メイ首相辞任後~イギリスはどうなるのか

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月7日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。イギリスのメイ首相の辞任とその後のイギリスの行方について解説した。

2017年6月9日、総選挙の結果を受けてダウニング街10番地前で演説をするメイ英首相、右の人物は夫のフィリップ(テリーザ・メイ – Wikipediaより)

国際主義とダークサイドを象徴する2つの保守に分かれるイギリス

EUヨーロッパ連合からの離脱問題を巡る行き詰まりから、5月に退陣表明をしたイギリスのテリーザ・メイ首相(62)が、現地時間6月7日、与党保守党の党首を辞任する。後継の就任まで党首代行として首相職にはとどまる見込みだが、メイ首相はレームダック(死に体)の状態で、総選挙での過半数割れや議会の抵抗など、目算が外れ続けたおよそ3年の政権だった。

飯田)登場した当初は…。

宮家)鉄かと思ったのですけれど、プラスチックでしたね。しかも溶けて蒸発してしまったということです。しかし、彼女のせいだけではない。以前も申し上げた通り、イギリスの国内政治自体が変質したことの結果です。彼女はその犠牲者だと思います。よく3年頑張りましたよ、ありとあらゆることをやったでしょう。解散して、勝つかと思ったら負けてしまって、益々エネルギーがなくなって、どんどん消耗して行った。結局、何が起きているかと言うと、イギリスの保守層が2つに割れて行くということでしょう。国際主義の保守と、イギリス国内のダークサイドを象徴するような保守、保守陣営がその2つに分かれて行く。そのなかで彼女は股割きにあってしまった。彼女がいなくなって恐らく出て来るのは誰かと言えば、それは強硬なブレグジット派、EU離脱派でしょう。そして、6日にもう開票しているのかもしれませんが、補選があるのですってね。イングランドですから、離脱派がとても多いところです。スコットランドでやるのならまた話は別なのだけれど。

飯田)スコットランドはEU派が多いですよね。

宮家)ええ。たかが補選、されど補選なのですよ。ナイジェル・ファラージさんがやっているブレグジット党というものが出て来ていて、この選挙区は60%以上が離脱に賛成したのですってね。予想では、ブレグジット派が勝つというんでしょう?仮にそうなれば、ますます強硬派は勢いを得て混乱が拡大しかねません(注:同補選の結果は予想に反して労働党候補が議席を守った)。

ボリス・ジョンソン氏というまた変わった人がいて、トランプさんと仲が良いのですが、そういう人が出て来てイケイケ、離脱せよなどと言ったって、状況が変わるわけではない。10月31日がデッドラインですが、ここまでに何も起きないと、またまたデッドラインを延期するか、それとも合意無き離脱になるか、ということで再び大騒ぎになります。

飯田)ボリス・ジョンソンさんは期限が来たら、特に離脱案のような協定案がなくても、どんどん離脱してしまえという人ですものね。

宮家)何の目算もなく、よくそんな無責任なことが言えると思いますよ。合意無き離脱をやって、その後はどうするのですか。翌日からイギリスはどうなるのですか。貿易のルールがすべてなくなって、1つの国に戻るのですよ。何をどこに輸出するのか、いままで買って来たものはどうなるのか、全部ご破算になるのでしょう。「合意無き」なんて勝手に言わないで、と思います。しかし本当に、無責任な人たちが出て来てしまったということですよね。こんなことはあり得ないと思うのですけれど、悲しいかな、これが現実なのですよね。

ナイジェル・ファラージ – Wikipediaより

ナイジェル・ファラージ氏の言っていた離脱のメリット

飯田)ナイジェル・ファラージさんは当時イギリス独立党を率いていて、いろいろなことを言っていましたが、離脱のメリットはかなり嘘だったということがその後、報道されていましたよね。

宮家)それはそうでしょう。国民大衆に迎合するナショナリズムの感情だけで話をしているのですから。もっと責任を持ってやれと言いたいですね。

飯田)イギリス人はもっと賢いイメージがあったのですが。

宮家)賢い人はまだまだ大勢いるけれども、少数派になってしまったのかもしれないですね。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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佐久間大介、長谷川育美の歌唱のルーツに驚き! 佐久間「7時間カラオケで歌い続けるって!」

5月4日放送の『Snow Man佐久間大介の待って、無理、しんどい、、』(文化放送)は、ゲストに声優の長谷川育美が登場し、『ぼっち・ざ・ろっく!』の結束バンドにてボーカルを務めることが多い長谷川の歌唱のルーツに迫った。

佐久間「すごいっすね。アニサマの尺ぐらいですよ」-

長谷川育美はアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の喜多郁代役、『ウマ娘 プリティーダービー』のミホノブルボン役、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の松山空音役など、多くの作品で印象的なキャラクターの声を担当しているほか、『ぼっち・ざ・ろっく!』では、作中のバンド「結束バンド」が大きな話題となり、第18回声優アワードで歌唱賞を受賞した。

佐久間「『ぼっち・ざ・ろっく!』だったり、あと音楽面について、お聞きしていこうかなと思うんですけど、第18回声優アワードにて歌唱賞を受賞したじゃないですか?」

長谷川「ありがたいです本当に」

佐久間「キャラクターソングとしてってことなんですけど、歌はめちゃめちゃ、特に『ぼっち・ざ・ろっく!』を聞いて歌うまいなあ!ってすげえ思ってるんですけど、習ってたりしてたんですか?元々」

長谷川「いや全然習ったことはないです」

佐久間「習ってない!?」

長谷川「(笑)。はい」

佐久間「え?才能のかたまり!?」

長谷川「いやいやいやいや。ただもう歌うことはずっと好きでした。昔から」

佐久間「あ、昔から好きで。どういうあれですか?何か出てたりとか」

長谷川「いや、ただカラオケ。カラオケ大好きなただの人(笑)」

佐久間「(笑)。地元の人だ」

長谷川「本当ずっと近所のカラオケに週末は行くみたいな」

佐久間「カラオケで歌ってたら、いつのまにかみたいな…」

長谷川「そうです。ただ歌ってただけで」

佐久間「ただ歌っただけでそれはすごい。才能なんすよ。そういうの」

長谷川「いやいやいやいや」

佐久間「友達と一緒にみたいな」

長谷川「友達と一緒の時もありますし、ヒトカラが大好きで。オープンから行って」

佐久間「オープンから行くんですか?」

長谷川「オープンから行って、ずっと、間も開かないように歌いながらも曲を入れ続け、7時間ぐらい歌って」

佐久間「(笑)」

長谷川「そろそろちょっと声枯れてきたなって思ったら、帰ろうみたいな」

佐久間「いやいやいやいや。おかしいおかしい。7時間カラオケで歌い続けるって!」

長谷川「歌い続けてました」

佐久間「すごいっすね。アニサマの尺ぐらいですよ」

長谷川「(笑)。1人アニサマ」

佐久間「えぐいっすね」

長谷川「そうなんですよ。それを結構日常的にやっていて」

佐久間「マジで日常から訓練ですよねそうなると」

長谷川「そうですね。無意識に訓練されてたみたいな感じなんですかね」

佐久間「でも、やっぱり歌が好きってだけでも、やっぱり歌い方とかでこの人の出し方いいなあとかあったりするじゃないですか?それを見つけられたってことですよね。教えてもらうとかなく」

長谷川「ああ、そうですね。もう自分でやって。でも、この『ぼっち・ざ・ろっく!』という作品でボーカルの役をやらせていただいて、実際そのロックとかも初めて歌う感じだったので、結構『ぼっち・ざ・ろっく!』の歌い方に関しては、本当に現場でいろいろディレクションいただきながら、どんどんそれが今染み付いていってる感じですね」

佐久間「すごいですね。だって、やっぱり最初に『ぼっち・ざ・ろっく!』見て、喜多ちゃんが歌った時に、他の作品だと歌唱パートだけ違うアーティストさんがあてることもあるじゃないですか?」

長谷川「ありますね」

佐久間「一瞬そうなのかなって思うぐらい、うまっ!ってなった」

長谷川「うれしいです。確かに、オープニングの「青春コンブレックス」に関しては、一話から流れてるじゃないですか?一話には全然、あまり出てない」

佐久間「そうそう!」

長谷川「本当に一言二言」

佐久間「オープニングの人が歌ってるんだと思った」

長谷川「だから、皆さんは多分全然わからない人が歌ってる感覚だったと思います」

佐久間「すごいなと思って。安定感がもうここにあったというか」

長谷川「うれしいです」

佐久間「カラオケではどういう系の曲歌ってたんですか?」

長谷川「その当時多分はまってるアニメとかの歌だったんですけど」

佐久間「アニメ好きなんですね」

長谷川「アニメ好きです。それこそ、ロック系でいうと「God knows…」」

佐久間「(笑)。もうアニオタが絶対通る登竜門のやつ」

長谷川「はい。あれはもう18番というか、あれはカラオケで歌うとアニメ映像が流れるじゃないですか。で、ハルヒの口がちゃんと歌ってる口だから、めちゃめちゃ気持ちいいんですよ」

佐久間「(笑)」

長谷川「表情に合わせてみたいな」

佐久間「確かに、俺も、俺ですらやっぱカラオケで「God knows…」歌いますよ」

長谷川「そうですよね」

佐久間「やっぱ女性キーだからめっちゃ高いけど、頑張って歌うみたいな」

長谷川「そうそう。それは歌ってましたね」

佐久間「確かにそうですね。あれこそ本当にもうバンドでアニソンにあそこまで力込めて、アニメーションもついてるってのもなかなかない時代だったと思うので」

長谷川「本当に本当に」

佐久間「だからすごいなと思って。アーティストデビューもされてないじゃないですか」

長谷川「ないですね」

佐久間「で、この歌唱力?ってなって。だから僕の中で、それに近いなって思ったのがやっぱり日笠陽子さんも当時、アーティストレビューも後々されましたけど、全然されてない時から歌うまっ!この声優さんみたいな」

長谷川「本当にもう、「Don’t say “lazy”」とかめっちゃ歌ってました」

佐久間「やばいっすよね。やっぱり」

長谷川「いいですよね」 

佐久間「その時の衝撃みたいな感じだったんですよ。長谷川さんが」

長谷川「ああ、嬉しいです。私もやっぱり『けいおん!』は通ってきてるので、やっぱきららのバンドものっていうのが」

佐久間「ああそうか。同じきららだ」

長谷川「うわ~!って。私の当時のオタク仲間の子も、「長谷川きららのバンドものやるの」みたいな」

佐久間「すごいですよね。でもやっぱり、『けいおん!』と『ぼっち・ざ・ろっく!』で同じバンドだとしても何が違うかなと思った時に、意外と『けいおん!』は陽のバンドだなって」

長谷川「そうですね。だし、やっぱり軽音部っていう感じで、学校の活動の感じがあって」

佐久間「たしかにたしかに。やっぱり陰の部分がしっかりあるのが『ぼっち・ざ・ろっく!』で」

長谷川「そうですね」

佐久間「いろいろな曲の歌詞の中をちゃんと見るとしっかりと暗い部分があるじゃないですか?」

長谷川「そうなんですよ」

佐久間「あれがやっぱり作品の中で、ぼっちちゃんが作詞してるところにつながってるんだなと思って」

長谷川「そうなんですよね。だから本当に音楽チームも、最初歌詞を送ってもらって「後藤はちょっとこんな感じのこと言わないかもしれない」みたいなやりとりをしているみたいで」

佐久間「へ~」

長谷川「しっかりみんなが後藤ひとり像をもって、作ってるんですよ」

佐久間「うわすげぇ!その愛情は胸アツですね!」

長谷川「だから、歌詞書いてる人が曲によって違うわけじゃないですか。でもちゃんと後藤ひとりの歌詞に思えるから、プロってすごいなあと思います」

ほかにも、長谷川が演じたキャラについての話や結束バンドのライブについての話も語ってくれた。そちらについては是非タイムフリーで。

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