majiko、中学生の頃に出会った“いい意味での気持ち悪さ”も魅力の楽曲は?

シンガーソングライターのmajikoが、自身の音楽のルーツや、楽曲『Princess』に込めた想いを明かした。

majikoが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは12月5日(月)、6日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
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majikoが歌う“狂愛”は、なじみ深いもの

2010年に動画共有サイトに自身の歌を初投稿し、活動をスタートさせたmajiko。2018年に楽曲『声』が「J-WAVE SONAR TRAX」に選出されている。11月16日にはニューアルバム『愛編む』をリリース。アルバムのリード曲『Princess』にどんな自分らしさを込めたのか。

majiko:ニューアルバム『愛編む』はmajikoの最新のアップデートという感じの作品になった気がします。私から1が生まれ、いろんな方達のお力で99になって、弾いてくださる方のお陰で100にも1000にもなると改めて実感しました。

アルバムリード曲の『Princess』ですが、これは遊び心で作ったもので、周りのスタッフさんたちから微妙な反応が返ってくると思っていたんですけど、意外にも高評価だったので、あれよあれよという感じでリード曲になりました。

久しぶりに“狂愛”というものを歌ってみたくて、それをテーマに作っていきました。遊び心というのは、私は筋トレを嗜んでいるんですけど、筋トレするときの音楽に影響を受けて作りました(笑)。オペラを入れた目まぐるしい(楽曲の)展開など、いろいろ挑戦している曲だと個人的に思っています。聴いてくださった方に「展開エグいっすね」と言ってもらえて、すごくうれしかった覚えがあります。エグくなるように作ったので(笑)。私でも覚えていないような遊び心が散りばめられていると思います。

筋トレを始めたきっかけはそもそもダイエット目的だったんですけど、ダイエットというより精神面の安定というものがまず成果として出てきて。やっぱりずっと家にこもっていると気持ちも沈んでくる。その中で筋トレをすると曇っていた視界も自然と晴れてくるというか。それは私的にもとっても助かっています。今回のアルバムも筋トレのおかげでできたといっても過言じゃないです。

この楽曲にこめた自分らしさは……majikoが歌う“狂愛”というのは私にとっても皆さんにとってもなじみ深いものなんじゃないかと思います。「突き抜けているものっていいよね」と改めて再確認できてうれしいです。サビにあるオペラみたいなものも、やってみたらなんかすごくよかったんです。「なんかいい」というものは、個人的にmajikoらしさを作っているのかなと勝手に思っています。そういう感覚をこれからも大事にしていきたいですね。

今後はまた楽曲を作ったり、筋トレをしたり、ワンマンがあったり、いろいろありますけど、今後も皆さんに“楽しい”を共有できるように、私は筋トレを頑張りたいと思います。

中学生の頃に出会って「一聴惚れ」したのは…

筋トレにはまるmajiko。そんなmajikoのルーツの1曲とは?

majiko:ルーツの1曲に選んだのはSystem of a Down(システム・オブ・ア・ダウン)の『Prison Song』です。これが1番好きな楽曲というわけではなくて、好きな曲は全部が最高で、すべてが神曲なんです。そんな中で1曲を選ぶなんて……本当に迷いました。

Systemとは中学3年生の終わり頃に、とある動画共有サイトでMAD動画を見る中で出会いました。MAD動画というのはアニメと曲を合わせて、おもしろかったり、かっこいい動画を作るというもの。それまでかっこいいと感じる洋楽はたくさんあったんですけど、気持ち悪くてこんなにかっこいい楽曲があったことを初めて知って。多感な時期に攻撃的な曲調と私の大好きな民族的なメロディに一聴惚れしてしまいました。

この民族調のメロディ、ハモリ、コーラスワークの旋律、そしていい意味での気持ち悪さというのは確実に私の中のルーツになっていると思っています。

高校に進学してもすぐに友達ができるタイプではなかったので、教室ではずっとイヤホンをつけてSystemを聴いていました。いわゆる陽キャの女子に「majikoさん、何聴いてるんですかぁ〜?」と揶揄うように聞かれたことがあって、「コレだよ」って聴かせたらドン引きしていたのが印象に強く残っています。それくらい気持ち悪かったのでしょうか(笑)。私はすっごい好きなんですけどね。

Systemにはボーカルが2人いるんですけど、サージ・タンキアンとダロン・マラキアンのバランスが絶妙で。特にサージはマルチでなんでもできるんです。当時から憧れていて、私もいろんな歌い方ができるようになりたいと密かに思っていました。

Systemは一度活動を休止してダロンとサージも別々のバンドだったりの活動を始めたんですけど、それも追っていて。特にサージのソロは本当に気持ち悪くて大好きです。そちらも興味があったらぜひ聴いてみてください。もちろん筋トレのBGMとしても最高です。私は一生、Systemを推し続けます。

中学3年生の終わりにSystem of a Downの楽曲に魅せられたmajiko。今では筋トレのBGMとして最高の相棒となっているようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【majiko 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)
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子ども子育て支援金制度、アメリカ大統領選挙、日本経済の今後は? ニッポン最強の論客たちが徹底討論「飯田浩司のOK! Cozy up! 激論!横浜ベイサミット! in 神奈川県民ホール」

ニッポンと世界の今が分かる朝のニュース番組『飯田浩司のOK! Cozy up!』の討論イベント第2弾『ニッポン放送開局70周年記念 飯田浩司のOK!Cozy up! 激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール』が28日、神奈川県民ホールで開催された。青山繁晴、飯田泰之、片岡剛士、小泉悠、須田慎一郎、中川コージ、馬渕磨理子、峯村健司、宮崎哲弥ら最強の論客陣とともに、政治経済から外交、安全保障まで幅広いテーマで徹底討論。激動の国際情勢の中で、日本はどこへ向かうべきなのか、激論を繰り広げた。

飯田浩司のOK!Cozy up!激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール

ニッポン放送開局70周年記念「飯田浩司のOK! Cozy up! 激論!横浜ベイサミット! in 神奈川県民ホール」4月28日(日)神奈川県民ホール

『飯田浩司のOK! Cozy up!』の番組イベント「激論!横浜ベイサミット! in 神奈川県民ホール」がきょう28日(日)、神奈川県民ホールで開催された。

飯田浩司のOK!Cozy up!激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール

セッション1は自民党参議院議員の青山繁晴、ジャーナリストの須田慎一郎、評論家の宮崎哲弥が登壇。「東シナ海周辺の外交防衛問題」、「衆議院補欠選挙の結果が与える影響」、そして「自民党という政党が今後どうあるべきか」などをテーマに激論を繰り広げた。中でも、会場が盛り上がったのは、政府が少子化対策として進めている「子ども子育て支援金」制度に関する話題。青山繁晴が、この制度の問題点を指摘すると、会場からは大きな拍手が上がり、昨今、支持率が下がっている自民党・岸田政権について、実際に不満を持っている方が多くいるというのが、感じられる一幕となった。

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続く、セッション2では明治大学教授の飯田泰之、PwCコンサルティング合同会社チーフエコノミストの片岡剛士、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉悠、IIMインド管理大学公共政策センターフェローの中川コージ、経済アナリストの馬渕磨理子、キヤノングローバル戦略研究所主任研究員の峯村健司が登壇。経済・安全保障・外交防衛の論客が並ぶ中、多くのテーマが取り上げられた。

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まずは、今秋に予定されている「アメリカ大統領選挙」をめぐる動きから。バイデン大統領再選か、トランプ大統領返り咲きか…外交防衛、経済面など、多角的に議論が交わされた。ポイントになったのはアメリカと中国をめぐる関係値で、それに絡んでくる、ロシアやインドといった、環太平洋の外側にある国々がどうとらえているか、という点。今回のイベントでは、ロシアに詳しい小泉悠、中国・インドに詳しい中川コージ、中国・台湾に詳しい峯村健司などがそろったことで、「1つのテーマに対して、日本の周辺にある国がどのように考えているのか」ということが立体的に理解できる討論になった。

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このほか、日本の経済についても特に深い議論が繰り広げられた。経済学者・飯田泰之、元日銀の政策委員会審議委員の片岡剛士、経済アナリストの馬渕磨理子が、お互いの得意分野で解説をすることで、普段の放送ではたどり着けない部分まで、議論が進んだ。「二酸化炭素排出量の問題」「電力供給の安定供給」「雇用問題」などが密接に関係してくる部分などは特に聞きごたえのある内容となった。

また、「円安は悪なのか」という話については、経済の専門家ならではの解説が続き、1ドル158円台に突入した今の日本経済について、今後がどうなっていくのかという話では、時折会場からも大きな拍手が上がっていた。

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そのほか、外交防衛・安全保障の問題、日本の政局の問題などにも議論は波及していき、気づけば、予定時間から大幅に伸びて3時間半、最後は大きな拍手で終演を迎えた。

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