATION」。4月19日(金)のオンエアでは、『機動戦士ガンダム』シリーズのモビルスーツなどをデザインしたメカニックデザイナーの大河原邦男さんが登場。その多様なデザインの裏側に迫りました。
■ガンプラには興味がない?
今年40周年を迎えた『機動戦士ガンダム』シリーズ。『機動戦士ガンダム』シリーズのプラモデル「ガンプラ」は、累計出荷数5億個を超えるとも言われています。しかし、大河原さんは「あまりよくわからない」と、それほど関心がない様子です。
大河原 :私は企画の立ち上げからメカコンセプトを作る段階がいちばん楽しいので、それが終わったらあまり興味はない。ガンプラが出て、まさか40年も続くと思わないから、MSV(モビルスーツバリエーション)で随分と勝手に遊んでしまったんです。みなさんがプラモデルを作るようになったのは、それ以降ですよね。
川田 :ガンダム以前にプラモデルってあったんですか?
大河原 :ありました。ただ、スケール感で展開したガンプラは、少し今までと違ったものだったかもしれません。
川田 :数字が出ていましたよね。「1/144スケール」とか。あの数字がリアルでしたよね。
大河原 :そう思わせるだけなんですけどね(笑)。
■メカニックデザインの醍醐味とは
大河原さんは『機動戦士ガンダム』シリーズをはじめ、あらゆるロボットアニメのメカニックデザインに携わり、その道の第一人者と言われています。
大河原 :『科学忍者隊ガッチャマン』ではじめてメカニックデザインを担当しましたが、それが終わったら背景をやっていました。メカニックデザインはひとつの仕事だったんです。でも、その仕事を職業にしたいという思いで頑張りました。
川田 :その後に出てくるいろんなロボットは、ガンダムの影響を受けていますからね。
大河原 :私の仕事の醍醐味は、子どものやわらかい脳に「大人になったらこれを研究しよう」という種をまくことです。
川田 :見事にその種をまかれました。
川田は、『機動戦士ガンダム』シリーズの大河原さんが手掛けたモビルスーツについて、「機能性がかたちに表れている」と言います。
川田 :機能性とデザインの両翼を備えていましたよね。
大河原 :『機動戦士ガンダム』シリーズのスポンサーが玩具メーカーだったので、そう自由にはならなかったんですけど、登場する敵に関しては当時商品にならなかったので、監督の思うとおりのものが作れたんじゃないかなと思います。
■一生懸命にいろんなことをやってみる
川田は、「大河原さんのデザインするロボットは似ているようで似ていなくて、フォルムも角張ったものから丸みを帯びたものまである」とその多様性を絶賛。続けて「なぜそんなに変幻自在にデザインできるのか」と、問いかけました。
大河原 :私は、タツノコプロで色々なアニメに携わりました。『ゴワッパー5 ゴーダム』を担当していた頃、ギャグ要素のあるタイムボカンシリーズ第2作『ヤッターマン』をやってみないかと言われました。それまではギャグものはやったことがなかったけど、私は何でもやってみたいタイプなんです。それで「ギャグものはこうデザインするんだ」と学べたからラッキーでした。
川田 :でも、毎回ネタは違うじゃないですか?
大河原 :それがまた楽しいんですよ。ニヤニヤしながら描くっていうのがね(笑)。
さらに川田は、どういう視点があれば大河原さんのようなアイデアが生まれてくるのかも訊きました。
大河原 :何でも一生懸命にいろんなことをやってみることですね。そうすれば間口や奥行きが出てくるので。好きなものだけやっていたとしても、3作品くらい同じものが続いたらやりたくなくなるでしょ。
また、川田は「大河原さんの描く色彩を見ると、ファッション的な要素があるように感じる」と言います。
大河原 :私はタツノコプロの前にアパレル会社にいて、そこでは紳士服の企画でシルエットをよく描かされていました。その影響がザクのシルエットに反映されているということですね。
川田 :最近のファッションでは、そんなに色を使わず質素にまとめる「ノームコア」が流行っていますが、「それってザクじゃん」と思いました(笑)。ファッション的な流れもそれぞれのモビルスーツにあるから、そういった視点で解釈するデザイナーもいると思います。ファッションにもつながる感覚だなと思います。
大河原 :それはあるかもしれないですね。
川田 :流行にある雑多なものを大河原さんは自由に引き出し、カタチにしているような印象です。
デザインの参考にするため、新聞の折り込みチラシにまで目を通していたというエピソードが飛び出すなど、貴重なお話をたくさん伺うことができました。ぜひradikoでチェックしてみてください!
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【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜 20時−22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/