「我が子を守りたい」人気ライター・ヨッピー 父親目線で開発した幼児用熱中症対策ベスト「べビエア」開発秘話

ラジオ発のエンタメニュース&コラム「TOKYO FM+」がお届けするコラム。今回は、ライターとして数々の人気記事を手掛けるヨッピーさんが開発した、幼児向け熱中症対策ベスト「べビエア」に注目します。

近年、日本の夏は「危険な暑さ」が続き、小さな子どもの熱中症対策は多くの家庭にとって大きな課題となっています。そんななか、「幼児向けのファン付きベスト」というこれまでにはなかった発想から誕生した「べビエア」は、子育て世代を中心に大きな反響を呼び、SNSでも「こんなのが欲しかった」「夏のお出かけの救世主」といった声が相次ぐなど、大きな注目を集めています。

今回は、父親になったことをきっかけに起業し、自ら“ないものを作る”という挑戦に踏み出したヨッピーさんに、「べビエア」開発の背景や苦労した点、安全性へのこだわり、そして親だからこそ実現したかった思いについて話を聞きました。

子どもたちを猛暑から守る…実体験から生まれた発想



ライターとして第一線で活躍してきたヨッピーさんが、父親になったことをきっかけに立ち上げた株式会社ベビエア。開発した「べビエア」は、小型ファンで服の中に風を送り込み、歩いているときも、ベビーカーでも、自転車でも使える幼児向けの熱中症対策ベストです。

市場にはベビーカー用の送風シートや保冷剤などはあるものの、「歩き始めた子ども」に対応した製品はほとんどありませんでした。その空白を埋める商品として企画され、試作品を重ねながら安全性や着心地を徹底的にブラッシュアップ。発売後は子育て世代を中心に共感が広がり、多くの保護者から期待の声が寄せられています。

では、なぜヨッピーさんは「記事を書く」のではなく、自ら会社を立ち上げ、ものづくりに挑戦したのでしょうか。その原点から伺いました。

◆“ないなら作ろう”から始まった「べビエア」

Q.「幼児の熱中症対策にベストが必要だ」と確信した、具体的なエピソードや息子さんとの忘れられない瞬間があれば教えてください。

暑い日、代々木公園のフェスに子どもを2人連れて行ったら、到着するなり子どもの顔がみるみる赤くなり、「これはまずい」と思ってコンビニで氷を買って冷やしたりしながらその日はすぐ帰ったのですが、その際に「ベビーカーに敷くやつは子どもが複数人いると使えないから、現場のおじさんが夏場に着ているファンがついている服を子どもに買おう」と思い立ち、あれこれ探したのですが、小学生くらいの商品はあっても幼児用はなかったので「じゃあ、ないなら作ろう」の精神で商品化を思い立ちました。

Q.既存の熱中症グッズでは不十分だと感じたのはなぜですか?

冷却シートや保冷剤は1時間もすればぬるくなりますし、ハンディファンは子どもの手が塞がるし、ベビーカーに敷くタイプは先ほど書いた通り、子どもが複数人いると使えませんし、ベビーカーを嫌がる子どもにも使えません。

なので「歩いていようが、ベビーカーに乗っていようが、自転車に乗っていようが、使えるベスト型の方が絶対良いじゃん」くらいに思っています。

アスファルトに近い背の低い子どもは体感温度が+7℃上昇し、37℃に感じられる



◆反響の大きさが背中を押した、1万着生産への決断

Q.「ライターとして記事で問題提起する」のではなく、「株式会社ベビエア」を起業して自らモノづくりを始めるという大きな一歩を踏み出した覚悟や衝動についてお聞かせください。

もともと、“何かウケそうなものを思いついたら実現したくなる”という性格で、それがライターとしての仕事にも表れていると思っているのですが、その“ウケそうなもの”が記事になるのか、製品になるのかの違いくらいで、根底にあるものは同じじゃないかと思っています。

また、起業するに至った経緯については、もともと「とりあえず手元資金で1,000着くらい作ろう」と考えてスタートを切ったものの、あまりに反響が良いので「もっと売ろう!」と思い、周囲の人を巻き込んで資金を集めながら1万着仕入れてしまった、という経緯です。そのプレッシャーで毎日吐きそうです。

◆幼児向けだからこそ譲れなかった「安全性」へのこだわり

Q.「幼児向け」ならではの大きな壁があったかと思います。普通のファン付きウェアとは違い、体が小さく、動き回る幼児向けだからこそ直面した「開発上の最大の壁」は何でしたか?

やはり安全性です。安全性を重視して切り捨てた機能もあります。例えばファンは軽量・薄型かつ静音設計のファンを使っているのですが、その分だけやはり風量は弱くなりますし、プロトタイプでは袖や首回りにも絞りをつけていたのですが、紐が引っかかったりすると危ない、と考えて絞りをなくしました。

「最大の壁」という意味では、現在市場になかったような商品なので、製品化してくれる会社を探すのにめちゃくちゃ苦労しました。

Q.それをどうやって乗り越えたのか、試作を重ねた裏話があれば教えてください。

結局、作ってくれる会社を見つけたのはサラリーマン時代の人間関係からです。30歳までサラリーマン、その後ライターになったのですが、「サラリーマン時代、まじで無駄だったな」などと思いながら生きてきたので、「このタイミングでサラリーマン時代の人脈が生きることなんてあるんだ。スティーブ・ジョブズが言っていた『点と点が線になる』とはこのことか」と感心しています。

試作についてはサイズ違いに色違い、仕様違いなどいくつも試作品を作りながら、あーだこーだと検証し、最終的なプロトタイプを20世帯に配り、実験的に使っていただいて戻ってきたフィードバックを更に製品に活かして……という具合にブラッシュアップしています。



着るだけだからお手軽、着せるのもカンタン!



◆幼児用ウェアならではの安全設計

Q.小さな子どもが身につけるものとして、安全面(ファンの巻き込み防止、重量、素材など)や、子どもが嫌がらずに着てくれるための工夫(着心地、デザインなど)など、特にこだわった部分があれば教えてください。

「どこにこだわったか」と言うと「全部」という答えになってしまうのですが、例えばファンの位置も子どもが前や後ろにコケたときでもあたりづらい場所に設置していますし、冷え過ぎ防止のために連続1時間ごとの自動停止機能をつけたのもそうです。

また、「子どもが着るものなので可愛くあるべき」と思っているので、一般的なファン付服のようにパンパンに膨らませて着るのではなく、普段着の上から着ても違和感なく、可愛く着られるようなデザインを意識しています。


転倒時の安全性からデザインまで細部にまでこだわった商品設計



◆育児を通して見えた、まだ残されている課題

Q.ヨッピーさんお1人ではなく、多くの人を巻き込んでいく中でご自身の中で変化した部分があれば知りたいです。

やはり単純に「こういうの、求められているんだなぁ」ということでした。販売にあたっていろんな人に関わっていただきますが、特に小さいお子さんが居るかたは「これ、めっちゃ良いですね!」ってみんな言ってくれるので。子どもとの関りは特に変化はないです。パッケージに写っているのは息子なのですが、楽しそうに撮らせてくれましたし、「涼しい!」って言ってくれたのが嬉しかった。

◆育児における「不便の解消」への視点

Q.育児を経験したことで、ヨッピーさん自身の「世の中の課題に対する見方」に何かしらの変化はありましたか?

「育児における課題って、まだ全然解決されていないな」ということです。ちょうど先日、ピジョンさんから自動調乳してくれる機械(調乳用適温サーバー)が発売されましたが、あれも「そのうち作りたい」と思っていたアイデアのひとつです。今ある技術で十分に実現可能な製品だと思われますし、「自動でミルクを作ってくれる機械がなんでないんだろう」って思っていました。そういうものがまだまだたくさんあります。

◆ベビエアに込めた、子どもたちに届けたい夏の思い出

Q.近年の日本の夏は「危険な暑さ」と言われ、外遊びをさせるのにも罪悪感や不安を抱く親御さんが増えています。そうした方々へ、ベビエアを通じてどんな「安心」や「親子の時間」を届けたいですか?

以前、Xで流れてきたのを見て、ずっと僕の心に刺さっている言葉があるのですが、それが「子どもと思いっきり遊べる夏は、10回しか来ない」というものです。

10回の夏、つまり子どもが10歳くらいになると友達と遊ぶのを優先して親とは遊んでくれなくなる、ということなのですが、それくらい子どもと過ごせる時間は貴重なんですよね。

子どもたちにとって楽しい思い出になるはずの夏、親子で過ごす貴重な夏が「外が暑いから」という理由で奪われてしまうのは本当に可哀想だと思っています。僕は子どもの頃、夏は川で遊んだり虫をとったりお祭りに行ったりした、楽しい思い出がたくさんあるので今でも夏が大好きなのですが、今の子どもたちにもそういう経験をして欲しいなと思っています。

ヨッピーさんの息子さんの「涼しい!」の一言が証明したベビエアの効果



Q.最後に世のお父さんたちへ伝えたいことがあれば、父親目線でのメッセージをお願いします。

死ぬ直前の人に「後悔したことはなんですか?」って聞いた結果を載せた「後悔しない死の迎え方」(後閑愛実著・ダイヤモンド社)という本があるのですが、1000人くらいに聞いたら「働きすぎなければよかった」という人はいても「もっと働けばよかった」と答えた人はひとりもいなかったそうです。

さっきも書いた通り、子どもと一緒に遊べるのは長い人生のうちせいぜい10年くらいです。「パパー!」と叫びながら飛びついてくれる時間は10年よりもっと短いでしょう。抱っこをせがんでくる時間は更に短いかもしれません。

もちろん目先の仕事も大切ですが、子どもとの時間はもっと大切なのではないかと思っています。そんな貴重な時間を一緒に過ごせる幸せを噛み締めながら、精いっぱい頑張ろうではありませんか。

べビエアは好評発売中です



幼児が安心して着られる機能性とデザインを追求し、試作と検証を重ねて誕生したヨッピーさん開発の「べビエア」は公式サイトから購入可能です。

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go!go!vanillas×Lucky Kilimanjaro×muqueボーカル鼎談! 音楽のルーツと「Orange Station Live 2026」共演への期待


(写真左から時計回りに)muque・Asakuraさん、Lucky Kilimanjaro・熊木幸丸さん、go!go!vanillas・牧 達弥



FWD生命が開催する音楽ライブイベント「Orange Station Live 2026」(2026年12月3日(木)@Zepp Haneda)に出演予定のgo!go!vanillas(牧 達弥(vo/g)、柳沢 進太郎(g)、長谷川プリティ敬祐(ba)、ジェットセイヤ(dr))がパーソナリティをつとめる特別番組「TOKYO FM ホリデースペシャル『人生に、鳴り止まない音楽を』」が10月12日(月・祝)に放送されました。

「あなたの人生にとって、大事な曲はなんですか?」をテーマにリスナーからメッセージを募集し、go!go!vanillasのメンバーそれぞれが選ぶ「人生にとって大事な曲」を紹介しました。さらに、牧と「Orange Station Live 2026」に出演するバンドLucky Kilimanjaroの熊木幸丸、muqueのAsakuraのボーカリスト3人による鼎談の模様もオンエアされました。
この記事では、ボーカリスト鼎談の模様を紹介します。


(写真左から)go!go!vanillas・牧 達弥(vo/g)、長谷川プリティ敬祐(ba)、柳沢 進太郎(g)、ジェットセイヤ(dr)



◆3組が語る音楽的ルーツと初共演への期待

番組では、「Orange Station Live 2026」に出演するgo!go!vanillasの牧 達弥、Lucky Kilimanjaroの熊木幸丸さん、muqueのAsakuraさんによるボーカリスト鼎談が実現しました。異なる音楽性を持つ3組が、それぞれの音楽的なルーツや共演への期待を語ります。

牧が音楽的なルーツについて尋ねると、熊木さんはUKのハウスミュージックやダンスミュージックを挙げ、「どうやって気持ちよくみなさんに音楽を届けるかを意識している」と話します。Asakuraさんもシティ系やダンスミュージックをよく聴くといい、「リズムを重視した楽曲が多いので、よく聴くようにしています」と説明しました。

牧はアマチュア時代を振り返り、海外の音楽と日本の音楽をミックスするバンドが多かったと話します。熊木さんも、the telephonesやTHE BAWDIESなどを例に挙げ、日本の音楽にさまざまなエッセンスを取り入れる先輩バンドの存在に触れました。

一方、Asakuraさんは、コロナ禍の頃にK-POPが広まり、そのトラックが洋楽に近いサウンドになっていたことにも注目。牧は、さまざまなジャンルが自然に交差するmuqueの音楽について、「ボーダレスにジャンルが交差している感じがあって面白い。そこが共通するところでもあるのかなって思いました」と魅力を語りました。

熊木さんは、3組の音楽性は異なっていても、踊って楽しめるという共通点があると指摘します。「お客さんが気持ちよく踊るための音楽を全員がやってると思っていて」と話すと、牧も「異なる個性を持つバンドが集まることで新しい刺激が生まれる」と共演に期待を寄せました。

さらに牧は、以前、福岡でAsakuraさんと初めて会ったときの印象も振り返ります。当初はおとなしい印象を持っていたものの、一緒に出演した野外音楽フェスティバル「YON FES 2026」での観客を全力で煽る姿に驚いたことを明かし、「『いいぞ! いいぞ!!』って思ったんで、こういう元気なバンドが出てくるのがすごい嬉しいですよ」と、共演への期待を語りました。

熊木さんも、以前からgo!go!vanillasと共演したいと思っていたと明かします。「ご機嫌な音楽だし、パフォーマンスもご機嫌じゃないですか。そこがやっぱりいいなと思って、やっぱりご機嫌って最高です」と魅力を語り、Asakuraさんも「間違いないですね!」と共感しました。

◆それぞれのルーツを形づくった思い出の1曲

鼎談では、熊木さんとAsakuraさんにも「人生にとって大事な曲」を選んでもらいました。熊木さんが選んだのは、RIP SLYMEの「楽園ベイベー」です。中学生の頃から好きなアーティストで、今も聴き続けているといいます。熊木さんにとって、この曲は音楽のルーツそのものです。「音楽って気持ちよく踊ったり歌ったりするものだっていう気持ちが芽生えたのは、たぶんこの曲だった」と紹介しました。

続いて、Asakuraさんが選んだのは、My Chemical Romance(マイ・ケミカル・ロマンス)の「Welcome to the Black Parade」です。3歳年上の兄から教わった音楽を聴いて育ったAsakuraさんにとって、この曲は初めて自分で探した楽曲でした。テレビCMで耳にして気になり、自分で調べたものの見つけられず、最終的には兄に頼んで探してもらったといいます。

楽曲の目まぐるしい展開について、牧はドラマチックな構成に注目。熊木さんも、muqueの音楽にマイ・ケミカル・ロマンスとの共通点を感じると話し、「ギターの歪み方もですし、この人たちはラウドとかエモが好きだったんだろうなっていうのをすげえ感じる」と語りました。Asakuraさんもこれにうなずき、メンバーそれぞれの好みを踏まえながら、ダンスミュージックも取り入れて現在の音楽性を形づくってきたと明かしました。

鼎談の最後には、3人が12月3日(木)に開催される「Orange Station Live 2026」への来場を呼びかけ、共演に期待を寄せました。

*

「Orange Station Live 2026」のオープニングアクトは、東京を拠点に活動する4人組バンド・CheCheがつとめます。

チケットの一般販売は10月19日(月)12:00にスタート。詳しくは、イベントの公式ホームページ
をご確認ください。

<番組概要>
番組名:TOKYO FMホリデースペシャル「人生に、鳴り止まない音楽を」
放送日時:2026年10月12日(月・祝) 11:30~13:00
パーソナリティ:go!go!vanillas
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/osl2026/

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