ユアネス、セカンドEP『ES』に込められた仕掛けとは? 「穴が開いている絵本みたい」

J-WAVEで放送中の番組『THE KINGS PLACE』(木曜担当ナビゲーター:ユアネス)のワンコーナー「朝まで生ラジオ」。11月21日(木)のオンエアでは、黒川侑司(Vo/Gt)、古閑翔平(Gt)、 田中雄大(Ba)、小野貴寛(Dr)の4人が登場。セカンドEP『ES』の楽曲を解説した。


■なぜ1曲目がポエトリーリーディングなのか

11月20日(水)に発売された、ユアネスのセカンドEP『ES』。1曲目に収録されている『あなたは嘘をつく』は、ポエトリーリーディング(詩の読み上げ)の作品だ。ファーストミニアルバム『Ctrl+Z』の1曲目である『雨の通り道』も、同じくポエトリーリーディングであり、こちらはカラオケでも配信されている。なぜ1曲目にポエトリーリーディングを採用したのかを、黒川が解説した。

黒川:僕らユアネスの作品は、今のところポエトリーリーディングが1曲目に収録されています。作品の入り口としてポエトリーがあると、聴いている側が“映画を観ている感覚”になってくれるんですよ。人に一番伝わるのは、誰かの言葉だと思っているので。その言葉を1曲目に入れることによって、これからこの作品が始まるっていうのを伝えられたらいいなと思って収録しました。『あなたは嘘をつく』って、1人の女性の言葉が聴こえると思うんです。だけど、『ES』に収録された全ての楽曲を聴いてから『あなたは嘘をつく』に戻ると、“会話”が聴こえてくるようになるんです。女性の言葉に対して、自分のなかでの返答が浮かび上がってくるという、面白い仕掛けがあります。ぜひ、そういった点も聴いてもらえたらなと思います!
田中:穴が開いている絵本みたいやね。次のページにいったら意味合いが変わる、みたいな本。
黒川:あー! そういうところですかね。ユアネスの作品って、CDだったり音源だったりしても、面白い仕掛けがあったほうが聴く人が楽しいかなと思って作品を作っています。


■『ZQ5QEBS』と『T0YUE9』の読み方は?

番組では、セカンドEP『ES』に収録されている『ZQ5QEBS』をオンエア。『ZQ5QEBS』は「つたえたいこと」と読むそうだが、これはパソコンのキーボードで「つたえたいこと」をかな入力する際にタッチするキーの羅列が曲名になっている。メンバーたちは、一風変わった読み方をする曲名をつける意図について語った。

黒川:ファーストEP『Shift』にも、こうした読みの曲があるんですけど、「どういう意図があるんですか?」っていうのはよく訊かれますね。楽曲や歌詞カードの詳細が出たときに、読めない言葉があると面白いやん?
小野:気になって気になって仕方がない!
黒川:『Shift』のときにも出したよね?

『Shift』に収録された楽曲『T0YUE9』も、キーボードのかな入力を使うと「かわんないよ」と、読み方がわかる。『ZQ5QEBS』と同じ仕組みだ。

黒川:MacBookで作曲をしているのですが、キーボードのかな入力をすることで、この楽曲の正しい読みがわかるんです。仕組みを知っていないと読めない言葉ですね。

メンバーが用意した仕掛けを楽しみながら、セカンドEP『ES』を楽しんでみてほしい。

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【番組情報】
番組名:『THE KINGS PLACE』
放送日時:月・火・水・木曜 25時-26時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/kingsplace/

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Coldplayの歴史に迫る! 世界的にヒットするも、酷評を受けたアルバムは…【特集】

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、様々な旬のトピックを週替わりで4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。

11月25日(月)~28日(木)は、Coldplay(コールドプレイ)を特集。Coldplayは11月22日(金)に、4年ぶりのニューアルバム『Everyday Life』をリリース。初日は、バンド結成から3rdアルバム『X&Y』までの歴史に迫った。


■同じ寮で暮らすロンドンの学生バンド

Coldplayは1997年にロンドンで結成。メンバーは、クリス・マーティン(Vo/Gt/Key)、ジョニー・バックランド(Gt)、ガイ・ベリーマン(Ba)、ウィル・チャンピオン(Dr)の4人で、同じ寮で暮らしていたロンドン大学の学生だった。

1998年5月に自主制作でEP『Safety』をリリース。ライブ活動を開始してすぐに話題となり、デビュー前にも関わらず音楽雑誌『NME』の表紙を飾る。インディーズで3枚のEPをリリースしたのち、2000年リリースのデビュー曲『Yellow』でビックヒットを飛ばす。

あっこゴリラ:初期はフォーキーなロックバンドだったんですね。曲を聴いてびっくりしたのが、(今までは)私が大好きなNUMBER GIRLの歌詞に出てくるPixiesやPavementを聴いていたんですけど、まさにその系譜にいらっしゃいますよね。Pixiesとかオルタナティヴ・ロックに影響を受けたColdplayをなんで聴いてなかったんだろうね? 逆に不思議でしょうがないよね。「めちゃ好みのやつやんけ!」って感じですわ。


■人気は全英、そして全世界へ

2000年7月にリリースされた1stアルバム『Parachutes』は、全英チャート初登場1位を獲得し、マーキュリー賞などイギリスの数々の音楽賞を総なめにする。グラミー賞の「最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」も受賞し、全世界で約900万枚の売り上げを記録した。

そして、2002年にリリースした2ndアルバム『静寂の世界』も爆発的ヒットを記録し、アメリカでも大ブレイク。Coldplayは世界的ロックグループへと成長した。


■「過剰なマーケティング」と酷評を受けた3rdアルバム

2005年にリリースした3rdアルバム『X&Y』は、28カ国で初登場1位を獲得するなど、2005年に全世界で最も売れたアルバムとなった。しかし、一部の批評家から「過剰なマーケティングでヒットを狙ったかのような売れ線の楽曲」「壮大な曲に聴かせようと過剰なサウンドプロデュースがされている」と酷評された。

あっこゴリラ:たしかに流れで聴くと、『Yellow』は小さな部屋で目の前で歌ってくれているかのようなみたいな。「俺のColdplayが」「私だけのColdplayが」みたいな初期のColdplayファンからしたら、この壮大なフィックスが、もしかしたらちょっと受け入れがたかったのかもしれないですよね。

COLDPLAY特集は、11月28日(木)まで毎日オンエア! 放送は23時頃から。お聴き逃しなく! また、Coldplayの4年ぶりとなる最新アルバム『Everyday Life』もぜひチェックしてみてほしい。

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