『市川猿翁 追悼特別番組 駆け抜けた83年~夢は終わらない』 12月26日(火)午後8時00分~放送
文化放送では12月26日(火)午後8時00分~『市川猿翁 追悼特別番組 駆け抜けた83年~夢は終わらない』を放送する。
2023年9月13日(水)、歌舞伎界の革命児、二代目市川猿翁(えんおう)がこの世を去った。
三代目市川猿之助時代、宙乗りを駆使した「スーパー歌舞伎」を創設し、革新的な人気舞台で日本中を仰天させた希代の歌舞伎役者、猿翁。ひとたびその舞台を観れば、熱気あふれる芝居に観客は呆然とし、興奮し、涙した。そうした「猿之助体験」が、歌舞伎世代も飛び越え、20代30代の若い歌舞伎ファンを生み出してきた。あふれ出すエネルギーはとどまるところを知らず、哲学者の梅原猛を作家に迎えた「ヤマトタケル」や「オグリ」のほか、伝説の「新・三国志」シリーズなどで繰り出した激しい宙乗りは計5000回を超え、ギネスブックにも登録された。さらに古典歌舞伎を復活させ、積極的な海外公演も展開。オペラの演出を手掛けるまでに拡がりを見せた。
しかし、そのような三代目猿之助は今からちょうど20年前の2003年、突然舞台から姿を消した。63歳という、歌舞伎役者としての円熟期を迎えたさなかに、脳梗塞で倒れたのだ。本格的な舞台への復帰がかなわぬまま、2012年に二代目市川猿翁を襲名すると、体は満足に動く状況ではなかったにも関わらず、歌舞伎の未来をひたすら信じてスーパーバイザーとして舞台の監修や後進の指導などにあたり、今年の9月、猿翁は旅立った。
当番組では、長く舞台をともにしてきた歌舞伎俳優や、ゆかりの方々へのインタビュー、さらに貴重な歌舞伎の舞台音源、文化放送の番組に出演した際の猿翁の肉声などを紹介し、その偉大な功績を伝えるとともに、創造的、革命的な精神が、次の世代にどのように引き継がれてゆくのか「歌舞伎の未来」についても探る。
【特別番組概要】
■放送局: 文化放送
■番組名: 『市川猿翁 追悼特別番組 駆け抜けた83年~夢は終わらない』
■放送時間: 2023年12月26日(火)午後8時00分~8時55分 (収録番組)
■出 演: 市川右團次(歌舞伎俳優)、坂東彌十郎(歌舞伎俳優)、市川笑也(歌舞伎俳優)、桜井久美(衣装作家)児玉竜一(早稲田大学教授) ほか
■進 行: 水谷加奈(文化放送アナウンサー)
野党はハーゲンダッツで通常国会の大幅延長を勝ち取ったことがある!?
1月24日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは国対(国会対策委員会)について、ノンフィクション作家・常井健一氏に話を伺った。
常井健一「国対って、まさに“昭和の権化”でありまして……」
長野智子「昭和(笑)。なるほど」
常井「55年体制下では、与野党の国対で飲み会をやったりとか賭け麻雀をやったりとか、まさに料亭政治そのものだったんですね。一緒に飲み会をすることで与党と野党が水面下で手を握って、野党の見せ場を作る代わりに与党の予算案を通してもらうっていうような慣習があったわけですけども」
鈴木敏夫(文化放送解説委員)「お金も飛び交った?」
常井「そうですね。まぁ今の時代はスマホで密談もできますし、近代化は進んできたんですけれども、それでもやっぱり与野党どっちも国対の担当になったら、やっぱり『雑談でも会食でもいいから、とにかく他党の人間と一緒にいる時間を増やすんだ』っていうふうに言われるんですよ。そこでよく話題になるのが、お菓子の差し入れです。与野党間だけじゃなくて野党同士も送り合うんですね。シュークリームとかドーナツとか。これは『我々の要求を甘く見てね』というふうなシャレもきかせてるそうなんですよ」
長野「えっ、そうなんですか?」
常井「はい(笑)。日常会話が生まれるわけなんですよ。もっとお菓子にまつわるエピソードを話すと、自民党の国対委員長の部屋に冷蔵庫があるんですけども、その中にハーゲンダッツのアイスクリームがいっぱいストックされているんですよ。手のひらサイズの小ちゃいやつ。野党はこれを利用して通常国会の大幅延長を勝ち取ったことがあるんですよ」
長野「どういう意味ですか?」
常井「これね、辻元清美さんが国対委員長をやっていた時に直接聞いた漫画みたいな話なんですけど。予算委員会の質問時間って慣例では2対8、与党が2、野党が8の割合で配分されるんですけれども。たとえば1日7時間の審議だったら、与党が1時間半、野党が5時間半という感じで分けるんですけども、2018年の安倍政権っていうのは強気で『5対5でいこう』っていうふうに迫ってきたんです。そこで野党としては『大変なことになった』って言って、辻元さんが電卓を持って自民党の国対室に乗り込んだんですね。当時は森山裕さんが自民党の国対委員長だったので、電卓をバチバチ叩いて時間の計算をして『これでどうだ!これでどうだ!』っていうふうにお互い数字を見せ合うと。そのうちに『5対5』と言い張っていた自民党が最終的には慣例通りの2対8に落ち着いたそうなんですが」
鈴木「すごい押し戻し方ですね」
常井「その間、二人でハーゲンダッツのアイスクリームを食べながらやっていたらしいんですよね」
長野「一体いくつ食べたんですかね(笑)」