甲田まひるが「HIP HOPの核となる部分を教えてもらった」と語るアーティストは

甲田まひるが、自身の音楽のルーツや、楽曲『夢うらら』に込めた想いを明かした。

甲田が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは9月20日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

HIP HOPの核となる部分を教えてもらった

ジャズ、HIP HOPをバックボーンとしながら、ジャンルに束縛されない自由な作品を放つシンガーソングライターの甲田。俳優・タレント・ファッションアイコンとして多岐にわたって活躍している。昨年11月にはシンガーソングライターとしてデビュー作品『California』をリリースし、9月16日には2nd Digital EP『夢うらら』を発売した。楽曲に込めた想いは?

甲田:私が『夢うらら』を書いた時期は、冬から春へと季節が変わる頃だったので、これから新しい環境に飛び込んでいく方とか、新生活を送る人への応援ソングになっています。夢を追う過程で不安や悩みにぶち当たる場面もあると思うんですけど、それに負けずに前向きに頑張っていこうという想いを込めました。ぜひ、聴いてみてください。

16歳の頃に出会い、HIP HOPの核を知ったアーティストは

自身のルーツとなる音楽との出会いも語ってくれた。

甲田:自分の音楽のルーツとなると、ジャズになってくるんですけど、私の今の音楽性を形作っている要素として欠かせないのは、HIP HOPです。ということで、今回はPhife Dawg(ファイフドーグ)の『Dear Dilla』をセレクトしました。

この曲とは16歳に頃に出会いました。順番としては、A Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)に出会ってから知った曲です。トラックのカッコよさだったり、ラップそのものの面白さや楽しさ、HIP HOPの核となる部分をトライブに教えてもらったし、すごく思い出深い曲です。

私が彼らを知ったときには、ラストアルバムも発売されていたし、ファイフドーグも亡くなっていました。そんな中、『Dear Dilla』は、ファイフドーグが親交の深かったJ Dilla(Jディラ)というトラックメーカーを追悼した曲ということを知って。追悼するだけじゃなく“俺も頑張っていくぞ”とメッセージが込められた曲になっていて、歌詞にもすごく影響を受けています。

「私の今の音楽性を形作っている要素として欠かせないのはHIP HOP」と言い切る甲田まひる。そういう意味でもPhife Dawg『Dear Dilla』との出会いは大きかったようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【甲田まひる 出演回のトークを聞く】

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https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)
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子どもの“体験格差”とは?


子どもの“体験格差”とはいったいどんなものなのか?57「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」低所得家庭の子どもの支援活動を行う公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンの代表理事で体験格差」という本の著者の今井悠介さんに伺った。

今井「私の活動の原点になっているのが、阪神淡路大震災を経験しておりまして、神戸の街で育った縁で大学生の時にNPOの活動に参加したんですね。そこで不登校の子どもたちのサポートに携わる機会があって、今から15年くらい前なので不登校の子どもたちが学校に行かない選択をするだけで得られる体験の量が全然違うわけです」 

小島慶子「うん」 

今井「そういう子どもたちに対して一緒にキャンプに行ったりだとか、海外の水道も電気もない村に引率したりですとか色んな体験を作っていくという活動をしていたんです。その中で全く表情の見えてこなかった子どもたちがだんだん自分の表情を取り戻していく瞬間に出会ってきたんです。体験を通じて子どもたちが自分を取り戻していくだとか、自分は自分のままでいいんだとかを感じ取って、それを表現して、みんなに共有して受け止めてもらってっていう経験を通して子どもたち自身が安心して次の一歩を踏み出していくっていう瞬間に出会えたんですね。人の人生って色んな体験を積み重ねることによって出来上がっていくんだなぁということを凄く感じて、そこから体験の活動って大事だと思うようになりました」 

小島「世界って面白いなとか、知らないことに出会うとこんなワクワクするんだとか、全然自分の周りにはいない人も世の中にいっぱいいるんだとか、そういうことと出会うっていうだけで生きる喜びがね…」 

今井「沖縄で子どもの貧困に取り組んでいるNPO代表の方にお話を聞いたんですけど、色んな困難を抱えている子どもたちを北海道旅行に連れて行ったそうなんですね。そうすると、その子たちは沖縄でも普通に行けるゲーセンやアニメショップとか、食事もチェーンの飲食店に行ったんだそうです。北海道に来たから、これをやってみたい、あれをやってみたいということが想像できない。貧困ってどういう問題かっていうと選択肢がないということなんです。体験がないということは子どもが選択そのものが思い浮かばないということなんです。それが子どもたちの色んな可能性を縮めてしまっているんです。子どもの貧困の真ん中にある問題が“体験格差”だと思っています」

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