「こんなの歌えない!お返しして」北原ミレイが一度は突き返した"大名盤"とは

北原ミレイが明かす「石狩挽歌」誕生秘話 ©STVラジオ

「新しい朝が始まろうとしています…」。この言葉から始まる、STVラジオの新番組『Brand New えんか』。人気の歌手が、自分自身のエピソードやプロフィール、最近の出来事などを、楽しくトークしながら、しっかり曲も紹介します。今週(2月28日~3月3日)は、大御所・北原ミレイの登場です。3月2日(3日・早朝4時30分)の放送では、あの名曲「石狩挽歌」の誕生秘話を明かします。(文中敬称略)

北原:デビュー曲「懺悔の値打ちもない」で作られた暗いイメージに耐えられなくて一時、歌うのを止めてたら、心機一転、事務所もレコード会社も「すべて変えて再出発しようよ」って誘いを頂いたのがこの作品。「きみの好きな、なかにし礼で決まったからね」と。当時、ロマティックな歌なら、なかにし礼と言われた時代。

北原:数日後、デモテープが届いたんです。そしたら、作曲の浜圭介がギター一本で「ガチャガチャガチャガチャ」ってやりながらですね、「♪ゴメが鳴くからぁ、ニシンが来るとぉ」って。…なにを!もう、ショック。本当にね、スタッフに「なにがニシンよ!騙したじゃない!ウソつき!こんな話じゃ無かったよね」って。「私はこれ、歌えないわよ!お返しして!」って。

北原:まあ、いま考えたら、ゾッとするわね。お返ししたら、間違いなく、今頃この番組でおしゃべりなんてしてなかったわよね。それでスタッフが「アレンジが出来るまで待ってみたら」って。もう、自分の中では、そんなこと言われたって「絶対にこんなの歌わない」って決めてたの。でもね、後日、アレンジが出来てきました。イントロのトランペットが「パァ~パ~、パパパパパ~」って流れてきた瞬間、カラダ中に電気が走って、鳥肌が立ちました。もう気絶しそうだったのよ。即、「はい、もう絶対、歌わせて下さい」って、自分から手を上げていましたよ。現金なものよね。

いまや昭和の歌謡曲を代表する一曲と言って過言ではない「石狩挽歌」には、こんなエピソードがあったのです。北原ミレイ本人が話しているだけに、すごくその時の情景も思い浮かびます。他界されたなかにし礼も「そうだったよなぁ」と聴いてくれているかも知れません。

STVラジオ『BranNewえんか』(毎週 月~木 28:30~28:45/火~金 あさ4時30分~4時45分)

3月2日・火(3日・木 あさ4:30~)のradikoタイムフリーはこちら

Brand New えんか
放送局:STVラジオ
放送日時:毎週月曜~木曜 28時30分~28時45分
出演者:北原ミレイ(2月28日~3月3日)
番組ホームページ

人気の演歌歌手が楽しく、そして穏やかにひとりでトークをしながら、エピソードたっぷりに自分の曲を紹介する新番組STVラジオ『Brand New えんか』。テレビではあまり話す機会のない、自分が歌手になろうと思ったきっかけとか、北海道でのステージやキャンペーンの思い出、そしてステージを離れた日常のことまで、出演者が思い思いに語りかけるようにトークを繰り広げます。思いの外、その歌手の”素の部分”も聴ける、BranNewな深夜の番組です。
(このバナーは、2月28日28:30(3月1日あさ4:30)の放送にリンクしています)

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