財津和夫、メキシコで見た青い空に心動かされて曲を書く
TULIP・財津和夫が、時には海外での思い出を話すRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。今回は、エジプトのピラミッドやメキシコの空など、特に印象深かった事をお伝えします。
青空については、僕は結構詳しい
ゴールデンウイークも終盤。空港や駅は、国内外の旅行先から戻ってくる方々で大混雑となっている事でしょう。
「ゴールデンウィークにはほとんど関係なかった人生を送ってきて、その良さを味わっていないのがちょっと不満だ」という財津だが、「ゆっくりするとそれはそれで落ち着かない。サメのようにマグロのように生きてきたから、休みがあると何してよいかわかんなくなっちゃう」という事らしい。
今日の放送は、そんな財津の海外旅行歴について。
「最初行ったのがアメリカの西海岸。西海岸と言えばやっぱりアメリカのポップスが生まれる(土地柄で)・・・憧れのロンドンにもその後行きました。ヨーロッパにせっかく行ったからフランスとイタリアにも行こうって事になって。ロンドンに行く途中にタイで一回降りただけ・・・それからエジプトにも行きました」
順番は多少前後しているかもしれないが、ほぼ20代後半の頃の話で、当時の所属事務所シンコーミュージックで繰り出す社員旅行的なものだったらしい。
「仲間とか先輩とか周りの人に気を遣いながら・・・ちっとも楽しくなかったけど、ピラミッドを見れたのは良かったな。ピラミッドよりもスフィンクスの方がでかいのかな、と思っていたら、意外とスフィンクスが小っちゃいのが、生で見るとわかりました」
子供の頃、本で見た「世界の七不思議」に影響されて、絶対ピラミッドを見に行こう、と心に決めていたらしい。
「四角錐のピラミッド、あれのでかいことでかいこと、でかいこと」と3回も繰り返すぐらい印象が強かった様子。今でも解明されていない数々の謎についても興味深いそうだ。財津の個人事務所の社名が、以前は「ピラミッド」というぐらいでしたから、よほどお好きなんでしょう。
ここで、海外旅行の、特に食べ物について思いがけない事実を明かす財津。「自由に観光しながら自分の行きたいところに行った海外旅行というのは『ゼロ』なんです。だから、海外で食べておいしいと思った事はあんまりないんです。良くあるじゃないですか、団体でバスを降りてこのレストランで食事してお店でショッピングとかね、もう決められたコースに行くような、ちっとも面白くなかったんですよ。そうやって連れていかれると、食べ物もおいしくないですもんね」
その他の国の観光歴を問われると、メキシコの事を思い出した様子。
「今、急に思い出しましたよ、空の青さ。空の青さがあまりにも心に沁み込んじゃったので、日本に戻って『Mexicoへ青い空』※って曲を作っちゃったぐらいなんですよ」
(※1993年のソロアルバム「Naked Heart」に収録されている。)
「青空については、僕は結構詳しいんですけど、その青さには驚きましたね。相変わらず団体で行ったので、レストランに連れていかれてランチ。そこでソンブレロの3人組がギター持って出て来るんですよ。ちょうどその頃『瀬戸の花嫁』がはやってて」
と、ソンブレロの3人組が日本人観光客向けに演奏した「瀬戸の花嫁」や「さくらさくら」をモノマネするように財津が口ずさんだところで、海外旅行の話は終了。
今日の一曲は、あべ静江「私は小鳥」。1975年4月にリリースされたTULIPのアルバム「無限軌道」の収録曲であり、同年9月にあべ静江がカバーする形で8枚目のシングルとして発売されている。当時、同じ事務所(シンコーミュージック)に所属しており、エジプト団体旅行も一緒に行っているようだ。この、あべ静江バージョンの「私は小鳥」の演奏は、TULIPが担当したとの事。
財津曰く「同じ事務所なもんで経費削減だったんですかね」
次回5月12日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
母の思い出についてお話しします。
- 財津和夫 虹の向こう側
- 放送局:RKBラジオ
- 放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分
- 出演者:財津和夫、下田文代
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※該当回の聴取期間は終了しました。