「秋華賞2024」radikoで秋の競馬中継を聴こう

3歳牝馬三冠の最終戦「第29回秋華賞」(3歳牝・芝2000m)が、10月13日(日)に京都競馬場で開催されます。春の桜花賞、オークスに続く、牝馬三冠最終戦を制するのはどの馬なのか? radiko(ラジコ)で中継をお楽しみください。

牝馬三冠の最終戦! 「秋華賞」

1996年に新設された、4歳(現3歳)牝馬限定のGI競走です。「秋華」とは、中国の詩人である杜甫や張衡が「あきのはな」として詩の中に用いた言葉で、「秋」は大きな実りを表し、「華」は名誉・盛り・容姿が美しいという意味が込められています。

1995年までは、エリザベス女王杯が4歳(現3歳)牝馬三冠の最終戦として施行されていましたが、翌1996年に牝馬競走体系の見直しに伴い、エリザベス女王杯の競走条件が「4歳以上牝馬」に変更されたため、新たな3歳牝馬限定のGI競走として設立されました。エリザベス女王杯に向けた前哨戦としての意味合いも持っており、秋華賞・エリザベス女王杯を連勝した馬は、ファインモーション(2002年)、ダイワスカーレット(2007年)、メイショウマンボ(2013年)の3頭のみです。

京都競馬場・芝2000m(内回り)を舞台に行われる秋華賞。3コーナー付近が丘状になっており、バックストレッチ半ばから上り坂が続きます。ゴール前の直線は、4大主場の中では中山に次いで短い328.4m(Aコース使用時)。差し・追い込み馬にとって直線だけでの逆転は難しく、ポジションを上げながら3コーナーから4コーナーを回る必要があり、巧みなコーナーワークと機敏な加速力が求められるコースです。

「秋華賞」の注目馬

桜花賞の13着から巻き返しでオークスを制したチェルヴィニア(美浦・木村哲也厩舎)。メンバー中最速タイの上がり3ハロン34秒0(推定)をマークし、2着のステレンボッシュに1/2馬身差をつけ、母・チェッキーノが成し遂げられなかったGI制覇を果たしました。前走のオークスで2400mをこなしていることから、2000mの距離も十分に対応可能です。

ここまでデビュー6戦、GI3戦を含む全てで連対を果たしているステレンボッシュ(美浦・国枝栄厩舎)。前々走の桜花賞では、直線で力強い伸び脚を発揮して差し切り、牝馬三冠の初戦でGI初制覇を達成しました。前走のオークスは2着に敗れたものの、メンバー中最速タイの上がり3ハロン34秒0(推定)をマークし、同世代の牝馬でも上位の地力を証明しました。距離を問わず好走を続けており、今回も実績通りのパフォーマンスが期待できます。

前走のローズSでは、鮮やかな差し切り勝ちを見せたクイーンズウォーク(栗東・中内田充正厩舎)。メンバー中2位の上がり3ハロン33秒5(推定)をマークし、2着チェレスタに1馬身1/2差をつけるなど、ひと夏を越しての成長を実戦で証明しました。春には強烈な末脚を見せており、展開次第では今回も直線でその脚を存分に発揮できるでしょう。

「秋華賞」出走馬はこちら

競馬の中継番組まとめ

日曜競馬実況中継
放送局:ラジオ日本
放送日時:毎週日曜 9時30分~16時35分
出演者:解説:佐藤直文 境和樹
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GOGO競馬サンデー!
放送局:MBSラジオ
放送日時:毎週日曜 10時00分~16時30分
出演者:佐藤哲三(元JRA騎手)、来栖正之(MBSアナウンサー)、中野広大(MBSアナウンサー)、三宅秀一郎、中西則善、奥村麻衣子、青木行雄、丹羽崇彰
番組ホームページ
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OBCドラマティック競馬
放送局:OBCラジオ大阪
放送日時:毎週日曜 10時00分~16時30分
出演者:西村寿一、濱野圭司、田辺大介、三宅きみひと、鈴木セイヤ、井川茉代
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中央競馬実況中継
放送局:ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週日曜・土曜 9時30分~16時45分
番組ホームページ
公式

※放送情報は変更となる場合があります。

中央競馬実況中継
放送局:ラジオNIKKEI第2(RaNi Music♪)
放送日時:毎週日曜・土曜 9時30分~16時45分
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この記事を書いた人

radiko編集部

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亡き親友との約束胸に「スタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい」

プロ野球をはじめ、先日のメジャーリーグ開幕戦、そしてサッカーのJリーグでもよく目立つのが、巨大なフラッグによる応援です。今回は、このスポーツ応援に欠かせないビッグフラッグを染め上げている男性のお話です。

影山洋さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

日本一小さな市・埼玉県蕨市に、一軒の工房があります。有限会社染太郎、スポーツの試合で現れる大きな旗を作る会社です。トップは、影山洋さん、昭和30年生まれの69歳です。

蕨出身の影山さんは、小さい頃は空き地で友達とサッカーボールを蹴ったり、お小遣いがたまると後楽園球場へ行って、王さん・長嶋さんの野球を見て育ちました。そして、百貨店で催事のお知らせをする巨大な垂れ幕を作る会社に勤めます。

仕事に脂がのってきた30代のある日、影山さんは小さい頃のサッカー仲間で、当時の読売クラブに在籍していた奥田卓良選手から、こんな話を聞きました。

「今度、日本でもサッカーのプロリーグが始まるんだ。絶対応援してくれよ!」

「だったら、ヨーロッパみたいに、おっきな応援フラッグを作って、応援するよ!」

影山さんがそう答えて迎えた1993年5月15日のJリーグ開幕の日。国立競技場の熱狂の渦のなかに、奥田さんの姿はありませんでした。奥田さんは不慮の交通事故で、Jリーグを見ることなくこの世を去っていたのです。

『奥田との約束を守るためにも、日本のスタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい!』

そう思った影山さんは、会社勤めを辞め、自ら応援フラッグを作る会社を興します。地元・埼玉の浦和レッズの熱いサポーターたちとつながると、話が盛り上がって、今までにない幅50メートルのビッグフラッグを作るプロジェクトが始まりました。

影山さんが手掛けたビッグフラッグの数々

参考になったのはもちろん、影山さんが長年培ってきたデパートの垂れ幕のノウハウ。パソコンもあまり普及していない時代、設計図を元に1枚1枚刷毛で塗る手作業でした。ただ、ビッグフラッグを作っても、出来栄えを確かめられる広いスペースもなければ、対応してもらえる競技場もありませんでした。

ようやく人前で披露できる環境が整ったのは、2001年のJリーグ・レッズ対マリノス戦。埼玉スタジアム2002のこけら落としの試合でした。影山さんたちがドキドキ見守る中、ピッチに大きく真っ赤なフラッグが広げられると、スタンドからは「オーッ!」と地鳴りのような歓声が沸き上がりました。

翌日から、影山さんの会社の電話は、様々なチームからの問い合わせで鳴りやまなくなりました。

「私たちもレッズみたいな、熱い応援をしたいんです!」

数ある問い合わせの中に、情熱のこもったメッセージを届けてくれた人がいました。それは、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの応援団の方々でした。影山さんは、競技の違いを乗り越えて、新しい応援スタイルが広まっていくことに、喜びを感じながら、さらに大きい幅75メートルものビッグフラッグを作り上げました。

このフラッグが、千葉・幕張のスタジアムの応援席に広げられると、今度はプロ野球チームの関係者からの問い合わせが相次ぎました。こうしてサッカーではレッズ、野球はマリーンズから始まったビッグフラッグによる応援は、今や多くのスポーツに広まって、当たり前の存在になりました。

蕨市の盛り上げにも活躍する影山洋さん

そしてこの春、影山さんは、東京ドームで行われたメジャーリーグのカブス対ドジャースの開幕戦でも、大役を任されることになりました。それは、初めての国旗。試合開始前のセレモニーで使われる、幅30メートルの日の丸と星条旗の製作でした。

国のシンボル・国旗に汚れを付けたり、穴を開けたりすることは決して許されません。3月10日に納品した後も、影山さんは毎日毎日東京ドームに通って、抜かりのないように、細心の準備をしました。そして、メジャーリーグ機構の厳しいチェックもクリアして、開幕当日を迎えます。

ベーブ・ルースから大谷翔平まで、日米の野球・90年の歴史の映像が流れて、無事に大きな日の丸と星条旗が現れると、影山さんも胸が熱くなりました。

『あの王さん・長嶋さんが躍動した後楽園球場を継いだ東京ドームで行われる、かつてない野球の試合で、自分の本業で関わることが出来ているんだ!』

そして、このメジャーリーグ開幕戦の興奮も冷めやらぬなか、今度はサッカーの日本代表が、8大会連続のFIFAワールドカップ出場を決めました。実は影山さんには、まだまだ大きな夢があります。

「いつか、サッカー日本代表がワールドカップの決勝戦を迎えた日の朝、富士山の近くで、おっきな富士山をバックにおっきな日の丸を掲げて、選手にエールを送りたいんです!」

亡き親友への思いを胸に生まれた、日本におけるビッグフラッグによるスポーツ応援。その応援文化のパイオニア・影山さんの夢は、きっと叶う日が来ると信じて、さらに大きく膨らみ続けます。

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