財務省の「景気判断は緩やかに回復」という言い回しと経済の実態

423日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、財務省が発表した全国の景気判断ついて意見を交わした。

“全国の景気が緩やかに回復しつつある”思考停止状態だから真に受けちゃダメ 

財務省は4月22日、4月の経済情勢報告をまとめた。全国の景気判断は「緩やかに回復しつつある」で据え置いた。 

地域別では11地域のうち関東、北陸、東海の3地域で引き下げた。インフレで消費回復の勢いに鈍りがみられ、自動車関連の品質不正も生産活動を下押しした。 

(寺島アナ)「“全国の景気が緩やかに回復しつつある”という据え置きですが、これは田中さん、どうご覧になりますか?」 

(田中氏)財務省が言ってるから違います、なんて言ったら偏見まる出しかもしれませんが、政府が“緩やかに回復しつつある”という言い回しは、“回復がとっくに終わっているか、“景気が失速しかねない”ときに使いがちですね。こういった形容詞が複数回、持続的に使うのは思考停止状態という感じですかね 

(寺島アナ)待ってるんだ!」

(田中氏)良くなるか悪くなるか待ってるのが実態なんですけど、自ら言ってしまうと責任が発生しちゃうので、事態がはっきりわかったときに判断を変えるのが官僚の経済予想です

(寺島アナ)色んな言葉に意味が込められてるんですね」

(田中氏)だから真に受けちゃダメだってことですよ。財務省の人たちの特徴は、自分たちは頭の良いけど責任を取らず、頭の良さを国民のためにつかってないのが特徴です。なぜ責任を取らないかというと、責任を取る必要がないシステムで、責任を取っちゃうと周りから足を引っ張られるんです。財務省は成績100点の人たちの集まりだから、どこで差が出るかというと日常の挙動が不審であるとか。“いつもマウント取ることしか言ってないね。財務省にいらない!”って言われたり仕方ないのでユーチューバーになったらすごくヒットしたり」

(寺島アナ)あー、そういう人いますね!」

(田中氏)足を引っ張られちゃうから財務省からしたらいらないんですよ。だから責任を取る、ってなったら異能の人なんです」

(寺島アナ)「だからミスしちゃいけないんだ」

(田中氏)「財務省では間違っても、“今ひょっとしたら景気が後退局面に入ってるんじゃね?”なんて言えないんですよ。我々はリスクを取って言ってますけどね」 

個人消費は関東と北陸で引き下げており、関東のあるスーパーでは「商品の値上げに伴い売り上げは前期を上回っているものの、客数や購入点数は前期を下回る」という声が紹介された。 

北陸では能登半島地震の影響が残り、震災前の状態に戻りきっていない、としている。 

(田中氏)関東・東海は日本経済の占める割合が大きいですから、そこで経済状況が悪化しているということは本当はもっと悪いでしょ? これってもう景気が後退局面なんじゃないの? 購買力落ちてるんじゃないの? “賃上げできます”って煽っているけど、我々庶民の暮らしってけっこう厳しいんだよ? って100点満点軍団に言いたい。永田町ばっかり見てないで、近くのスーパーで買い物100点満点やってみろ!」

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海自ヘリ2機墜落事故はなぜ起きた?

伊豆諸島東方の太平洋で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機墜落した。423「くにまる食堂(文化放送)」元NEWS ZEROのキャスター村尾信尚さんが、なぜ墜落したのか?そもそもこの訓練はどういったものなのかを解説した。 

村尾「そもそもどういう訓練をやってきたのか。海上自衛隊出身で元海将補だった佐々木孝博さんにお聞きしたんです」

邦丸「はい、はい、はい」

村尾「まず日本という国は島国で日本の周辺海域は各国の潜水艦の脅威が増大しているというんです。いかに潜水艦を素早く見つけて追跡するということが大事なんですけれども、ここで重要なのは潜水艦って海の中を潜ってますから昼も夜もない。だから夜もずっと動き続けている。そうなると潜水艦を見つけるための訓練というのは夜間もやらなくちゃいけない」

邦丸「はい、はい、はい」

村尾「夜間に捜索するというのは目に見える範囲が著しく低下するらしんですね。ライトを付けたとしても昼に比べると全く視界がきかず危険なんだそうです。もう1つは潜水艦を探知するにはソナーという音波を出す装置を紐みたいなものを出して海の中に入れる。そうやって探すんですが、複数のヘリコプターで探したほうが精度が高くなりますからヘリコプター同士なるべく高度を変えながら飛ぶんですけど、それでも今回の場合は接触してしまったのではないかと言われてるんです」

邦丸「今、現在報道されている中でいうと、近づいちゃったヘリ同士が“危険だよ”っていうシグナルが出るはずだったんだけど、そのシステムが作動しなかった」

村尾「そういう報道がありますけど、まだ真相はわからない。この訓練の重要性なんですけれども、第2次世界大戦後、潜水艦の脅威がますます増している。さらに潜水艦の原子力化が進み、しかも静かに動く。だから探知されず素早く動ける。これは海の上からだとなかなか探索できない。そうなるとヘリコプターからソナーを海中に入れて探索するのが一番効果的ということで今、各国ヘリコプターを搭載できる船をどんどん建造している。そんな中で起きた事故だったんです」

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