無印良品の「コオロギせんべい」とは【食料危機を救う…かもしれない】

TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」月~木曜日の11時から放送中!

(10月12日放送)

無印良品が販売している「コオロギせんべい」、名前だけ聞くとビックリしてしまうかもしれませんが、見た目は普通のおせんべいです。


一時、流行した昆虫食。ゲテモノを食べるというニュアンスで取り上げられることもありましたが、実は食糧危機問題と向き合うために大事なことなんです。

完全に粉となった状態で混ぜ込まれている濃いめのピンク色のおせんべい。エビせんべいそっくりの味だそうですが・・
※エビやカニなどの甲殻類と類似した成分が入っています。アレルギーをお持ち方はお控えください、とのことです。

なぜ「コオロギせんべい」を作ることになったのか。良品計画・食品部商品開発担当部長の神宮隆行さんにお話を伺いました。

神宮:きっかけは、フィンランドに無印良品を初出店したこと。現地のスタッフが「こんなものありますよ」と。ヨーロッパでも新しいカテゴリーで、動物性のタンパク質ではなく、昆虫からタンパク質をとろうということ。これは無印良品としてやってみる価値あるのではと。このまま人口が増えると、牛・豚・鶏のタンパク源の供給が足りなくなると言われているので、考えるきっかけになればと思っています。

2050年には世界人口が100億人になることが予想されています。そのため、重要な栄養素であるたんぱく質を確保することが重要な課題とされています。そこで、家畜の代替えとしての昆虫食が注目され始めているそうです。中でも世界の急激な人口増による、今後の食糧確保と環境問題は避けてはとおれない課題なんだとか。

なぜ他の虫ではなく「コオロギ」なんでしょうか?

神宮:ヨーロッパでは、コオロギ以外でもワームなど、タンパク源として認められているものもある。そんな中、コオロギを選んだ理由は、効率よく生産できる。雑食なのでエサの都合がつきやすい。さらに、日本でも伝統的にイナゴを食べる文化があるので、比較的抵抗感が少ないのではということでコオロギを選びました。

無印良品のHPによると、コオロギを食用とするメリットは3つあるそうで・・・

●栄養価が高い
主要な栄養素、たんぱく質やカルシウム、鉄分などを体内に多く含み、効率よく摂取できます。

●環境負荷が少ない
主な動物性たんぱく質資源の家畜に比べて、生育する際の温室効果ガス排出量や、必要な水やエサの量が圧倒的に少なく、環境負荷も軽減されると言われています。

●生産が効率的
飼育しやすく安定して生産でき、他の昆虫よりも成長が早く、およそ35日で収穫できるという点で高く評価されています。また、エサは主に穀物類ですが、雑食なのでエサの選択肢が広く、未利用のまま廃棄される食糧の問題にも貢献する可能性があると言われています。

開発する上で大変だったことは?

神宮:昆虫食の研究の第一人者の徳島大学と協力して開発したのですが、問題は工場。日本で受け入れてくれる工場を探すのが大変だった。日本は食品の異物混入について大変厳しい。もしコオロギの足が入っていると、と考えると。ただ今回は昆虫がメインなので。名前にインパクトがあるので、モノ珍しさ・興味半分で買う方もいらっしゃいますが、まずは食糧危機を考えるきっかけになってくれればと思います。

「コオロギせんべい」1袋・税込190円
■銀座店など全国25店舗ほか、ネットストアで購入できます。
■入荷後すぐに売り切れになってしまうこともあるそうですが、次回は10月14日水曜日に入荷予定とのことです。

※パソコンやスマホで検索する際に、そのまま「コオロギせんべい」と検索すると、虫の画像が出てくることがあるので、苦手な方は「無印良品・スペース・コオロギせんべい」と検索すると、画像が出てきづらいです。

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「俺たちはお笑い界のタイガー・ジェット・シンだ」カンニング竹山がコンビで憧れたレスラーを語る

カンニング竹山さんが気になるニュースを取り上げる『ニュース一番出汁』。4月29日の『くにまる食堂』では、春の叙勲のニュースをきっかけに、以前結成していたお笑いコンビ『カンニング』時代の思い出を語った。

――今回のニュース――

今年の春の叙勲の受章者が発表され、各分野で功労のあった合わせて4108人が受章することになりました。このうち旭日双光章を受章するインド出身の元プロレスラー、タイガー・ジェット・シンさんは「日本のすべてのプロレスファンに与えられた栄誉だと喜んでいます。悪役レスラーとして日本プロレス界でアントニオ猪木さんの最大のライバルと呼ばれ、当時ターバン姿でサーベルを振り下ろしていたシンさんは、80歳になっても眼光の鋭さは変わらず「猪木が一番強かった」と振り返りました。

竹山「僕はプロレスが特に好きってわけじゃないんですが、普通にテレビのゴールデンタイムでプロレスをやっていた時代によく見ていたんです。タイガー・ジェット・シンさんって言ったら、キャッチフレーズは『インドの狂虎』。なんでこんな話をするかっていうと、僕は昔『カンニング』ってコンビを組んでまして、テレビに出始めの時、皆さんによく『キレ芸』とか言われて、「お前ら!」と言いながら番組に出るやり方を求められたんですよ。それでテレビの収録だけで多いときは1日8本やるんです」

邦丸「8本も?」

竹山「物理的に無理じゃないですか。でも無理じゃないんですよ。なぜかと言うと、収録が始まってる現場に途中から乱入して「ちょっと待てお前ら! なんで俺を呼ばないんだー!」って訳のわからないことを言って「お前らなんか呼んでねーよ、なんで来てんだよ」、「うるせえ!俺らも入れろ」って、ひと悶着があって。「帰れ!」って言われて「どうもありがとうございました」って帰る、乱入の下りっていうのがあったんです」

邦丸(笑)

竹山「だから『サンミュージックの狂った虎』といわれて、特番時期なんか特に多くて8本やるっていう、そのぐらい仕事をしてたんですよ。その時に、亡くなった中島といつも思っていたのは、俺たちはタイガー・ジェット・シンだと。要するに『アントニオ猪木』さんになりたくて、漫才の世界に入ってきているわけです。やっぱり、とんねるずさん、ダウンタウンさん、たけしさんになりたくて入ってきてるけど、やってる仕事は嫌われてなんぼのもんだと。俺たちはヒールだから、嫌われるなら徹底的に嫌われてやるしかないと。その時にお手本にしたのは、幼い頃見てたタイガー・ジェット・シンさんなんですよ」

邦丸「はいはいはい…」

竹山「試合が始まって、入場でサーベル持って。そのサーベルも先端は実は丸くなってんだけど、お金払ってわざわざ入ってくれたお客さんとか子ども達のところに行って、「ウワーッ!」ってやってサーベルでつつくフリをして、みんなにブーイングされながら、恐怖を与えて試合やって負けて帰るっていういう。まさに、お笑い界のタイガー・ジェット・シンでいたいっていうのがあったんですよ。だからタイガー・ジェット・シンさんがいないと意外と辛くて。何で辛いかと言ったら、人間誰しもそうだけど嫌われたくないじゃないですか。やっぱ歓迎されたじゃないですか。スタッフとか出演者は歓迎してくれてますけど、視聴者はテレビで見て歓迎してないですよね。「またあいつらきた」とか「あいつらうるせえ」とか「あいつらがぶっ壊した」とか。ぶっ壊すのは、頼まれてやってんだけどね」

邦丸(笑)

竹山「当時はXとかなかったけど、『2ちゃんねる』とかに、よくそういうことも書かれていました。けど番組を盛り上げるという意味で、タイガー・ジェット・シンさんの魂を引き継ぐって言ったら、申し訳ないですけど、徹底的にやるならやらなきゃいけないっていうのを心がけてました。だから、これは予想ですけど、タイガー・ジェット・シンさんも本当はめちゃくちゃ辛かっただろうと思います」

邦丸「ああそうか」

竹山「それで、のちにいっぱい出るんですよね、タイガー・ジェット・シンさんの裏話が。実は裏で優しいとか、裏で子供たちと握手してたとか。俺らも結構裏で礼儀正しいとか、結構言われて、嫌だなって。徹底できなかったって思いましたね」

放送では、実は相方である中島さんの方がキレていたという話や、キレ芸の始まりについても振り返ります。トークの続きはradikoのタイムフリー機能でご確認ください。

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