福岡の『クリスマスマーケット』を世界一に

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100万球の光の輝きに魅了された人たちが、次々とカメラを構える。そばにはホットワインやソーセージ、クリスマスグッズなどを販売するヒュッテが並び、外国に足を踏み入れたかのような感覚にさえ陥る。JR博多駅前広場。福岡の冬の風物詩となった『福岡クリスマスマーケット』が11月9日、ここでスタートした。今年は中洲エリアにも巨大なイルミネーションツリーが設置され、博多と天神(福岡市役所前広場)を中心に光の道が形成される。1カ月あまりの間、街中がクリスマスムードに包まれることになる。

この「福岡クリスマスマーケット」の仕掛け人、佐伯岳大さん(株式会社サエキジャパン代表取締役)が『アサデス。ラジオ』の『福岡のゴイスーな人列伝』(福岡のすごい人たちに会いに行くコーナー)に登場した。きっかけは2007年に初めてドイツのクリスマスマーケットを視察した時だった。「イルミネーションが主役の日本とは違い、人が主役。寒い冬に体を寄せ合いホットワインを片手に夢を語り盛り上がっている」。この時クリスマスの概念が変わったと言う。「福岡で日本一のクリスマスを」「どうせやるなら本場に近いものを」と壮大な夢を描くに至ったが、その間の道のりは決して平坦ではなかった。番組では、2013年に熱意で初開催にこぎつけた背景とともに、さらなる進化を続けるマーケットの極意についても本人が明かしている。

福岡の中心地、博多・天神の同時開催で、いまや日本最大級のクリスマスイベントとなった「クリスマスマーケット」だが、今後は2030年に向け「福岡で世界一のクリスマスマーケットを」とさらなる夢を描く佐伯社長。世界中から多くの人が訪れ、期間中は街中の乾杯が「メリークリスマス!」になる未来に思いを馳せている。
 

Christmas market in Hikari no Machi HAKATA 2021

福岡のクリスマスマーケットといえば毎年デザインが変わるマグカップで飲むホットワイン。今年の博多会場のマグカップは「幸福な日々」という花言葉の「ベゴニア」をモチーフに大人のクリスマスにマッチしたデザインになっている。そのほかにも、昨年大人気だった「ホットチョコレートドリンク」、定番のグルグルソーセージやトリュフを使ったパスタなど、クリスマスマーケットならではのグルメが楽しめる。食事以外にも、キャンドルホルダーやポーランド食器のほか、クリスマス定番のリースなどの雑貨も会場に並んでいる。今年はステージと客席との距離をとり、感染症対策を講じたうえでステージイベントが博多会場で復活した。オペラやクラシックなどを中心に会場を音楽で包み込む。また、人が集まるところは控えたいけれどクリスマス気分を味わいたい方向けに、フードパンダとコラボして、おうちで会場の飲食メニューや雑貨を楽しめるデリバリーを実施している。

ナカス キボウ ノ ヒカリ 2021

福岡の街と人々の希望になりたいという想いで、昨年初開催された『ナカス キボウ ノ ヒカリ』が規模を約3倍に拡大して今年も開催される。世界一のクリスマスマーケットを目指し、福岡の街全体をイルミネーションスポットにするべく、博多会場と福岡会場をつなぐ形で「中洲中央通り・那珂川通り・明治通り・国体道路・福博であい橋」に希望の光が点灯する。11月11日の18時からは「ホテルリソルトリニティ博多」前で点灯式が開催される。特設会場には世界的な注目を集める陶墨画アーティスト西元 祐貴、ニューヨーク育ちのヴァイオリニスト大曲 翔、オペラ歌手の大飼道雄とヴォーカリストの永田早智代からなるヴォーカルデュオが登場する。コロナ退散のメッセージを音楽と共にライブペインティングで披露する。

福岡クリスマスマーケット公式HP

アサデス。ラジオ(モーニング)
放送局:KBCラジオ
放送日時:毎週月曜~金曜 6時00分~9時00分
出演者:小林徹夫、加藤恭子、浜崎陽一郎
番組ホームページ

※該当回の聴取期間は終了しました。

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