”鬼滅”のあの人も登場⁉杉作J太郎が校長の『杉作アニメ学院』

南海放送ラジオ(愛媛県)の年末恒例特番が今年も開校します!アニメファンが集い、アニメを語り合い、ともにアニメを学ぶ『開校!第2杉作アニメ学院』を生放送!校長は日本のサブカル界のトップランナー杉作J太郎さん。

『杉作アニメ学院』は昨年末に華々しく開校するものの2時間で閉校してしまいました。一回きりの特番の予定だったためです。しかし、リスナーから「2時間で閉校とはもったいない」「アニメを存分に語れる楽しい学校だったのに残念」と閉校を惜しむ声が南海放送に殺到。その痛切な声を受けた杉作J太郎校長の「アニメを学びたい若者がたくさんいる以上、歩みをとめてはならぬ」との大号令で『第2杉作アニメ学院』の開校が決定しました!

杉作アニメ学院の校是はただ1つ。”真面目に不真面目に熱量をもってアニメを語り合う”ということ。昨年の放送では生徒たちは思い思いのアニメグッズやキャラクターの衣装を着こんで登校。スタジオがアニメグッズで埋め尽くされる事態に。いざ番組が始まると進行台本はどこへやら、アニメについて喋りに喋り倒した2時間でした。今年はさらにパワーアップして12月27日(日)20時~21時30分の生放送で開校します!

”鬼滅”から特別講師が登場!アニメを語りつくす‼

今年は特別講師として映画『鬼滅の刃』の挿入歌「竃門炭治郎のうた」を歌う中川奈美さん(愛媛県宇和島市出身)を招へい!プロからアニメ音楽について学びます。

杉作アニメ学院の生徒もアニメをこよなく愛する歌手やアイドル、女優が勢ぞろい!ガールズバンドたけやま3・5のリーダーボーカル武田雛歩さん。将来は声優やアニソンのお仕事に挑戦したいという夢を抱いて活躍中です。

さらに、第8回東宝シンデレラオーディション審査員特別賞と集英社りぼん賞を受賞した女優の井上音生さん。特に『銀魂』への思い入れは人一倍でグッズ収集に余念がありません。

そして、愛媛で活躍する男性アイドルグループ唯我独尊の神野光輝さんは「漫画・アニメを語り始めると話が永遠に終わらない」という一面が。

主任教師は王道アニメを好みコスプレしながら生放送を担当することで話題の南海放送アナウンサー竹内愛希が務めます。

開校!第2杉作アニメ学院
放送局:RNB南海放送
放送日時:2020年12月27日 日曜日 20時00分~21時30分
出演者:校長:杉作J太郎、主任教師:竹内愛希(南海放送アナウンサー)、特別講師:中川奈美(声優・歌手・ナレーター)、生徒:武田雛歩(たけやま3・5)、井上音生(東宝芸能)、神野光輝(唯我独尊)

※該当回の聴取期間は終了しました。

「観光客」だけでなく「地域住民」の満足度も目標値に オーバーツーリズム対策と課題

ジャーナリストの佐々木俊尚が10月4日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。オーバーツーリズム対策について解説した。

※画像はイメージです

オーバーツーリズム対策、宮島では訪問税がスタート

世界遺産・厳島神社で知られる宮島(広島県)を訪れる観光客らから、廿日市市が1人100円を徴収する「宮島訪問税」が10月から始まった。観光客が過剰に訪れ、環境や住民生活に悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」対策に役立てられる。

新行)「宮島訪問税」は市が制定した条例に基づく地方税で、島に渡るフェリーの乗船料に上乗せされます。市は年間で約3億円の税収を見込んでおり、公衆トイレや旅客ターミナルの維持管理、電柱の地中化などにあてられるそうです。

佐々木)ある程度対策しないと成り立たないぐらい、観光客がたくさん来てしまっている状況ですよね。海外からの観光客は、これまでだと2000万人台ぐらいでしょうか。コロナ禍から復活してきていますが、中国人はまだそれほど来ていないので、中国からの観光客が全面的に回復すると3000万人くらいになるかも知れません。

新行)そうですね。

佐々木)外国からの観光客が世界一多いのはフランスで、ヨーロッパ大陸内だからというのもあるけれど、6000万人~7000万人くらいだと言われています。日本もその数字を狙っていますが、日本人の半数ぐらいの人口が来たらどうなるのか。

特定の観光地に偏りすぎている ~「何を魅力として打ち出すか」を考える

佐々木)ただ、数を見るとすごく偏っています。山だったら富士山しか行かないとか、京都や宮島、東京であれば銀座など、特定の場所に集中してしまう問題がある。まずはこれを分散させることですよね。

新行)分散させる。

佐々木)そのためには「何を魅力として打ち出すか」を、もう少し考えた方がいいのではないでしょうか。

観光名所に行っても人が多すぎて楽しめない

佐々木)昔、キューバのハバナへ旅行に行ったことがあります。ハバナにはヘミングウェイが通っていたバーがあるのです。カウンターで「渋い夕暮れを眺めながらモヒートを飲みたい」と思って行ってみたら、「100人いるか」と思うほど多くの観光客がいました。

新行)そうなのですね。

佐々木)大群衆になっていて、まったく楽しめませんでした。そんなところに行っても観光的な風情がないではないですか。

新行)ゆっくり楽しむという感じではなくなってきますよね。

佐々木)昔は観光地に行き、「観光地の名前が入った土産を買って帰る」というパターンが多かったと思いますが、現在はそういうものを求める人は減っていると思います。

観光客が少ない「自分だけが知っている店」に行きたい

佐々木)私の友人が「Airbnb(エアビーアンドビー)」という民泊の物件を持っているので、外国からの観光客がどんなことを言っているのか聞いたら、「観光客の来ないところを教えてくれ」と言われるそうです。

新行)なるほど。

佐々木)中国や台湾からの観光客も、何度も日本に来ていると、最初は富士山や銀座に行くけれど、「観光客が少ない自分だけが知っている店に行きたい」となってくる。渋谷の代々木上原は、あまり外国人に知られていない街だと思いますが、おしゃれな店が多いですよね。なぜか台湾人の観光客が、あの辺りの飲食店で食べているのです。

新行)そうなのですか?

佐々木)店の人たちにそれとなく「あの人たちは台湾から来ているようだけれど、なぜこんな店を見つけたの?」と聞いたら、「SNSの口コミで見つけた」と言っていたそうです。共有されている「密かな情報」があるらしいので、そういうものをうまく活用することが大事ではないかと思いますね。

「何もないけれど素晴らしい土地」が日本にはたくさんある ~富山県の素晴らしさをイギリスの記者が紹介

佐々木)『クーリエ・ジャポン』という海外メディアを紹介する日本のウェブサイトがあって、そこに英紙『デイリー・テレグラフ』の記事が紹介されていました。デイリー・テレグラフの記者が富山県に行くのですが、「富山はどんなところか?」と日本で周りの人に聞くと、「山があって海がある」しか答えないのです。

新行)そうですか。

佐々木)自分の周りでも、海外から来た観光客で富山に行った人は誰もいない。でも富山に行ってみたら、素晴らしくよかったそうです。北アルプスの雄姿が広がり、目の前には魚の旨い富山湾があって、素晴らしい水田が広がっている。昔からの板塀の日本家屋が並んでいて、「これぞ日本の極地」というような場所であり、「みんなここに行った方がいい」という記事を書いているわけです。

新行)なるほど。

佐々木)金沢や軽井沢は有名だけれど、同じ北陸新幹線でも富山にはあまり行きませんよね。日本人でさえ行く人は少ないのではないかと思います。でも、そういう「何もないけれど素晴らしい土地」が日本にはたくさんあるのです。

「住民なりきり旅行」のようなオーバーツーリズムにならない打ち出し方が必要

佐々木)私は最近、旅行に行くとホテルではなく民泊に泊まるのです。民泊だとキッチンがついているではないですか。料理するのが好きなので、地元の道の駅や農協の直売所、漁協などに行って魚や野菜を買い、地元住民になりきった気持ちで料理して食べるのです。

新行)いいですね。

佐々木)町を手ぶらで歩き、「この町にも長い間住んでいるな」と勝手に思い込むような、ロールプレイング的な「住民なりきり旅行」も楽しいです。そういうものはオーバーツーリズムにならない、別の打ち出し方ではないかと思います。

新行)観光名所だけを打ち出すのではなく。

「地元の人も満足できて観光客も満足できる」というところを最終的な目標地点にする

佐々木)観光が目指すべき目標値において、みんな「観光客の満足度」や「観光客の数」を言うではないですか。それだけではなく、ハワイが実施していますが、「地域住民の満足度」も目標値に入れようと動いています。

新行)住んでいる方々の環境なども考えなければいけないですよね。

佐々木)観光客の人も、地元住民から嫌われたくはないでしょう。でも、もはや京都の人は観光客を嫌っていると思います。バスも乗れないですし。それでは観光の目標値になっていない。「地元の人も満足できて、観光客も満足できる」というところを最終的な目標地点にすることが大事ではないでしょうか。

2024年から日帰り客への入域料を導入するベネチア

新行)読売新聞には、ベネチアの例が大きな記事で出ています。宿泊ベッドが人口を超えたそうです。

佐々木)すごいですね。

新行)ベネチアは来年(2024年)春から試験的に、日帰り客を対象に入域料を導入するそうです。

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