江原啓之 妹を亡くした両親の悲しみに悩む相談者へ伝えた言葉「乗り越えることが全てではない」

スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
10月18日(日)の放送では、妹を病気で亡くし、悲しみのなかにいる両親の支え方に悩む女性からのメッセージに、江原が温かい言葉をかけました。

パーソナリティの江原啓之



<リスナーからの質問>
私には7つ年下の妹がいます。その妹は去年の11月に脳の病気で亡くなりました。たった3ヶ月の闘病生活でした。
もうすぐその妹が倒れた日から1年が経とうとしています。両親や、姉、私もまだ受け入れられていないのですがなんとか毎日過ごしています。
そんな中、私は最近思うのです。妹の死に深い傷と悲しみにある両親をこの先どう支えてあげたらいいのか。江原さんどう思いますか? よろしくお願いいたします。

<江原からの回答>

――短期間の闘病の末に若くして妹を亡くしたというつらい情景に、江原は深い寄り添いを見せつつ、残された家族の心の持ちようを語り始めました。

江原:昔からよく「親より先に逝くのは親不孝」という言葉がありますけれども、順番というのは仕方がないですよ。だから、そういった意味では親御さんにとってはつらい。しかも「たった3ヶ月の闘病生活」って、もうお別れもしっかりできない。それでまだ1年でしょう? そんなのね、親だったら忘れられるわけがない、乗り越えられるわけがない。

だから、乗り越えることが全てではないと私は思いますよ。相談者さんは41歳でしょう? それよりも7つ年下ですから、30歳そこそこ。まだまだ……ね。私も子どもがいて、どんなにダメな子でも子どもは子どもですからね。親しか子どもを本当に守ってあげられない、愛してあげられないと思うのね。だから、そう思うとやっぱり尚のことつらいわけです。

――「乗り越える」のではなく、亡くなった妹を「生活の中に活かす」という独自の視点から、具体的な声かけの方法を伝える江原。

江原:そこで思うのは、妹さんを“失くさないこと”なの。これ、どういうことかと言うと、寄り添い方ですね。思い出というよりも、もっと「活きた思い出」にしてほしいの。どういうことかと言うと、今も生きているように語ってほしいんです、いつも。それがどれだけ救いになるか。

例えば、何かのことがあったら「ほら、〇〇ちゃんがそういうことをやるとまた怒るよ」とか、妹さんが嫌いなことや好きなことがあるでしょう? そうしたら「あの子が、ほら、これ好きだからこれ買おうよ」とか。生きていますしね。

だから、どんなに生きているということを想っても、やっぱりそうやって生きていることを認めてあげることをしないと。これは執着とも違います。今の親子の状況だったら、それをただ乗り越えろと言ったって無理なんだから。そんな無理なことをするくらいだったらば、実際に「人は死しても死なない」のだから。

――最後に、死を暗いものとして捉えず、明るく日常の中に抱きしめて生きていくことの大切さを強調しました。

江原:「〇〇ちゃんが悲しむから、そういうことを言うのはやめなよ」とか、そこにいるようにいつも接するの。だから、お姉ちゃんとして「なんか、私の存在は何なの?」と思うかもしれないけれど、違う違う。亡くした妹を想う深い傷の方に寄り添ってあげる。

だから、親が亡くなるときだって「ほら、〇〇ちゃんのところへ行くんでしょう? 楽しみだね」って。「もう私もこんなに歳をとった……」と言ったら、「いや、それだけまた向こうで待っている人がいるし、楽しみだね」とか、明るくしちゃうの。死を全部明るく受け止めるんです。これ、とっても大切。だって生きているんだもん。

妹さんだって、絶対にそう思っているに違いないですから。だから、そういうふうにして、いつまでも家族は一緒に居て生きていってほしいと思います。

パーソナリティの江原啓之、パートナーの奥迫協子



●江原啓之 今夜の格言
「大切な愛は、心の中で生きています」


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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/
Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送局:TOKYO FM
放送日時:2026年10月18日 日曜日 22時00分~22時25分

※放送情報は変更となる場合があります。

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「孤立・孤独の兆候」をオンラインツールから探る…九州大学教授・荒川豊が取り組むデジタル技術を活用した研究とは?

笹川友里がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。10月17日(土)の放送は、先週に引き続き九州大学大学院 システム情報科学研究院 教授で、工学博士の荒川豊(あらかわ・ゆたか)さんが登場。ITを活用した行動変容の可能性や、ウェルビーイングを実現するための研究について伺いました。


(左から)荒川豊さん、笹川友里



荒川豊さんは1977年、福岡県生まれ。2006年に慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程を修了後、慶應義塾大学や九州大学で助教を務め、奈良先端科学技術大学院大学の准教授を経て、2019年から九州大学大学院システム情報科学研究院の教授を務めています。途中、フランス、ドイツ、アメリカに留学。また、九州大学・ICT行動変容研究ユニットのユニット長をはじめ、情報処理学会理事、SDGsデジタル社会推進機構理事などを務め、2023年には、科学技術分野の文部科学大臣表彰・科学技術賞を受賞しました。

◆行動変容を促す情報の力

荒川さんの研究テーマの1つが、ITを活用して人の行動を変える「行動変容」です。これはダイエットや禁煙など“生活習慣を変える取り組み”のことを指し、医学の分野では生活習慣病の予防などに用いられてきました。荒川さんは、そこにITを組み合わせることで、新たな可能性が生まれると考えています。

その例として、センサーで人の動きを捉え、健康に良くない行動を取りそうなタイミングでスマートフォンに通知を送ったり、必要な行動を忘れているときに知らせたりする方法を挙げ、「IT技術を使い、その人に寄り添った行動変容支援をするという部分が新しい点になります」と解説します。

さらに、情報が判断に与える影響についても言及します。スマートフォンやSNSを通じて絶えず情報に触れている現代では、行動を決める際にも、情報が大きな役割を果たしています。例えば、1万円で販売されている商品でも、提示された元の価格によってお得感が変わります。これは「アンカリング」と呼ばれる心理効果で、人は自分でも気づかないうちに、最初に示された価格を基準としてしまい、実際の価格を相対的に安く感じる現象です。

荒川さんは、「情報をうまく制御すると、人間の行動パターンが変わります。例えば、観光地でのオーバーツーリズム(観光客の過度な集中により、地域住民の生活や環境などに悪影響が生じる現象)も、情報をちょっと変えるだけで観光客を分散させることができないかとか、そういった研究もやっています」と紹介します。

しかし、情報は人を誤った方向へ導くこともあります。荒川さんは、選挙や政治、戦争などにおいてSNS上で人々を扇動したり、特定の考え方へ誘導したりする手法が使われていると指摘し、「健康に関しては、僕らが情報を与えて良い方向に行動を変えていきたいと考えていますが、悪いニュースに対しては“守り”と言いますか、どんな情報を自分が見ているのかというのを客観的に分析して、リテラシーを高める盾となるようなツールを作っています」と言います。

◆職場の孤立を防ぐデジタル技術

続いて、荒川さんが九州大学で立ち上げた「ICT行動変容研究ユニット」について伺います。ここでは、さまざまな専門分野の研究者が連携し、行動変容について意見を交わしています。

行動変容には、情報技術だけではなく、生活習慣病を扱う医学や行動経済学、心理学、オーバーツーリズム対策に関わる都市計画など、幅広い分野の知見が必要です。その一方で、「大学は学部ごとに分かれているので、実はなかなか普段会うことがないのです」と荒川さん。そこで、違う学部の研究者同士がつながる場としてバーチャルなユニットを作り、大学内の専門家同士が集まって、学際的な研究チームを作り、これまでにない研究課題への挑戦や研究資金の獲得を目指しています。

行動変容はさまざまな研究分野に関わりますが、体系的に学べる学部があるわけではありません。そのため、大学内の様々な研究者を横断的につなぐとともに、社会実装をおこなってきた企業とも連携することで、行動変容に関わる種々の研究課題を学術的に研究することにも取り組んでいます。

◆AI時代に求められる情報リテラシー

さらに、荒川さんは働く人が心身ともに充実して過ごせる「ウェルビーイング」の実現に向けて、“誰もが生き生きと働ける職場づくり”についての研究にも取り組んでいます。

「いわゆる、快活に活き活きとしている状態を職場で作りたいなと。嫌々やっているのは一番良くなくて、『毎朝、仕事に行くのが楽しい』とか『やりがいを感じている』とか『必要とされている』とか、そういったものも含めて“生きがい、働きがいがある職場”をみんなが作れるといいなと思っています」と語ります。

また、コロナ禍を経てテレワークやハイブリッド勤務などによって働き方が多様化した現代において、職場での「孤立・孤独」が大きな課題となっています。それを防ぐため、医学部の産業保健の専門家らと連携し、デジタル技術を使って孤立・孤独の兆候を探る研究も続けています。荒川さんは、働き方の多様化について、場所に縛られず働けるメリットがある一方で、対面のコミュニケーションがなくなっていることが、「孤立・孤独」につながっていると指摘します。

「飲み会とかを全部なくすと、その組織において、自分がどういう立場で何をやりたいか、といった“やりがい”を感じる機会がなかなか得られなくて、気づいたら転職しているという声を企業の方から聴きます。それは、お互いに不幸と言いますか。会社からしたら長く働いてほしかったけれども、社員からすると、会社に馴染めなくて『気づいたら転職』という形も多いそうで。それを何かオンラインの挙動から見られないかと思って研究しています」と話します。

2週にわたり、荒川さんの研究についてたっぷり伺った笹川は、最後に「AIとともにある生活は、今までの価値観も変わってくるだろうなと思っていて、基本的に良い面ばかりじゃないかなと個人的には思っていますが、社会の変化を見られていて、いま感じていることや注意すべき点はありますか?」と質問します。

これに対し、「特にここ1年のAIの進化が激しすぎました」と荒川さん。便利な技術が広がる一方で、AIを詐欺などに悪用する人もいるため、AIの仕組みや社会への影響について理解を深めることが欠かせないと話し、「詐欺師ほどこういうツールを先に使ってしまいますので、我々もリテラシーを高めるために、『AIとはこういうもので、世の中はこうやって動いている』というのを早めに理解する仕組みが必要かなと思います」と呼びかけていました。

次回10月24日(土)の放送は、株式会社CREOK(クリオク)代表取締役CEOの桜井吉男さんをゲストにお迎えします。CREOKが運営・支援をおこなっている販売手法「ライブコマース」についてなど、貴重な話が聴けるかも!?

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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00~20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/

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