大谷翔平が高校時代に立てていた最終目標とは?

新年度を迎え、新しいことにチャレンジしている人も多いでしょう。しかし、目標が大きすぎて息切れ……という人もいるのでは? 目標を達成するために、「目標設定のコツ」をメンタルトレーナーの柊りおんさんに伺いました。

【4月8日(月)『STEP ONE』の「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190408105430

■今できるレベルを見極める

歯を磨いたり、出かける前にお化粧をするといった、その人が無意識に何かをすることを「習慣」といいます。しかし、新しい習慣を身につけるには、最初は必ず「意志力」が必要になります。どうすれば、「意志力」をキープできる目標を掲げられるのでしょうか。

ルーティン化するのに大切なのは、「目標のレベル設定」です。「30歳になったら起業して、一部上場する」など、人生の最終的な目標は大きくて構いません。しかし、毎日の生活で努力をルーティン化するには、大きな目標を細分化し、今達成できるレベルを見極めることが必要になります。

:ある実験によると、人間のポテシャルは、今の130%まで引き上げることができると言われています。手を伸ばしても届かないけど、ジャンプすれば3回に1回は届きそうなレベルをまずは目標にしましょう。


■大谷翔平の場合

参考として柊さんが例に出したのが、メジャーリーガー・大谷翔平さんが花巻東高校時代に作っていた目標表です。

:大谷さんの高校時代の最終目標は、ドラフト1位で8球団から指名されることでした。そこで、この目標を、縦3、横3、計9個のマス目を作り、真ん中に書きます。そして、その夢を叶えるために必要な8要素を、周りの8マスに記入していきます。つまり、「ドラフト1位で8球団から指名される」を真ん中に書いたら、周りには「投球スピード時速160キロ」「メンタル」「人間性」などを書いて埋めていきます。そしてさらに、その8個の要素をそれぞれまた9つのマス目の真ん中に書き、その周りに達成するために必要なことを書いていきます。例えば「投球スピード」だったら、「体幹強化」「肩周りの強化」などですね。これを全てやると、「ドラフト1位で8球団から指名される」という最終目標に対して、計72個のやるべきリストが出来あがるというわけです。

大谷翔平さんの例にサッシャと増井は……

サッシャ:確かに、なんとなくやっているのが一番時間ももったいないですよね。明文化するのは大事かも。
増井:書いてあると、思い出せるしいいですね。

最後に柊さんは、もう一つ大事なこととして、「自分で考えること」を挙げました。

:目標を達成したときや、達成できそうなときに味わう「やったー!」という爽快でいい気分(=報酬)を味わうには、主体性が大きく関わってきます。主体性とは、自分で決めて、自分で行動することです。また、挑戦には失敗がつきものですが、誰かに言われたことをやる場合、失敗を誰かのせいにしがちなので、失敗から学ぶことができません。そして、やるべきことをやらずに、だらけてしまいそうなときは、「自分以外の誰かのために頑張ろう」という視野を持ってみてください。脳内には、目標に手が届きそうなときにワクワクする報酬系というシステムがあります。これは、人や社会のためになにか貢献できた、役に立ったと思うときに活発に働きます。そのため、夢を叶えるために他の人を蹴落とそうと考えるのではなく、たくさんの人を笑顔にできるように頑張ろう、社会に貢献できるように頑張ろう、という利他愛にもとづくモチベーションを考えてみるといいでしょう。

皆さんもぜひ参考にしてみてください。

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時−13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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藤原ヒロシが「展示会」に行かず、店で服を見る理由

J-WAVEで放送中の番組『RADIO SWITCH』。この番組は【Listen to the Magazine, Reading Radio 雑誌を聴く、ラジオを読む。】をコンセプトに、カルチャーマガジン『SWITCH』、旅の雑誌『Coyote』、新しい文芸誌『MONKEY』の3つの雑誌とゆるやかに連動しながらお送りしています。

4月6日(土)のオンエアでは、『SWITCH』の最新号、藤原ヒロシの特集号とのコラボレーション。コレクションやショー、展示会にはほとんど顔を出さず、自分が着る服は、自分で店に入って買うという藤原さん。クリエイティブ・ディレクター鈴木哲也さんが、そんな藤原さんの「様々なリアリティ」をロングインタビューで紐解きました。


■藤原ヒロシにとっての買い物の面白さ

街で洋服を見に行くとき、藤原さんはどんなところに面白さ、楽しさを感じているのでしょうか。

藤原:そんなに行くわけではないんですけど、たまに海外でふらっと行ったりとか、伊勢丹の地下に行ったついでに上に行くとか(笑)。その程度なんですけど、やっぱり行ったら行ったで、そのときに売っている商品を見るのが面白いかなって思います。
鈴木:ご自身でも洋服を作ってらっしゃるわけじゃないですか。そうなると、いろんなブランド、いろんなデザイナーが何を作っているかは気になりますか? それとも気にしないようにしてますか?
藤原:あんまり気にしないほうです。だから展示会とかほとんど行かないんですよ。作っている人ベースっていうよりも、買い物をしている人ベースで見るほうが楽しいかと思います。値段とかも含めて、やっぱりちゃんと見れるじゃん。「高いな」とか「思ったより安いな」とか。そういうのがわかるので面白いですね。


■モンクレールとのコラボは…

そんな藤原さんは現在、「モンクレール」が8人のクリエイターとコラボするプロジェクト「モンクレール ジーニアス」に参加しています。スタートのきっかけは「モンクレール」からの誘いでした。

藤原:チームも面白いしいい環境でやってはいるんですけど。ただね、言葉はあれだけど、利用されてる感はあるかな。僕が利用しているというよりは、向こうが僕を利用してて、そこに僕がうまく乗っかってある一定の売り上げを保ってるというか(笑)。なんかそういう感じは否めないですね。それをわかった上でやっているので、いいんですけど。

「モンクレール ジーニアス」とのコラボでは「けっこう幼稚なことをしている」と藤原さんは振り返ります。

鈴木:シンプルで伝わりやすいってことですか?
藤原:みんなコンセプトのあるカッコイイことをやってるんですけど、やっぱり僕は自分の趣味でもあるんだけど、自分で着たいものだったりとか、すぐ着られるようなものをメインで作るから、アートピースっぽいものにはなれないのかな。自分でもわかってるんですけど、他を見ると羨ましいですよね。

しかし、そこが逆に「ヒロシさんのほうが大人っぽく見える」と鈴木さん。他のデザイナーが自分のアーティスティックなエゴを出しているのに対し、藤原さんはシンプルに着たくなる服、着やすい服を提案しつつ、クオリティとデザインは押さえていてかっこいいと、見解を述べました。

鈴木:自分のコレクションでは過激なこと、実験的なことをやるのはいいけれど、「モンクレール」でやってもしょうがないじゃん、って思っちゃいます。マーケットがもっとでかいわけじゃないですか。
藤原:僕個人で自分のブランドみたいな、自分でプレゼンするものを持ってないので、そうかもしれないですね。でもみんなカッコよかったですよ。みんなそれぞれ良いことをやってる中、僕はわりとやってることが幼稚だなとちょっと思っちゃいます(笑)。

本音混じりのオンエアとなりました。

【番組情報】
番組名:『RADIO SWITCH』
放送日時:土曜 23時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radioswitch/about.html

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