吉村知事の玉川氏出禁発言の釈明には「メディアは公的権力から独立している」という前提が欠けているのではないか
4月2日(火)大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)で、吉村大阪府知事が党の会合で玉川徹氏を名指しで「万博会場出禁」と発言した記事に関して、発言自体も発言に関する吉村府知事の釈明内容についても問題があると出演者が指摘をする場面があった。
番組では、吉村知事がコメンテーターの玉川徹氏を万博会場に出入り禁止にするという趣旨の発言をしたが、この発言は自分自身に『出禁』にする権限がないという前提での発言であったと吉村知事が釈明をした、という朝日新聞デジタルの記事を紹介した。
また同記事の、玉川氏や同氏が出演する番組について「非常に偏りすぎている。公共の電波でやる以上、ある程度は公平にやってもらいたい。」という吉村知事の発言についても紹介した。
フリーライターの武田砂鉄氏は「自分の発言が問題視されると『自分にそんな権限はない』と言ったりして問題をずらす。このやり方はよろしくない。」と発言。
また砂鉄氏は、吉村知事の釈明内容についても触れ「吉村氏は番組について偏りすぎていると思っているから、賛否両論の賛成の部分ももうちょっと(放送に)入れてくれと言っている。当然だが、メディアは公的権力から独立して自分たちの放送に関して規制、制限されないというのが前提にある。」と発言し、知事の釈明の言葉にも問題のある見解が含まれていると指摘をし、パーソナリティーの大竹まこともその意見に同意した。
村尾信尚「自民党はメルトダウンしている」
自民党は塩谷元文科相と世耕前参院幹事長を党規律規約で2番目に重い「離党勧告」の処分とする方向で検討に入った。4月2日の「くにまる食堂(文化放送)」では元NEWS ZEROのキャスター村尾信尚さんが、このニュースについて語った。
邦丸「私の感覚ですが、何を今さらっていう感じがするんですよ。ずいぶん前から騒がれていて、世間からも突っつかれて、不評もいいところでした。やっと離党勧告出すっていうのは相変わらずだなっていう感じがするんですが、村尾さんにはどう映ってますか?」
村尾「邦丸さんと全く同感です。今や自民党はメルトダウンしてますよ」
邦丸「メルトダウン!?」
村尾「もう崩壊してると私は思います。処分する、あるいは政治資金改正というのもいいんですが、私はそれよりも溝は深くて表面的なことをしたくらいでは直らないと思います。抜本的な改革が必要だと思いますが…、実は私、1回選挙に出たことがありまして…」
邦丸「ありました、知事選挙」
村尾「三重県の知事選挙に霞が関を飛び出して出たんですよ。その時、既存の政党の支持を受けると色んなしがらみがついて当選した後、『村尾、あの時に応援したんだからちゃんと面倒見ろよ』ってことになりかねないので、全く既存の政党の支持を受けずにやったんですね。私、貰った退職金が千数百万円あったんですが全部それ選挙につぎ込みました。それで落選したもんですから仕事もゼロ、退職金も全部ゼロというかたちに…」
邦丸「その後やった番組もゼ~ロ~♪」
村尾「その時、私が思ったのは市民が社会を変えようと思って選挙に出るときのハードルの高さ、お金のかかる規模。これは裏金作りに長けた議員か、お父さん、お母さんが国会議員やってる二世議員か、そういう人たちじゃないと事実上、国会に出られないんじゃないかと思いました。事実そういう人が多い中でいくら規則を改正しろと言ってもできないです。抜本的な解決を言うんだったら、もっと普通の皆さん、例えばこの文化放送を聴いてる聴取者の皆さんが気楽に選挙に出られるような仕組みを作っていかないと本当に政界は良くならないと思いますね」