「鹿ソーセージプロジェクト」フレンチレストランTOYOSHIMAの豊島シェフに監修を依頼

渡辺麻耶が木曜日のDJを担当するFM FUJIの番組『Bumpy』(毎週月曜~木曜、13:00~18:50)のコーナー「やまなしジビトーク」(木曜、16:35~)11月24日のオンエアでは、ジビエ料理のメニューが人気の、河口湖のフレンチレストラン「TOYOSHIMA」の豊島雅也シェフにお話を伺いました。

麻耶:早速なんですが、豊島さんとジビエの出会いっていうのはなんだったんでしょうかね? 

豊島:私は料理人としてフランス料理をやっていたんですが、やはりフランス料理というと、このクリスマスの近くになると、ジビエっていうものを使うんで。20歳ぐらいから約18年ぐらいジビエに付き合っているような感じになります。

麻耶:ジビエに出会って魅せられた部分、どんな魅力を感じたからこそ、そのお店を開くところまでいったんでしょうか? 

豊島:そうですね。もともとに私はジビエがそんなに好きではなくて、だけれども、この山梨で、今まであった臭みだったり、硬いというようなイメージが食べた時に一切感じられなかったという、そこからですね。この魅力、「嫌いなものが好きになる」っていう魅力をいろんな方に伝えたいなと思いまして、自らお店を開いたという形になりますね。 

麻耶:(前回出演の「八ヶ岳ジビエ」の)五味舞さんも、最初苦手だったけど、山梨のジビエを食べて全然印象が変わったっておっしゃっていて。でも、その「嫌い」から「好き」になるパワーってすごいですよね。

豊島:すごいですよね。「好き」から「好き」より、「嫌い」から「好き」のほうがふり幅がすごいんで。

麻耶:なんか恋愛と一緒ですね。 

豊島:そうですね。ジビエに恋愛をしました。

鹿ソーセージは「特に子供に食べてもらいたい」

麻耶:もうまさにジビエに心を奪われた豊島さんなんですが、そんな豊島さんの店「TOYOSHIMA」、お店のコンセプトであったり、メニューの特徴についても教えていただけますか?

豊島:コンセプトはやはり「命をいただく」というところです。私も狩猟するものですから、一頭しっかり余すことなく使うということを、お店のコンセプト、あとメニューの構成というところで、すごく考えながらメニューを作っています。 

麻耶:素晴らしいですね。まるっと命を美味しくいただくということですね。具体的にはどんなお料理があるんでしょうか? 

豊島:そうですね。今、私がスペシャリテとして置いているものが、鹿肉のもも肉を使いまして、そのもも肉をパイで巻くしかのパイ包みというものをちょっと出してますね。 

麻耶:おいしそう!この時期ね、あったかいパイっていうのもいいですし、そのシカ肉の旨味がパイにしみこんでそうですね。 実際にいらっしゃった方や食べた方の反響というのはいかがですか?

豊島:そうですね、やはりジビエが意な方でだけではなく苦手な方もいらっしゃるんですが、あえて食べていただくにしまして、それは私がもともと嫌いだったからというのもあるんですけれども、やはり、「これ本当にジビエ?」って言う声が私はすごく嬉しくてですね。本当にそれを聞きたいがためにジビエを出してるっていうのがあります。それぐらいこう反響はあるかなと思います。

麻耶:それだけみんながサプライズな顔をしてくれるって喜びですもんね。そしてFM FUJIでもジビエの新商品を作って、そのサプライズを届けたいと思ってるんですけれども。「八ヶ岳ジビエ」さん、そして豊島さんにご協力をいただきたいなと思っているんですが、お願いできますか? 

豊島:んんー、・・・・・・もちろんです。もちろんです。はい。 

麻耶:今のタメよかったな。ありがとうございます。 どんな商品が良いでしょうかね?もともと「八ヶ岳ジビエ」さんとも交流があのあるんですよね?

豊島:そうですね。「八ヶ岳ジビエ」の五味社長が私が狩猟の鉄砲をやろうとしたきっかけにもなった方でもありまして、本当にきれいなお肉を取る目標としている人でもあるので。 その中で、色々お話をしたりとか、繋がりをいただいて、今ずっと付き合いをさせていただいています。 

麻耶:さあ、そして気になる商品なんですが、何がいいですかね? 

豊島:そうですね。やはりジビエに対してまだみんながみんないいイメージがなかったりしますので、私はそんなジビエを召し上がっていただいた時に、「え?これジビエ?」とか「本当に鹿肉なの?」っていうようなもの、そして、誰もが口にできるようなものというか。その中でソーセージみたいなね。親しみやすいというものを開発していけたらいいなと思っています。 

麻耶:おー、いいですね。鹿肉を使ったソーセージっていうことですかね?どういった工夫をすると、おいしい鹿肉のソーセージができそうですか?

豊島:血抜きだったりとか下処理の段階がものすごく大事になるので、そこはもう五味さんたちに完全にお願いしまして。わたしは中をいじらないような、シンプルで、シカ感を感じるんだけれども臭みは感じないというような、ちょっと矛盾しているようなソーセージを作っていきたいなと思ってます。 

麻耶:ああ、先ほどもおっしゃっていた、ジビエが苦手な方でも食べて「あー、美味い!」って思えるソーセージを豊島さんの腕でぜひ。うわー、楽しみですね。 しかも、五味さんとも話したんですが、やっぱり山梨ってワインとかもすごく美味しいので、山梨のお酒だったりとか、山梨のものと合わせていただくのにも、ソーセージいいですもんね。 

豊島:子供に食べていただきたいですね。まずは子供達に親しんでもらうというか、ジビエを牛肉とか豚肉と同じ立場にしたいというか、そういう思いがありまして。まずはソーセージで子供の心を掴みたいっていうのはちょっとありますね。 

麻耶:まさに未来を作ってくれる子供たちが、そうやってジビエを好きになってくれて、大人になってそれが引き継がれていくっていうのが生まれたら理想の循環ですもんね。 

鹿ソーセージが完成

このように、FM FUJIでは「みんなの2030 つくるみらい・つなぐみらい」の取り組みの一環として、山梨でジビエにかかわるみなさんとともに、魅力的なジビエの商品開発をおこなってきました。その結果、河口湖のフレンチレストラン「TOYOSHIMA」の監修・八ヶ岳のジビエ肉処理加工施設「八ヶ岳ジビエ」の協力のもと、鹿ソーセージが完成。FM FUJI・SHOPでオンライン購入することができるようになりました。

鹿ソーセージ販売ページ

Bumpy
放送局:FM FUJI
放送日時:毎週月曜~木曜 13時00分~18時50分
出演者:鈴木ダイ(月)、上野智子(火)、石井てる美(水)、渡辺麻耶(木)
番組ホームページ
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10年間で5兆円投資“国産旅客機”再挑戦 「技術におぼれるな。いいものが売れるのではなく、売れるものがいいものだ」石川和男が指摘

政策アナリストの石川和男が4月20日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送Podcast番組「石川和男のポリシーリテラシー」に出演。経済産業省が3月27日、次世代の国産旅客機について、今後10年間で官民あわせて約5兆円規模の投資を行うと公表したことについて「いいものが売れるのではなく、売れるものがいいものだ」という認識が必要だと指摘した。

スペースジェットの開発状況を視察した際の赤羽国交大臣(当時)令和2年1月19日  ~国土交通省HPより https://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_007313.html

経済産業省は3月27日、大臣の諮問機関である産業構造審議会の会合で航空機産業戦略の改定案を示した。そのなかで、次世代の国産旅客機について、2035年以降の事業化を目指し、今後10年間で官民あわせて約5兆円規模の投資を行うと明らかにした。国産旅客機の開発をめぐっては2023年2月、約15年かけて国産小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ/旧三菱リージョナルジェットMRJ)」の事業化を進めていた三菱重工業が事業からの撤退を表明している。

MSJの事業撤退表明から約1年、一部では「唐突」との声もあがるタイミングで政府が官民あげての国産旅客機事業化を掲げたことについて、ゲスト出演した元桜美大学客員教授で航空経営研究所主席研究員の橋本安男氏は「私は唐突とは思わない。(MSJの開発は)8合目まで行ったと言われているが、開発費を使い過ぎて事業性のめどが立たなくなって、撤退を余儀なくされた。ただ、それまでに獲得したノウハウや技術を無駄にするのはもったいない。放っておくと無くなってしまうので、残っているうちに糧にして次のステップに進むべきだ」と、今回の政府の戦略案を評価。一方で、世界では脱炭素を目指し、水素燃料電池を使った航空機の試験飛行が始まっているとして「日本にはスピード感が足りない。国が支援してでも、早くローンチ(販売や提供の開始)しないといけない」と指摘した。

また、約15年かけて事業化を進めたMSJが撤退を余儀なくされた背景について橋本氏は「市場の見極めに疎かった。ものづくりはすごいが、インテグレーション能力=事業を可能にする能力が足りなかったのだろう」と述べ、原因のひとつとして「最初に作った『M90(旧MRJ90)』が、アメリカのパイロット組合が設ける重さ39トン、座席数76席という“スコープ・クローズ”(航空会社とパイロット組合の契約の一部で、リージョナル航空機の機体重量や座席数などの制限値を定めたもの)の条項を見誤った」と言及。「製造過程で、この問題が解消されたと勘違いしていたことが大きかった。新たにこの条項に適合した『M100』を設計しなおしたが、『M90』の製造にかかった5000~6000億円と同等のコストが再度かかるという負担が重く、頓挫した」と経緯を詳細に述べた。

石川がアメリカの型式証明取得をめぐって、当局に「いじわるされたのでは?」との見方を指摘すると、橋本氏は「それはうがちすぎだし、負け惜しみ。謙虚になるべき」ときっぱり。「ブラジルやカナダのメーカーは、アメリカのボーイング社と競合するような機体でも、ちゃんとアメリカの型式証明を取っている」と指摘した。

石川は、今後の国産旅客機開発の再挑戦について「日本は技術的に素晴らしいものがたくさんある。航空機以外にも、携帯電話やスマートフォンも本当は技術的にはすごいのに、技術におぼれてしまってコストをかけすぎてしまって、“こんな高いもの、高いレベルの機能はいらない”となってしまう。いいものが売れるのではなくて、売れるものがいいものだ」と持論を述べた。

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