bayfm 番組コラボ 第2弾 Your Playlist×Beautiful Day!ヒットメーカーの苦悩と15年のきずな

楽曲制作、ライブ、そして互いの番組への出演―。
度重なるコラボを行ってきた大黒摩季と光永亮太が、
15年におよぶ長い付き合いを振り返った。

「光永亮太の声を守りたい」
            

ー2人の最初の出会いはいつになりますか?

光永 2008年に、日本有数のサーフスポットである宮崎県で行われた「NAMI FES」です。僕はDef TechのMicroチームの一員として参戦したんですが、摩季姉とはリハーサル後の親睦会ではじめて会ったんだよね。

大黒 この頃の亮太は悩める子羊というか、すごく病んでいて、まるで雨上がりの黒い砂浜のようだったの。お客様は「Always」を歌う、キラキラとした亮太を見たいはずなのに、どよ~んとしていて(笑)。私はトリを務めるフェスでは、お客様に「最高でした!」って言われて終わりたいのに、キャストが暗かったらまわりに伝染してしまうでしょ。だから、放っておけなかったのよ。

光永 当時の僕はスポーツでいう「イップス」のようになっていて、心を閉ざしていたからね。そんな僕のところに、初対面の摩季姉は土足でズカズカ上がり込んできて(笑)。

大黒 ドアをノックし終える前にガチャっと開けて入ってしまう、みたいな(笑)。

光永 この感じが逆に心地良くて。今でこそ本当のお姉ちゃんみたいに接しているけど、当時の僕にとっては音楽業界の大先輩。ただならぬオーラを放っているけど、いつも元気で太陽みたいな人というより、光と影のコントラストがあって、いろんな経験をしてきたんだろうなという深みが透けて見えた。そこに興味があったし、もっと話を聞いてみたいって思ったよ。

大黒 私の話なんて聞かないじゃん(笑)。うちに飲みに来たって、ほぼ自分の話しかしないくせに。

光永 そんなことないよ(笑)。けどね、すごく不思議だった。会ったばかりなのに、どうして僕のことをこんなに理解してくれるんだろうって。

大黒 私も亮太と同じ、ヒットメーカーが味わう苦悩を経験した“卒業生”だからね。そうじゃなかったら、私のこと信用していないでしょ?

光永 そうだね。もしかしたらこの人には心を開いてもいいかもしれないって思えた、唯一の存在だったからね。

大黒 シンガーソングライターたるもの、悲しみは口に出したら負け。それは作品に反映されてこそ、はじめて私たちに存在価値が生まれると思っているの。

光永 そんな摩季姉は僕に3つのことをしてくれたんです。ひとつは、僕のポテンシャルを信じてくれたこと。当時のメールは今も残していて、「不確かな世の中に無理に合わせなくていい。夢中になるものができれば、闇は見えなくなる。キミのポテンシャルは、大黒摩季が保証します。どうかもう二度と、自分を自分の手で潰さないでください」って言ってくれたんだよ。

大黒 格好いいこと言うね、私(笑)。

光永 そして「光永亮太の声を守りたい」と言ってくれた摩季姉がしてくれたことの2つ目が、1年間、僕をボイストレーニングに通わせてくれたんです。「費用は私が持つから、声を出して自信を取り戻しなさい」って。

大黒 イチローのような超一流選手でも加齢に応じてバッティングフォームを見直し続けたように、歌い手もかつての自分を信じているだけではダメ。私も30歳の頃にそれを言われて、歌い方を見直しているからね。

光永 3つ目は、摩季姉の作品にコーラスとして呼んでくれたり、ライブに出演させてくれたこと。摩季姉がすごいのが、ほんの一瞬手を差し伸べてくれるのではなく、はじめて会った2008年から今日に至るまでの15年間、まんべんなく続いているんです。

大黒 自分の都合でお節介して、サッと撤収してしまうのって、思いやりではなく“思い上がり”だと思うの。私にも大変な時期があって、いろんな人が私のことを聞きつけてやってきてくれたんだけど、今でも関係が続いているのは藤原紀香ちゃんくらいよ(笑)。

光永 自分のことで大変なはずなのに、僕を救おうと向き合い続けてくれた恩人だから、頭が上がらなくて。まさかこんなに長い付き合いになるなんて、思わなかったよ。

大黒 今や家族ぐるみの付き合いだからね。


「不可能を可能にする」大黒摩季
            

大黒 実は亮太が2015年にbayfm「POWER BAYMORNING」のDJになる前にも、相談を受けたんです。「行ってきなさいよ!」と背中を押したものの、まさかこんなに喋りが上手だったとは思わなかったな。

光永 ラジオDJになるきっかけも、摩季姉からもらっているのかもしれないね。

大黒 私、海浜幕張のbayfm本社にあるスタジオマリブが大好きで。窓から広がる、まるで神のような光が降り注ぐ海を見るたびに、生きていてよかったって思うよ。

光永 最高のロケーションだよね。

    はねぐみ

大黒 波音組※で収録したこともあったね。










光永 2018年に千葉県いすみ市太東ビーチパークで行う予定だった、フェス形式のイベント「Surf in MUSIC」が荒天で中止になったときだね。

大黒 「ライブができないなら、このままみんなでbayfmに行けばいいでしょ!」って私が言い始めて、急きょスタジオマリブに移動して収録。その模様を放送したんだよね。私、無茶苦茶だわ(笑)。

光永 摩季姉は不可能を可能にする女だから。

大黒 リスクヘッジするとエンタテインメントは大体つまらなくなる。ギリギリのところを攻めるのがおもしろいんだから。

光永 摩季姉はピュアな子どもの心のまま、突き進んでいる感じがする。僕もそうなんだけど、大人になるとできない理由ばかり探してしまう。摩季姉は真逆だよね。

大黒 他人にも、自分にも、言い訳ばかりして、結局何も生まないことに辟易していたの。

※日本のサーフシーンを、音楽を通じてサポートするアーティスト集団。大黒摩季を中心に光永亮太、GAKU-MCらが参加している。


ラジオの“声”には全ての感情が表れる
            

ーラジオの収録時、生放送時に意識していることは?

光永 たくさんあって、大前提として「誰も傷つけたくない」という思いがあります。いろんな人が聴いているから、たとえ雨が降っても“あいにく”とは言わない。このことを意識した上で、遊びのある放送にしたい。

大黒 生放送って頭使うんだよね。これは被災地でラジオを聴いていて、強く感じたことなんだけど、ラジオってDJが自分だけに話かけているような感覚を味わえるよね。さらに、テレビと違ってDJが個性を発揮しやすくて、本音がポロッと出てしまう。深夜ならなおのことね。

光永 ラジオは人間性がにじみ出るからね。「Your Playlist」を聴いていると、摩季姉が歌と同じように、喋りにもメッセージを込めていることが伝わってくるよ。摩季姉らしさが、いい意味でダダ漏れしていると思う。

大黒 あるとき、ディレクターが「大黒は丁寧さを意識したらつまらなくなるから、お茶を飲むように収録しよう」と言って、スタジオからもう少しリラックスできる場所での収録に切り替えたの。亮太がやっている生放送とは真逆のスタイルだよね。

光永 そうだね。bayfmのDJになったときは平日朝のワイド番組を担当していて、今は日曜日の夕方。時間帯によって喋る内容を変えていて、前者はみんなを元気にしたり、暮らしのヒントを提供したり、ときにはモノ申すこともあった。今は1週間の終わりに、明日への活力になればいいなと思いながら喋っているよ。

大黒 亮太はもう完全にプロの喋り手だよ。普段、ラジオを聴く度に思うんだけど、番組で流れる曲紹介のとき、ちゃんと聴き込んでから紹介しているか、ディレクターの選曲を原稿棒読みで紹介しているだけの違いって、すぐにわかるよね。あの、声に心がこもってない感じ(笑)。

光永 うん、すぐにわかる(笑)。

大黒 温かさも、冷たさも、ラジオの声には全ての感情が表れる。私はそうならないように、ディレクターやリスナーの選曲も必ず事前に聴いて、なじませてから番組で紹介するようにしているの。ラジオは結局、声なんだよね。



Text:Takahiro Shibayama

Photo:Shunsuke Mizukami


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