「りくりゅう」三浦璃来&木原龍一、初の冠ラジオに挑戦! 「THE DESTINY」舞台裏や試合前のゲン担ぎを語る

TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネットでは、三浦璃来さん・木原龍一さんの「りくりゅう」ペアによる初の冠ラジオ番組を放送。今夏プロデュースしたアイスショー「THE DESTINY」の舞台裏や、リスナーから寄せられた質問について語りました。(TOKYO FM特別番組『三浦璃来・木原龍一 りくりゅうのふたりごと』2026年8月23日放送分)

三浦璃来・木原龍一「りくりゅう」がラジオパーソナリティ初挑戦!

TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネットでは、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックにて、日本フィギュアペア史上初となる金メダルを獲得した三浦璃来さん・木原龍一さん組の「りくりゅう」による、初の冠ラジオ番組を8月23日(日)および30日(日)の2週にわたって放送します。

番組では、今夏話題のアイスショー「THE DESTINY」の舞台裏エピソードや、スケートリンクを離れたオフタイムの過ごし方、好きな音楽、今後の活動についてなど、ここでしか聴けない貴重なトークをたっぷりとお届け。さらに、リスナーの皆様からお寄せいただくメッセージやお悩み、質問にも答えていきます。進行役はTOKYO FM・村田睦アナウンサーが担当します。

2人は今回がラジオパーソナリティ初挑戦。番組には多くのメッセージが寄せられました。中学2年生の女性から「緊張と長く付き合うコツ」について質問が届くと、三浦さんは「対処法が2パターンあって、失敗を一度すべて考えてから、拍手をして気持ちを切り替える。もう一つは、"失敗したらどうしよう"という考え方に気付かないふりをする」、木原さんは「不安になってしまっても、悪いイメージを絶対に考えないようにして、悪いイメージが出てきたら手を叩いて、絶対に成功するイメージしか考えなかった」とそれぞれ回答。2人は、緊張への対処法をマイクの前で実際に実践してみました。

「緊張と長く付き合うコツ」を3分お試しで今すぐ聴く↓

「2人がしていたゲン担ぎ」については、木原さんが試合前にハンバーガーを食べていたことを告白。「試合の間隔が空いているときはいいんですけど、間隔が近くなってくると2週間に1回ハンバーガーを食べ始めてしまうので、ある時から廃止になりました」と、他のメディアでは明かしていない情報を語りました。

三浦さんは「遠征前に家から出る時、試合会場のホテルを出る時に"行ってきます"と言っている」と語ると、木原さんは続けて「あとはお部屋の掃除。必ず自分たちが汚したものは綺麗にしましょうという気持ちを持って掃除していたよね」と語りました。

「ゲン担ぎ」を3分お試しで今すぐ聴く↓

7月31日(金)から8月2日(日)の3日間、りくりゅうペアが初めてプロデュースしたアイスショー「THE DESTINY」を東京辰巳アイスアリーナ(東京都江東区)で開催。出演者全員がカップル競技(ペア・アイスダンス)という世界初の試みをはじめ、カップル競技に特化した画期的な演出で大盛況となりました。

村田アナから「プロデュースで大変だったこと」について聞かれると、木原さんは「スケーターの滑走順、オーダー、配置など全体を見ながら、振付師の方と相談して進めていった。経験のない作業だったので、アイスを作り上げていくのは大変だなと感じた」と語りました。一方、三浦さんは「2人の得意・不得意が反対なので、すごく上手い感じに進んでいったかなと思います」と手応えを語ると、木原さんも「僕がデジタルな作業が苦手なので、璃来ちゃんが文字起こしをやってくれて、僕が付箋にひとりひとりの名前を書いていって、どこに配置したらいいのかをやって。そう思うと良いコンビネーションだったね」と振り返りました。

「THE DESTINY」舞台裏を3分お試しで今すぐ聴く↓

初めてのラジオパーソナリティ挑戦について、木原さんは「本当に難しいですよね。なかなか慣れていないことなので、ずっと緊張していましたし、緊張しすぎて手汗で台本がくっついちゃった」と振り返ると、三浦さんは「すごく楽しかった。言い間違いも多かったから、今後は直していけたらと思います」と語りました。

三浦璃来・木原龍一 りくりゅうのふたりごと
放送局:TOKYO FM
放送日時:2026年8月23日 日曜日 10時00分~10時30分
出演者:三浦璃来、木原龍一、村田睦
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ボブ・ディランの歌詞は「翻訳不可能」⁉ 村上春樹と柴田元幸が語る、シンプルな英語だからこその難しさ

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」。11月3日(火・祝)は、特別番組として『村上RADIO「翻訳夜話」スペシャル~音楽で仮定法を学ぶ~』をオンエア。今回は早稲田大学国際文学館の開館5周年を記念し、10月1日に小野記念講堂で開催された公開録音イベントの模様をお届けしました。

盟友である翻訳家の柴田元幸さんを迎え、進行役の坂本美雨さんとともに「音楽で仮定法を学ぶ」をテーマに白熱の翻訳談議を展開。ビーチ・ボーイズやエディット・ピアフなどの名曲に乗せて英語表現のニュアンスを紐解いたほか、方言・スラングの訳し方やAI時代における翻訳の未来、参加者からのQ&Aまで、言葉と文学の魅力が詰まった贅沢な時間となりました。

この記事では、この記事ではオープニングトークと、前半2曲について語った内容を紹介します。


(写真左から)坂本美雨さん、村上春樹さん、柴田元幸さん



◆Bread「If」

村上)では次いきますね。次は文字通りの「If」。これはもう仮定法以外ではありえないという選曲です。ブレッドが歌います。

<ブレッドの曲が流れる>

村上)この曲は僕が選んだんですけど、これ、歌詞がいいんですよね。

柴田)さっきの「If I Were a Bell」がすごくコミカルな比喩の連発だったとすると、こっちはちょっと教養がかっているんですね。いちばん初めのところが「If a picture paints a thousand words」、もしも絵というものが千の言葉を描けるなら、という言い方。なんで千かっていうと、「A picture is worth~(~の価値がある)」「A picture is worth a thousand words(一枚絵を見せれば千の言葉の値打ちがある/千の言葉と同じくらい多くのことが一枚の絵で伝わる)」という決まり文句があります。それを踏まえてるんですよね。

村上)あとは「If a face could launch a thousand ships(一つの顔が千の船を出帆させられるなら)」これは(ホメロスの叙事詩)「オデュッセイアー」の……。この間、映画「オデュッセイアー」を観てきて、その中でも出てましたね。ヘレネー、すごくきれいな人が千の船を進水させるんですよね。

柴田)ギリシャのあの辺はみんな海に国が面しているから、いくさに行くというと、まず船に乗るわけですね。美女ヘレネーを争っていくさが始まる。そうすると船がバーッと出るっていうことで、「The face that launched a thousand ships」という、その千の船をローンチ、出帆させた顔という決まり文句があるわけです。

村上)あと僕が好きなのは「一度に2ヵ所にいられるものなら、君と一緒に明日と今日にいたい。ずっと君のそばで」。これはロマンチックですね。

柴田)これは気が利いてますね。やっぱりデヴィッド・ゲイツという人は本当に秀才型ですね。

◆Bob Dylan「If Not for You」

村上)次は「If Not for You / Bob Dylan」。これは柴田さんの選曲ですね

柴田)高校の授業で多分みなさん習いますよね。If it were not for~(もし~がなかったら)、そういうフレーズがあるわけですけど。ずいぶん長いですよね。実際には、こういうふうに「If not for」という三語に縮めて、同じく「もし~がなかったら」という言い方に日常ではなることが多いです。まさにそれを使ってディランが「If Not for You(君がいなかったら)」という曲を作っています。

村上)僕が最初にこの曲を聴いた時、まだ高校生か何かで、「If not for you」がどういう意味かちょっとよくわかんなかったですね。

柴田)これは本当にフレーズの意味を知らないとわかりにくいですね。「If it were not for you」が「If not for you」というシンプルなフレーズに直されているということ。そして、この曲でやっぱり見事だと思うのは、ディランは音もすごいシンプルですけど、言葉もシンプルなんですよね。

村上)「If not for you, my sky would fall」は、エディット・ピアフも同じようなことを歌ってましたね。

柴田)確かに。簡単な言葉なんだけど、過激なことを言ったりもするんですね。あと「But it would not be new / If not for you(君がいなかったら、虚しく朝の光を待ってるだろう、朝の光が来ても、その光は君がいないから新しくないだろう)」と。new(ニュー)とyou(ユー)の韻の踏み方とか、こういうのは本当にもう翻訳じゃ全然よさを出せないですよね。

<ボブ・ディランの曲が流れる>

村上)なるほど。本当にボブ・ディランの歌詞って翻訳不可能なものが多いですよね。

柴田)かえって「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」とか、難しい言葉を使ってくれるほうが訳しようがあるんだけど、この時期のアルバムとか、「ニュー・モーニング」か、あと「ジョン・ウェズリー・ハーディング」とか、あのあたりのシンプルな構成で作った歌は、本当にシンプルさこそが一番訳しにくい感じですね。

村上)僕が仮定法に興味を持つようになったのは、翻訳をやるようになってからです。仮定法をどう訳すかというのがすごく大事なんだなというのがわかってきたんですよね。
学校の時はあまり興味を持てなかったんですよね。嫌だなと思ってたからね。でも、仮定法を理解してないとうまく理解できないんですよ。

柴田)要するに、そこに書かれていることが事実か事実じゃないかっていうのが、文法のサインからわかるわけですよね。

村上)あとif~で、~wouldとかcouldだとわかりやすいんだけど、前がない場合が多いんですよね。だから、それは仮定法がわかってないとなかなか訳しづらいんですね。

◆The Beach Boys「Wouldn't It Be Nice」

村上)次は柴田さんの選曲でビーチ・ボーイズの「素敵じゃないか」。

柴田)これはですね、「Wouldn't it be nice(素敵じゃないか)」という、ご存知の方も多い曲だと思うのですが、ちょっと珍しいバージョンでお聴きいただきます。

<ビーチ・ボーイズの曲が流れる>

村上)素敵な曲ですよね。

柴田)素晴らしいアカペラ・バージョンで聴いていただきました。これはもちろん「Wouldn't it be nice(素敵じゃないかい)」というところが仮定法ですが、「Wouldn't it be nice if...」まで一緒に覚えていただくと、使い方がすごく広がります。itっていうのはいわゆるあんまり文法用語は使いたくないんですけど、仮主語っていうやつで、長い話をしたいときにとりあえずitと言っておいて、その後詳しく言うという仕組み。「Wouldn't it be nice if...(もしこうこうこうだったら、それは素敵じゃないだろうか)」という言い方ですね。要するに、今はまだ自分たちは子どもで自由が利かないけど、大人になったら何でもできるのにという、そういう楽天的な歌なんだけど、やっぱりビーチ・ボーイズがやるとどこか陰りがありますね。

村上)あの、状況説明をしますと、1960年代の半ばの歌ですよね。当時は結婚しなければセックスはできないということだったんです。だからこの歌では高校生同士のカップルで、このまま大人になれたらすぐに“やれる”のにね。という“やれる”って、言っちゃいけないのか、すぐに仲良くなれるのにね、ということが切実なんですよね。

柴田)そうですね。僕が一番好きなところは「Maybe if we think, and wish, and hope, and pray(もし考えて願って望んで祈ったら), it might come true(実現するかも)」。もうちょっと待てば実現するんですけど……。

村上)might come trueなんですね。

柴田)どこか物事がうまくいかないかもしれないというのが見えちゃってるような響きですね。ブライアン・ウィルソンの生きた人生とか、そういうこともつい考えてしまうので、余計そういうふうに思うのかもしれないんですけどね。

村上)でもこれはやっぱりすごく心がこもった歌だと僕は思います。

柴田)長年聴いていると本当にそう思うようになりました。

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<番組概要>
番組名:村上RADIO「翻訳夜話」スペシャル~音楽で仮定法を学ぶ~
放送日時:2026年11月3日(火・祝) 14:00~15:55
出演:村上春樹、柴田元幸、坂本美雨
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

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