KREVA×羊文学が、UA『情熱』を披露! スペシャルな一夜となった「MUSICLICK LIVE」をレポート

J-WAVE『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』と連動したライブイベント「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 WINTER MUSICLICK LIVE」を12月2日(土)にLINE CUBE SHIBUYAで開催。KREVAと羊文学が出演し、スペシャルコラボレーションを披露した。

MUSICLICKは『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』の番組内で、ゲストがあらかじめ用意してきた候補曲2曲のうち、リスナー投票で投票数が多かった1曲を番組ラストに生演奏する人気企画だ。この日はステージ上で本企画を再現し、KREVAと羊文学がそれぞれライブを披露したあと、UA「情熱」と宇多田ヒカル「traveling」の2曲から観客投票で選ばれた1曲を演奏した。ここでは、本イベントのオフィシャルレポートをお届けする。

なお本イベントの模様は、12月15日(金)の『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』で放送予定。(J-WAVE NEWS編集部)

オフィシャルレポート

このライブはジョン・カビラがMCを務めるJ-WAVEのラジオ番組「〜JK RADIO〜TOKYO UNITED」との連動企画。ステージ上にはラジオブースが用意され、カビラが軽妙なトークを繰り広げながら、羊文学とKREVAがライブを披露するというまさにJ-WAVEから飛び出してきたようなイベントだ。さらに、番組内のコーナー「MUSICLICK」同様、KREVAとKREBand、羊文学の塩塚モエカ(Vo, Gt)がコラボし、カバー曲を1曲披露する。候補曲はUA「情熱」と宇多田ヒカル「traveling」の2曲で、演奏曲は来場者による投票で決定するという、リスナー(観客)が作り上げる一夜となった。

カビラの説明と共に1回目の演奏曲投票を経て、最初にステージに登場したのは羊文学。クラシカルな衣装に身を包んだ3人は、塩塚の力強いボーカルとギターから始まる「FOOL」でアグレッシブにライブをスタートさせた。TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のエンディングテーマ「more than words」ではイントロから歓声とクラップが。疾走感と重厚さを併せ持つ羊文学らしい四つ打ちと分厚いコーラスを“渋谷”で鳴らし、勢いを加速させた。MCでは塩塚がこのあと披露するコラボ曲について「始まる30秒前くらいまで曲がわからないのでドキドキなの」と、この日ならでの試みに心躍らせる場面も。その後3人は、12月6日にリリースされるニューアルバム『12 hugs (like butterflies)』収録曲「honestly」やクリスマスソング「1999」など盤石のアンサンブルを聞かせていった。最後の曲を前に塩塚が「ずっと言おうと思ってたんだけど……立ちたい人がいたら立っていいんだよ」と、それまで座って見ていた観客に声をかけると「待ってました」とばかりに一斉に観客が立ち上がる。その様子に「立ちたくない人は立たなくていいけど」と言いつつもうれしそうな3人。「これからも自由にライブ楽しんでね」と言うと「夜を越えて」へ。演奏前に「そんなにノれる曲じゃないんだけど(笑)」と話していたが、巧みなスキルと熱量で場内を一層ヒートアップさせた。

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演奏後には、ステージ上のラジオブースに羊文学メンバーが登場。ラジオのように、リスナーから届いたメールをもとにトークを展開していく。「行ったことのある世界遺産は?」という質問では、塩塚が「ストーンヘンジ。思ったよりも小さかった(笑)」と笑えば、河西は「グランド・キャニオン……に行きたい」、フクダは「サグラダ・ファミリアとか……はどうですか?」と個性あふれる回答をした。

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ここで、コラボパフォーマンスに向けたKREBand× 塩塚による“予告編”の演奏が行われた。数秒ずつでありながらも、豪華なコラボに演奏後には大歓声が上がった。ステージ上で聞いていた河西は「生演奏はカッコいいですね」、フクダは「クオリティが高くてもう多幸感が。幸せです」とメンバーも興奮。歌い終えた塩塚も「すっごい楽しいです。ありがとうございます」と高揚した様子を見せた。

予告編のあとに2回目の集計結果を見ると、それまでは「traveling」が200票ほどの差をつけて上回っていたが、「情熱」が400票差で追い越す結果に。予想外の展開に、場内からはざわめきが起こった。

続いてはKREVAのライブ。「パーティはIZUKO? ~2019 Ver.~」でライブをスタート。曲中のMCでは「きっかけはなんでもいい なんならなくったっていい 今日はみんなが何を楽しみにきたかわかんないけど、なんだっていい」と焚付け、「パーティーはIZUKO?」「ここだ!」のコール&レスポンスで盛り上げ、さっそく場内を“UNITE”させていく。「これから俺はいいラップ、高い技術のラップを見せたいと思います」との前置きから「基準 ~2019 Ver.~」では迫真のラップを聞かせ、「コーラス+キーボードとして参加しているSONOMIとの曲「ひとりじゃないのよ feat. SONOMI」を披露するなど、KREBandとの息の合ったやりとりを挟みながら、多彩な楽曲とラップを次々と繰り出していく。また「勢いの曲だけが俺じゃない」と言うと、メロディアスの真骨頂で最新曲の「Expert」と「瞬間speechless」をしっとりと聞かせる。「~JK RADIO ~TOKYO UNITED」のテーマソングを手がけているKREVAは、「自分が作った曲がラジオでかかったあとにカビラさんの雄叫びが聞こえると、やっていてよかったなって思えるんだよね」と感慨深く語る。そしてその感動をパフォーマンスに変え、「C'mon, Let's go ~2019 Ver.~」ではアカペラの中で巧みなラップを聞かせたあと、「音色 ~2019 Ver.~」でエモーショナルにライブを締めくくった。

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KREVAもライブ後にはカビラとトーク。いつもはカビラのラジオに呼ばれる形だが、この日は自身のホームとも言えるステージにカビラが来るという、この日だけの形を、KREVAは「中立地でやったホーム試合みたい」とサッカーにちなんだ言葉選びで表現。するとカビラが「本当に言葉のマジシャンですよね」と感嘆した。またLINE CUBE SHIBUYAは、2020年、リハーサルを行っていた際に政府からの緊急事態宣言が出され翌日のライブを急遽配信ライブに変更したという会場だといい、「この会場で、ファンがいて皆さんで声が出せるというのは特別」と噛み締めた。

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トークの場に羊文学メンバーも呼び込み、KREBand × 塩塚で再び“予告編”を演奏。演奏の前には、アレンジが届いた際の感想を塩塚は「身が引き締まりました」と振り返り、バンドメンバーを見渡し「すっごく頼りになるって感じがします!」と信頼を寄せた。

KREVAと羊文学の2組によるクロストークでは、お互いの印象のbefore/afterを話すことに。KREVAは「ワンチャン、目が一生合わないと思ってたんですよ。めちゃくちゃ怖かったんですけど、すぐ挨拶に来てくれて、(目が)垣間見られてよかったです」と回答。羊文学メンバーは「挨拶したとき優しい方だなって」(河西)、「オーラがあります」(フクダ)、「(ライブで)“俺の強さ”みたいなをはっきり言えるのが、私にはできないなと思って。カッコいいなって思いました。でもお話ししたときは優しい方で、そのギャップが素敵です」(塩塚)とそれぞれの印象を明かした。

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そしていよいよコラボパフォーマンス披露の時間に。集計の結果、演奏曲はUA「情熱」に決定。グルーヴィなKREBandの演奏に乗せて、塩塚は艶やかで迫力のある歌声を聞かせ、KREVAはDJで参加。自身の楽曲の声ネタをスクラッチしてサンプリングするという、一夜限りのコラボで会場を沸かせた。演奏後にはカビラが「最高ー!」と雄叫び。KREVAは「情熱」が選ばれたことに驚き、塩塚は「楽しかったです! ありがとうございます」と声を弾ませた。また羊文学メンバーの生まれが「情熱」のリリース時期とほぼ同じということから、カビラが「こうやって名曲がステージで蘇り、また皆さんの記憶が紡がれていく素敵な企画……って自画自賛していいんですか?」と客席に問いかけ。「いいんです!」が帰ってくると、それに続いてKREVA、塩塚も「いいんですか?」と呼びかけ、会場からは笑いながら「いいんです!」とレスポンス。和やかな雰囲気の中、イベントは終幕した。

(文:小林千絵/写真:上飯坂一)

■羊文学セットリスト
M1 FOOL
M2 永遠のブルー
M3 more than words
M4 honestly
M5 光るとき
M6 OOPARTS
M7 1999
M8 夜を越えて

■KREVAセットリスト
M1 パーティはIZUKO? ~2019 Ver.~
M2 基準~2019 ver.~
M3 人生
M4 ひとりじゃないのよ feat. SONOMI
M5 Expert
M6 瞬間speechless
M7 OH YEAH
M8 C'mon, Let's go ~2019 Ver.~
M9 音色 ~2019 Ver.~

KREBand
DRUMS:白根佳尚
BASS:大神田智彦
GUITAR:近田潔人
MPC+DJ:熊井吾郎
KYEBOARD:アンドウヒデキ
CHORUS+KEYBOARD:SONOMI
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子ども子育て支援金制度、アメリカ大統領選挙、日本経済の今後は? ニッポン最強の論客たちが徹底討論「飯田浩司のOK! Cozy up! 激論!横浜ベイサミット! in 神奈川県民ホール」

ニッポンと世界の今が分かる朝のニュース番組『飯田浩司のOK! Cozy up!』の討論イベント第2弾『ニッポン放送開局70周年記念 飯田浩司のOK!Cozy up! 激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール』が28日、神奈川県民ホールで開催された。青山繁晴、飯田泰之、片岡剛士、小泉悠、須田慎一郎、中川コージ、馬渕磨理子、峯村健司、宮崎哲弥ら最強の論客陣とともに、政治経済から外交、安全保障まで幅広いテーマで徹底討論。激動の国際情勢の中で、日本はどこへ向かうべきなのか、激論を繰り広げた。

飯田浩司のOK!Cozy up!激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール

ニッポン放送開局70周年記念「飯田浩司のOK! Cozy up! 激論!横浜ベイサミット! in 神奈川県民ホール」4月28日(日)神奈川県民ホール

『飯田浩司のOK! Cozy up!』の番組イベント「激論!横浜ベイサミット! in 神奈川県民ホール」がきょう28日(日)、神奈川県民ホールで開催された。

飯田浩司のOK!Cozy up!激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール

セッション1は自民党参議院議員の青山繁晴、ジャーナリストの須田慎一郎、評論家の宮崎哲弥が登壇。「東シナ海周辺の外交防衛問題」、「衆議院補欠選挙の結果が与える影響」、そして「自民党という政党が今後どうあるべきか」などをテーマに激論を繰り広げた。中でも、会場が盛り上がったのは、政府が少子化対策として進めている「子ども子育て支援金」制度に関する話題。青山繁晴が、この制度の問題点を指摘すると、会場からは大きな拍手が上がり、昨今、支持率が下がっている自民党・岸田政権について、実際に不満を持っている方が多くいるというのが、感じられる一幕となった。

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続く、セッション2では明治大学教授の飯田泰之、PwCコンサルティング合同会社チーフエコノミストの片岡剛士、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉悠、IIMインド管理大学公共政策センターフェローの中川コージ、経済アナリストの馬渕磨理子、キヤノングローバル戦略研究所主任研究員の峯村健司が登壇。経済・安全保障・外交防衛の論客が並ぶ中、多くのテーマが取り上げられた。

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まずは、今秋に予定されている「アメリカ大統領選挙」をめぐる動きから。バイデン大統領再選か、トランプ大統領返り咲きか…外交防衛、経済面など、多角的に議論が交わされた。ポイントになったのはアメリカと中国をめぐる関係値で、それに絡んでくる、ロシアやインドといった、環太平洋の外側にある国々がどうとらえているか、という点。今回のイベントでは、ロシアに詳しい小泉悠、中国・インドに詳しい中川コージ、中国・台湾に詳しい峯村健司などがそろったことで、「1つのテーマに対して、日本の周辺にある国がどのように考えているのか」ということが立体的に理解できる討論になった。

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このほか、日本の経済についても特に深い議論が繰り広げられた。経済学者・飯田泰之、元日銀の政策委員会審議委員の片岡剛士、経済アナリストの馬渕磨理子が、お互いの得意分野で解説をすることで、普段の放送ではたどり着けない部分まで、議論が進んだ。「二酸化炭素排出量の問題」「電力供給の安定供給」「雇用問題」などが密接に関係してくる部分などは特に聞きごたえのある内容となった。

また、「円安は悪なのか」という話については、経済の専門家ならではの解説が続き、1ドル158円台に突入した今の日本経済について、今後がどうなっていくのかという話では、時折会場からも大きな拍手が上がっていた。

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そのほか、外交防衛・安全保障の問題、日本の政局の問題などにも議論は波及していき、気づけば、予定時間から大幅に伸びて3時間半、最後は大きな拍手で終演を迎えた。

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