名盤から珍盤まで、レコードがかかる番組

今、レコードを楽しむ人が増えてきていると言われています。中には、中古のレコード店に足を運ぶために旅行をする人も多いとか。そこで、今回はアナログ盤がオンエアされる番組を紹介します。

▼第2弾記事はこちら
https://news.radiko.jp/article/edit/9642/intro/

 

 AIR-G'(FM北海道)『MOXY』

月曜に放送されている「レコードを聴こう!」のコーナーは、AIR-G’(FM北海道)が所蔵するレコードコレクションの中から、スタッフが無作為に引き出したアナログ盤を紹介する企画です。

これまでに紹介したレコードは、1978年に発表されたチープ・トラックのライブ盤「チープ・トリック at 武道館」、1972年に発表されたディープ・パープルのライブ盤「LIVE IN JAPAN(MADE IN JAPAN)」、1971年に発売されたマーヴィン・ゲイさんのアルバム「What's Going on」などなど。番組のサイトではジャケットの写真も見られます。デジタル音源が普通となった今、どのジャケットも久しぶりに日の目を見ることができたからか、イキイキしているように見えます。ジャケットの存在感、最高! DJを務めるのは、レースもやっていたほど車が好きな森基誉則さん。

■放送日時:月曜日〜木曜日 16時〜18時55分

 IBS茨城放送 『レコードカフェからこんばんは』

毎週土曜の13時から15時の間、茨城放送本社1階公開スタジオはレコードカフェと化します。『レコードカフェからこんばんは』では、会場の様子を放送。参加料は500円です(コーヒー付)。週によって担当パーソナリティーとコーヒーが変わります。皆さんも、足を運んでみては? お客さんとの距離が近く、パーソナリティーがお客さんとコミュニケーションをとりながら進行することもあります。(詳細は茨城放送のサイトで確認を)

■放送日時:第2・4日曜日 23時〜23時30分(隔週放送)

TBSラジオ『伊集院光とらじおと』

月曜日の名物コーナー「アレコード」。ちょっと変わった、おバカなレコードを紹介してもらうコーナーです。例えば5月15日(月)の放送では「珍盤亭娯楽師匠のレコード大喜利」などでおなじみの珍盤亭娯楽師匠が登場。トッポジージョが歌う「およげ!たいやきくん」、同じくトッポジージョが歌う「ビューティフル・サンデー」(共に1976年)、ポマード&コンペイ党の「ザ・おまじない」など、よくぞ見つけたと感心せずにはいられない4曲を紹介。このコーナーを楽しみにしている人が多いようで、この時間になると、ツイッターの私のタイムラインが「アレコード」の話題で賑やかになります。

■放送日時:月曜日〜木曜日 8時30分〜11時

ラジオ日本『宮治淳一のラジオ名盤アワー』

音楽評論家の宮治淳一さんが、ラジオ日本のレコード室にある8万枚以上の洋楽レコードから選曲。とはいえ、宮治さんはそれだけは事足りず、チャック・ベリーの特集を組んだ時は、宮治さんが所蔵のレコードを超音波洗浄機で磨いて影干しをして、スタジオに持ってきたそうです。宮治さんのテンポの良い解説にも注目です。

サザン・オールスターズのファンの皆さんはご存知かもしれませんが、宮治さんはサザンの名付け親でもあります。学生時代、宮治さん企画したコンサートに、小学校からの同級生の桑田圭祐さんを誘ったものの、桑田さんがいつまで経っても自分のバンドの名前を決めようとしなかったため、宮治さんが勝手に名前を付けたそうです。

■放送日時:毎週日曜日 17時55分〜18時55分

InterFM897『NO-FO-FON TIME』

サザン・オールスターズのベーシストで、大のウクレレファンである関口和之さんが、とっておきの曲を紹介します。「浮遊感を感じる曲」「月」「音楽ドキュメンタリー映画」など、さまざまテーマに沿って関口さんが選んだ音楽を紹介する特集コーナー、レアなアナログ盤の中から、お気に入りの名盤を紹介する「TREASURE」のコーナー、ゲストコーナーなどで構成されています。

実は一度、『NO-FO-FON TIME』を取材させていただいたことがあります。選曲は全て関口さんが担当。関口さんは2000枚以上のレコードを所蔵しています。置き場所に困っていて、壁一面にレコードがぎっしり置いてあるとか。番組の収録には、関口さん自らレコードを持参し、関口さんの手元にあるターンテーブルからオンエアにのせます。

■放送日時:毎週土曜日 10時〜11時

ラジオ関西『青春ラジメニア』

放送開始28年、アニラジ界の最長寿番組で、ラジオ関西から生放送されています。“ひねくれ岩ちゃん”と“ラジメニ小町・かおりん”が、新旧のアニメ・特撮・ゲーム・映画音楽をたっぷりお届けするリクエスト番組。「お宝レコードリクエスト」のコーナーでは、その名の通り、アナログ盤限定でリクエストがかかります。

ここ最近の放送でかかった曲をざっと挙げただけでも、「南の虹のルーシー」から「いつか大人に」(やまがたすみこ)、「宇宙刑事シャイダー」(串田アキラ)、「まんが名作劇場 サザエさん 4代目オープニング」の「ハッピーデイ・サザエさん」(松尾香)などなど、かかりました。いやぁ〜、懐かしい! “ピン!”ときた人は間違いなく、昭和っ子ですね(笑)。

■放送日時:毎週土曜日 19時〜22時

RSKラジオ『リンだとRiN太の土曜番長』

 

「レコード ええ加減にひとつかみ」のコーナーでは、文字通り、レコードライブラリーから、シングルレコードを”ええ加減に”つかんできて紹介します。なんの脈略もないレコードが並ぶのがミソ。ある回の放送では、柳ジョージさん「酔って候」、相良直美さん「あいつとあの娘 」、岩崎宏美さん「聖母たちのララバイ」、山田邦子さん「つっぱりハイティーン・ガール」をオンエア。「つっぱり〜」は山田邦子さん作詞の笑える一枚でした。パーソナリティーは、国司憲一郎アナウンサーと小松千絵アナウンサー。年齢差はおよそ20歳。親子のような会話も聴きどころです。

■放送日時:毎週土曜日 9時〜12時30分

LOVE FM『Transit Radio (MON)~ニューレコード~』

DJは、フォトグラファー、デザイナーとして、東京、福岡などで活躍中の常盤響さん。番組で紹介する曲は全てアナログ盤。常盤さんは音楽に非常に詳しく、レコード店で買ってきた名盤・珍盤などをオンエアします。常盤さんの解説はコンパクトながらも選曲は濃厚。音楽以外にも、海外のコメディアンのパフォーマンスを収録したレコードなど、掘り出し物も多いです。しかも、常盤さんの声が聞きとりやすい!

■放送日時:毎週月曜日 20時〜21時30分

レコードがかかる時の「ジリジリ…」という音がたまらないという人もいると思います。番組によってはレコードの針が飛ぶことも。世話が焼けるけど愛おしくてしょうがない…レコードって子どものようなところがありますね…。

この記事を書いた人

YMgrdfKa
やきそばかおる
子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

 

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子ども子育て支援金制度、アメリカ大統領選挙、日本経済の今後は? ニッポン最強の論客たちが徹底討論「飯田浩司のOK! Cozy up! 激論!横浜ベイサミット! in 神奈川県民ホール」

ニッポンと世界の今が分かる朝のニュース番組『飯田浩司のOK! Cozy up!』の討論イベント第2弾『ニッポン放送開局70周年記念 飯田浩司のOK!Cozy up! 激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール』が28日、神奈川県民ホールで開催された。青山繁晴、飯田泰之、片岡剛士、小泉悠、須田慎一郎、中川コージ、馬渕磨理子、峯村健司、宮崎哲弥ら最強の論客陣とともに、政治経済から外交、安全保障まで幅広いテーマで徹底討論。激動の国際情勢の中で、日本はどこへ向かうべきなのか、激論を繰り広げた。

飯田浩司のOK!Cozy up!激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール

ニッポン放送開局70周年記念「飯田浩司のOK! Cozy up! 激論!横浜ベイサミット! in 神奈川県民ホール」4月28日(日)神奈川県民ホール

『飯田浩司のOK! Cozy up!』の番組イベント「激論!横浜ベイサミット! in 神奈川県民ホール」がきょう28日(日)、神奈川県民ホールで開催された。

飯田浩司のOK!Cozy up!激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール

セッション1は自民党参議院議員の青山繁晴、ジャーナリストの須田慎一郎、評論家の宮崎哲弥が登壇。「東シナ海周辺の外交防衛問題」、「衆議院補欠選挙の結果が与える影響」、そして「自民党という政党が今後どうあるべきか」などをテーマに激論を繰り広げた。中でも、会場が盛り上がったのは、政府が少子化対策として進めている「子ども子育て支援金」制度に関する話題。青山繁晴が、この制度の問題点を指摘すると、会場からは大きな拍手が上がり、昨今、支持率が下がっている自民党・岸田政権について、実際に不満を持っている方が多くいるというのが、感じられる一幕となった。

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続く、セッション2では明治大学教授の飯田泰之、PwCコンサルティング合同会社チーフエコノミストの片岡剛士、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉悠、IIMインド管理大学公共政策センターフェローの中川コージ、経済アナリストの馬渕磨理子、キヤノングローバル戦略研究所主任研究員の峯村健司が登壇。経済・安全保障・外交防衛の論客が並ぶ中、多くのテーマが取り上げられた。

飯田浩司のOK!Cozy up!激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール
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まずは、今秋に予定されている「アメリカ大統領選挙」をめぐる動きから。バイデン大統領再選か、トランプ大統領返り咲きか…外交防衛、経済面など、多角的に議論が交わされた。ポイントになったのはアメリカと中国をめぐる関係値で、それに絡んでくる、ロシアやインドといった、環太平洋の外側にある国々がどうとらえているか、という点。今回のイベントでは、ロシアに詳しい小泉悠、中国・インドに詳しい中川コージ、中国・台湾に詳しい峯村健司などがそろったことで、「1つのテーマに対して、日本の周辺にある国がどのように考えているのか」ということが立体的に理解できる討論になった。

飯田浩司のOK!Cozy up!激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール
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このほか、日本の経済についても特に深い議論が繰り広げられた。経済学者・飯田泰之、元日銀の政策委員会審議委員の片岡剛士、経済アナリストの馬渕磨理子が、お互いの得意分野で解説をすることで、普段の放送ではたどり着けない部分まで、議論が進んだ。「二酸化炭素排出量の問題」「電力供給の安定供給」「雇用問題」などが密接に関係してくる部分などは特に聞きごたえのある内容となった。

また、「円安は悪なのか」という話については、経済の専門家ならではの解説が続き、1ドル158円台に突入した今の日本経済について、今後がどうなっていくのかという話では、時折会場からも大きな拍手が上がっていた。

飯田浩司のOK!Cozy up!激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール
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そのほか、外交防衛・安全保障の問題、日本の政局の問題などにも議論は波及していき、気づけば、予定時間から大幅に伸びて3時間半、最後は大きな拍手で終演を迎えた。

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