「角松敏生が割り込んだ余地は永遠の謎…」杏里「悲しみがとまらない」に興味がとまらない

"2匹目のドジョウ"から駆け上がったSALLY ©STVラジオ

シンガーソングライター、そして"選曲家"の松崎真人が、日本の曲・日本語の曲を中心にイントロからアウトロまでノーカットの厳選掛け流しでお届けするSTVラジオ『MUSIC☆J』。

今週は冒頭で重大発表。2021~2022にかけての【シーズン6】の放送が決定しました!。広島・RCCラジオのネットも継続です。詳細は今後、番組内でお伝えしていきますが、10月中は土曜版の短縮あり、密かなる"裏バージョン"あり、こんな季節にナイタースペシャルもあり…と、レッド・オクトーバーの如く『MUSIC☆J』は突き進みます。(文中敬称略)

閑話休題。2曲目に1984年にヒットした、この曲をおかけしました。

M02「悲しみがとまらない/杏里」

松崎:この曲はリリースが前の年、1983年の11月5日なんです。いま考えると、この11月5日のリリースというのはけっこう微妙なんです。普通、もう少し早いか、もう少し遅く正月明けあたりに行く(リリース)か、です。だって杏里は、この前に「キャッツ・アイ」で大ヒットを出して、これから破竹の快進撃を続けて欲しい、と周りのスタッフは思ってる時期ですから、これが11月になっていると言うことは、かなり制作に時間を掛けたんだなと想像しますね。

松崎:アレンジが角松敏生と林哲司の共同クレジットになっているというのも、なかなか興味深いです。この曲は林哲司の作曲で、康珍化の詞ですから、そこに角松敏生が割り込んでいく余地というのが、いったいどんなところにあったのか。どんな風な共同作業というか、ディスカッションや相談があって(この曲の)完成を見たのか、というのは本人(角松敏生)の口から語られないとなかなか判らないことなんじゃないかと思います。角松敏生は、そういうこと語るタイプじゃないので、永遠の謎です。サウンドを聴きながら想像して楽しむのがいちばんだと思います。

松崎:やはり「キャッツ・アイ」のヒットは嬉しかったけど、本来はこういう路線に行きたいわけじゃなかった、って言う杏里の心のバランスを救った曲ですよね。「あ、良い立ち位置を見つけたな」っていう(感じです)。「キャッツ・アイ」で好きになってくれた人を裏切らず、かと言って初期の「オリビアを聴きながら」から来たファンの人たちにも納得のいく"良い所"を見つけたなって、この曲を聴いた時に思いましたね。1984年の名曲です。

松崎:とい言うわけで、スタッフと杏里の間に生まれかけていた確執も、(この曲で)ノーサイドになったと言うことで、次の曲は松任谷由実…

M03「ノーサイド/松任谷由実」

ダジャレで中締めにされてしまいました。そんな中、25日はリクエストをいただきながら、これまでお掛けできなかった曲を出来るだけたくさんお掛けする"総棚ざらえ"でお送りしました。プレイリストにも秋色を感じるラインナップです。
  
<9月25日のプレイリスト>
M01「ワインレッドの心/安全地帯」
M02「悲しみがとまらない/杏里」
M03「ノーサイド/松任谷由実」
M04「サンクト・ペテルブルグ/KAN」
M05「SHE/ELVIS COSTELLO」
M06「だまってないで/松田樹利亜」
M07「シャラップ/和田アキ子」
M08「蒼いフォトグラフ/松田聖子」
M09「柿の実色した水曜日/ふきのとう」
M10「せいたかあわだち草/八神純子」

M11「ジェニーはご機嫌ななめ/ジューシィ・フルーツ」
M12「ティアドロップ探偵団/イモ欽トリオ」
M13「帰郷/郷ひろみ」
M14「ムーンライト・キッス/河合奈保子」
M15「せぷてんばぁ/CRAZY KEN BAND」
M16「瞳をとじて/ヴィレッジ・シンガーズ」
M17「太陽に愛されたい/ニュー・キラーズ」
M18「やさしさ/RCサクセション」
M19「バージンブルー/SALLY」
M20「僕の胸でおやすみ/かぐや姫」
M21「バラ色の切符/猫」
M22「夏土産/中島みゆき」

M23「君だけに夢をもう一度/サザンオールスターズ」
M24「SO FAR AWAY/CAROLE KING」
M25「風は旅人/赤い鳥」
M26「パールカラーにゆれて/山口百恵」
M27「揺れるまなざし/小椋佳」
M28「恋のハッピー・デート/石野真子」
M29「SATURDAY NIGHT/BAY CITY ROLLERS」
M30「9月の海はクラゲの海/MOON RIDERS」
M31「月がとっても青いから/菅原都々子」
M32「ふたつの宿題/大江千里」

<松崎真人の編集後記>
 「バージンブルー/SALLY」。柳の下にドジョウは2,3匹いる、というのがニッポン芸能界のセオリーだと思っている。チェッカーズ旋風のさなかデビューしたSALLY。曲は鈴木キサブローさんで作りは完璧。多くのヒット曲を残すことはなかったがSAXの佐藤公彦は、このあと近田春夫に招かれてヴィブラストーンに参加するなど幅広く活動している。ちなみに佐藤と藤井尚之は親交が深い。(松崎真人)

STVラジオ『MUSIC☆J』(毎週土曜 18:00~21:00)。
★10月2日、9日、16日、23日の各土曜日は、放送時間が 19:00~20:30 となります。

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MUSIC☆J
放送局:STVラジオ
放送日時:毎週土曜 18時00分~21時00分
出演者:松崎真人:(まつざき・まこと)シンガーソングライター、選曲家(北海道出身)。1984年ヤマハポピュラーソングコンテストで優秀賞を受賞し、85年「たわいないトワイライト」でデビュー。92年、佐木伸誘とユニット「Birthday Suit」結成。現在はソロでラジオパーソナリティやライブを中心に活動。
番組ホームページ

twitterハッシュタグ:#musicj (番組OA中は、マニアックな話題で盛り上がります)

70年代~90年代の日本のポップス・日本語のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお届け。パーソナリティは、北海道出身のシンガーソングライター・松崎真人。音楽への深い造詣と知識に裏打ちされた含蓄あるトーク、選曲の幅広さでリスナーの支持を全国に広げている。松崎の"微妙な滑舌"も病みつきになるかも。(ナイターオフ期は、火~金19:00からで、広島・RCCラジオでも同時ネット)。

※該当回の聴取期間は終了しました。

Mrs. GREEN APPLE もし10連休あったら…「何していいか分からないから働きそう(笑)」

3人組ロックバンドMrs. GREEN APPLE(大森元貴(Vo/Gt)、藤澤涼架(Key)、若井滉斗(Gt))がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! ミセスLOCKS!」。4月29日(月・祝)の放送では大森が、今年の大型連休(ゴールデンウイーク)の話題から、“もし10連休あったら……”というテーマでトークを繰り広げました。


Mrs. GREEN APPLE(左から)藤澤涼架、大森元貴、若井滉斗



大森:今年は最大10連休、休みを取ろうと思えば取れる人がいるという!

若井:これはゴールデンだね!

大森:と言いつつ(カレンダーどおりに通学している)学生は関係ないかもしれないですけど。

藤澤:まあまあまあ。

大森:10日休みあったら……何するよ?

藤澤・若井:10日……。

大森:だって、去年ですら10日も休みなかったもんね。

若井:ない!

藤澤:そっか……!

若井:もう逆に何していいかわからなくて(笑)。

大森:そうそう。何していいかわからないから働きそうだよね!

番組では他にも、先日デジタル配信リリースされた新曲「ライラック」のMVについて語る場面もありました。

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4月29日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年5月7日(火)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/

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