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火曜日パートナーの山瀬まみさんに、お話を伺いました！

――思い出に残っているラジオ番組は？

山瀬　私が子どもの頃は、『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』（ニッポン放送）がよく学校で話題になっていました。私も聴きたくて何度も試したんですが、どうしても聴くことができなくて。田舎に住んでいたこともあってか、ラジオ機の周波数を合わせようとしても、ピーピーというノイズが鳴り響くだけ。「まさか私は宇宙と交信してしまったんじゃないか」「他国の電波をキャッチしてしまったんじゃないか」と思って、怖くなってしまったんです（笑）。

　だから私がラジオを本格的に聴くようになったのは、アイドルになって上京してからです。キョンキョンや斉藤由貴さんのようなアイドルはみんな自分の番組を持っていたから、いつかこういう番組をやってみたいと思いながら、聴いていました。

　はじめて担当した番組『圓蔵・まみのお昼だヨイショ！』（ニッポン放送）は、デビュー間もない頃に始まりました。1987年から89年にかけて落語家の橘家圓蔵さんと一緒にやっていた、平日昼のワイド番組です。

――以前、TBSラジオで一緒に番組『有馬隼人とらじおと山瀬まみと』を担当していた有馬隼人さんは今、bayfmの朝のワイド番組『AWAKE』で月～木曜日DJを務めています。『it!!』の出演に関して、有馬さんとは何か話しましたか？

山瀬　この取材の2日前にも有馬さんからメールが来たんですが、bayfmの先輩風を吹かせてくるのがちょっとウザいです（笑）。「bayfmのスタジオに入るための顔認証、もう済ませましたか？」とか「自由にやっちゃってください！」みたいなことを言ってくるんです。あの野郎、先輩ぶって（笑）。しかも、自分は早朝の番組を担当しているのに、23時頃にメールを送ってくるんですよ。「何してるの？ 早く寝なよ」って言いたい（笑）。

――尊敬するラジオDJは？

山瀬　ジェーン・スーさんです。彼女の番組『ジェーン・スー 生活は踊る』（TBSラジオ）のパートナーは月曜日、火曜日、木曜日が男性で、水曜日が女性なんですが、私は女性2人で放送している水曜日が、おばちゃん同士で盛り上がっている感じがして好きなんです。私は『it!!』のパートナーで唯一の女性なので、春ちゃん（春原佑紀）と組む火曜日の『it!!』はこういう感じになればいいなと思っています。

　スーさんは相手によってすごくぶれるんですが、私はそれがすごくいいと思います。ラジオDJとして誰とでもフラットに接したりせず、相手によっては甘えてみたり、キャラクターが変わるんです。私は人ってそういうものだと思います。相手が誰だからと虚勢を張ったりせず、いつもぶれる普通のスーさんが好きです。また、リスナーから寄せられた悩みに対しても、どうしてこんな答えを導き出すことができるのだろうと感嘆させられる視野の広さがあって、憧れます。

――テレビ番組に出演するときと、ラジオ番組に出演するときで、意識に変化はありますか？

山瀬　両者は全然違っていて、テレビはタスクをひたすら消化していく感覚なんですが、ラジオにはちゃんと「今がある」。

　というのは、テレビは生放送でも視聴者とつながることはできませんが、ラジオはリスナーとリアルタイムでつながることができるんです。例えば、私がわからないことがあったときにリスナーに質問をすると、放送中にレスポンスが返ってくる。この、リスナーと「今」を共有している感じが、たまらないんですよ。自分らしくいられるのもラジオだと思います。ラジオは生放送も収録番組も両方経験したことがありますが、生放送がいちばん好きです。

DJの春原佑紀さんと、火曜日『it!!』をどのような番組にしていきたいですか？

山瀬　これまでずっとひとりで切り盛りしてきた春ちゃんの『it!!』に、4月からパートナーという3人の従業員が加わります。私がお店の女将だったら動けない従業員は要らないので、私はそうはなりたくないし、かゆいところに先に手を回してあげられるようになりたいです。

　私はこれまでトークメインのAMラジオ局の番組を担当することが多く、曲を流すことが多いFMラジオ局の番組は初です。トークが乗ってきたときに曲に入ると、その前のトークの空気はもう生きていないので、トークが途切れ途切れにならないように気を付けたいです。AMラジオらしさとFMラジオらしさの狭間でがんばろうと思います。