井上貴博アナが同期プロデューサーと作りあげた冠番組が始動。「局アナにも面白いヤツいるんだ」と知ってもらえたら

2022年4月より、井上貴博アナにとって初の冠ラジオ番組『井上貴博 土曜日の「あ」』がスタートします。情報テレビ番組『Nスタ』を担当し、“TBSの夕方の顔”として活躍する井上アナ。「自分をどこまで見せられるか楽しみ」という新番組の立ち上げの経緯や、「テレビと違う」と言われる意外な一面について聞きました!

“喋り手”として成長するために

——4月から始まる『井上貴博 土曜日の「あ」』は、井上アナ自らメインパーソナリティを志望したそうですね。

そうなんです。いち喋り手として、ラジオで修行しなければという思いがずっとありました。諸先輩方を見てもラジオをやってきた方は多いですし、アナウンサーとして山のテッペン目指して登っていくためにも、ここで自分を追い込まないと成長はないなと。
だから、ようやくスタートラインに立てたなっていう気持ちです。

——自ら手を挙げてでもやりたいと思うラジオの魅力は、どんなところにあるのでしょう?

よく言われることですが、リスナーさんとの距離感の近さは魅力ですね。

テレビの場合、時計がわりになんとなく番組を観ている方もいるんですよね。一方で、ラジオは「この人の話を聞きたい」と番組を選んでくれるリスナーさんも多く、話し手の思いをちゃんと受け取ってもらえる感じがあるんです。

その分、自分の思いをより深く伝えられるんじゃないかなと。

——たしかに、ラジオでは自分を出しやすい側面もありそうです。

うまい例えかはわからないですけど、長年付き合いのある友人と話すときの内容や言葉遣いって、ちょっと違ってくるじゃないですか。ラジオはその感覚です。

報道番組だと求められる言葉遣いや短い尺といった制限があるから、自分の思いを全部伝えるのは難しいんです。

ラジオなら1つのことをじっくり話せるので、テレビではセーブしていた自分を出せるのが楽しみです。

ラジオでは「ギャップ」も見せていきたい

——ラジオパーソナリティには、テレビの報道キャスターとはまた違う魅力があるんですね。

そうですね。テレビの場合は「これは国民的な議論が求められます」みたいに、どこかから持ってきたような言葉が目立つというか……。そういう“優等生発言”はしないように心がけているものの、視聴者の方に言われるのは「しっかりしてるね」とか「落ち着いてるね」なんです。

でも、取材などを受けると「テレビの印象と違う」と言われることが多いので、ラジオではそのギャップも出していきたいです。

——ちなみにギャップでいうと、新番組の宣材写真では、メガネをかけてらっしゃるのが印象的でした。ラジオ番組でメガネをかけているのには、何か意図があるのでしょうか……?

そう言われると恥ずかしいな(笑)。実は、今も日常生活はずっとメガネをかけていて、『Nスタ』を放送している3時間だけコンタクトなんです。

というのも、以前の担当番組『ビビット』ではメガネのイメージが定着していたんですが、『Nスタ』が始まるってなったら、今度は逆をいきたくなって。

面白いことに、仕事でメガネをかけ始めた頃は「変なメガネ」なんて言われたのに、外したら外したで「メガネの方が良かった」って反応がくるんですよね。「2年前と言ってたこと全然違うじゃねぇか!」と思いつつも、その反応が面白いなと。

今度のラジオも“逆をいく”じゃないですけど、いつも通りのラフな自分に立ち返ろうと、メガネをすることにしました。

あまのじゃくで選んだ「局アナ」の自負

——お話を聞いて、たしかにテレビの印象とは違う一面が見えてきた気がします。

あまのじゃくなので、常にみんなが思う逆をいきたいんですよね。そもそも入社したときは報道番組を目指してなかったですし、もっと言えばテレビも嫌いでしたし……。

大学生の頃は、テレビ局には自分たちが世の中を動かしてると勘違いした人たちが集まってるってずっと思ってたくらい。偏見もありますけど(笑)。

——そうだったんですか!

もともとは、ベンチャーや商社に入りたいと思ってたんです。でも、志望企業の選考が始まる前にアナウンサー試験があることを知って、同じくテレビ嫌いな友人と「敵陣視察の感覚で受けてみよう」と。

結果、落ちた局もあったんですが、最終的にTBSと志望企業の両方で内定をもらいました。どこに行くか少し悩んだとき、「自分と合う風土の会社に入るのが幸せだよね」と先輩たちが言ってたのを思い出したんです。

そこであまのじゃくのスイッチが入って、「逆に、自分が嫌いな会社に行った方が成長できるんじゃないか」と入社を決めました。

——その「あまのじゃく」が、入社後も健在なんですね(笑)。

そうですね。それに僕は入社当初からトガッてたというか、本当に生意気で。

実は報道番組でも、これまでのやり方に逆らって、思うようにやらせてもらってきました。会社はよく許してくださってるなと思います(笑)。

——これまでのやり方に逆らうというのは、具体的にどんなことを?

たとえば、テレビがやりがちな煽る・引っ張る手法はできる限り使わない。「この後すぐです」と視聴者を引っ張るんじゃなくて、何分後、何時間後なのかをきちんと伝える。

細かいところですけど、局アナの自分にできることから、メディアを内側から変えていきたいと本気で思ってるんですよね。

そして局アナはフリーになるためのステップでしかない、そんな風潮をひっくり返したいなと。「局アナをなめんじゃねぇ」という思いがずっとあるんです。

偶然の再会が、立ち上げのきっかけに

——今回始まる新番組は、“いち局アナ”としての挑戦でもあるわけですね。

そうですね。まさに、局アナとしてどこまでやれるか挑戦したいと考えています。「意外とラジオって面白いじゃん」「局アナにも面白いヤツいるんだ」と思ってもらえるように頑張りたいです。

実は、僕はこの番組に立ち上げから携わらせてもらっていて。番組の企画立案やロゴ、テーマ曲の決定、そしてスポンサーへの営業活動まで、スタッフと一緒にやってきたんです。

それができたのも、僕がタレントではなく局アナだったから。番組をゼロからつくりあげる機会をもらえたことも含めて、本当にありがたく思っています。

——どんな経緯で、番組の立ち上げに関わることになったんですか?

「いつか一緒に仕事しよう」と約束していた同期のラジオプロデューサー、服部との再会がきっかけです。去年の夏に、TBSの社員食堂でばったり会って。

4~5年ぶりの再会だったので、お互いに対する情報が浦島太郎状態。「最近どうなの?」と話が盛り上がって、僕から「俺ラジオやりたいんだよね」ってぽろっと言ったんです。そしたら「井上、それ本気なの?」と。

「『Nスタ』の生放送が週5日3時間ある今、本当にラジオをやれるのか……?」と一瞬思ったものの、これは乗っからなきゃダメだと。「本気だよ、やろう」と答えたことからスタートしました。

それから服部と毎晩ふたりで企画を考えて、彼が編成や営業に通してくれて、今回の番組が決まったんです。

——TBSの同期社員との再会がきっかけだったとは驚きました……!

僕も服部も、お互いに目指しているところは一緒なんだと思います。

猪突猛進なんですよね。自分がこうだと思ったら、上になんて言われようが頑なに曲げない。僕と一緒で、生意気なんです。実際に企画会議でも「これはやりすぎだな」「変に敵を作るのはやめよう」みたいな話が何度か出ました(笑)。

そうやってゼロから番組を作っていくのは初めての経験で、本当に楽しかった。僕にとって財産です。

大先輩から続くバトンを受け継ぐ

——一方で、これから始まる番組を前に不安や緊張はありますか?

番組が終了してしまうリスクは多分にあるわけで、正直に言えばすごく怖いです。

でも、今回僕がバービーさんから受け継ぐ放送枠のバトンは、アナウンサーの大先輩でもある久米宏さんから続いてきたわけですから。もっと言えば、今年勇退される大沢悠里さんからのバトンでもあると勝手に思っています。だから、絶対にこの枠は簡単に途絶えさせるわけにはいかないんです。

この思いには、みのもんたさんから引き継いだ『朝ズバッ!』での苦い経験があります。みのさんが築き上げてきた番組を、僕が半年で終わらせてしまった。みのさんからのバトンを活かせなかった悔しさを胸に、今度こそバトンを次に繋げたいです。

——先輩達からバトンとして引き継いだ『井上貴博 土曜日の「あ」』、これからどんな番組にしていきたいですか?

今の時代って、生きてるだけでずっとケツを叩かれているような感覚がある気がするんです。テレビでもWebメディアでも、毎日毎時間、最新ニュースが更新されて、速報の文字に煽られて……。

そんな情報過多の今だからこそ「立ち止まって、わからないことはわからないと言える場所」というコンセプトは大事にしています。

イメージは、ドラえもんに出てくる空き地のように、いろんな人が集まれる場所。最新情報を追うんじゃなくて、ふらっと気軽に立ち寄ってもらえるような番組が理想ですね。

パーソナリティとして、もがき挑戦する姿を見てもらえたら

——番組を通して、挑戦したいことはありますか?

やってみたいことだらけですが、やはり主軸には「局アナとしてできること」があります。僕はテレビ社員でもラジオ社員でもあるからこそ、メディア組織を横断して巻き込む企画ができたらいいなと。

それにあまのじゃくだからこそ、いい意味で期待を裏切りたいですね。テレビで出せない部分をどこまで出せるのかも挑戦です(笑)。

——ラジオでは、テレビで見る井上アナとは違う一面をより知ることができそうで楽しみです!

ありがとうございます。よくも悪くもさまざまな反応があると思うので、そこはRPGのように実験感覚でやっていきたいです。

僕は、自分をRPGの主人公に見立てて動かしている感覚があるんです。「このダンジョンに挑戦すると、こんな経験が手に入るのか」とか「性格がトガってるからって、ここまで言うと失敗するんだな」とか(笑)。

新しく始まるラジオ番組でも、RPG感覚で局アナとしてどこまでいけるか挑戦し、もがいていきます。そんな変なアナウンサーもいるのかと、気軽に聴いてもらえたら嬉しいです!

井上貴博/1984年生まれ、東京都出身。2007年TBSに入社。『朝ズバッ!』『ビビット』などを担当し、2017年より『Nスタ』の総合司会に。今年4月には自身初の冠ラジオ番組がスタート

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今日の運勢占い5月2日(木)12星座占いランキング第1位は水瓶座(みずがめ座)! あなたの星座は何位…!?

2024年5月2日(木)の毎日占い「12星座ランキング」を発表!
ラジオ発のエンタメニュース&コラム「TOKYO FM+」では、今日の運勢や今週の運勢、心理テストなどを配信中です。2024年(令和6年)5月2日(木)のあなたの運勢を、東京・池袋占い館セレーネ所属・占い師の石川白藍(いしかわ・はくらん)さんが占います。「12星座別ランキング&ワンポイントアドバイス」第1位は水瓶座(みずがめ座)! あなたの星座は何位……?





【1位】水瓶座(みずがめ座)
今日はあなたの誠実さが信頼を勝ち取る日です。嘘偽りのない真摯な態度で、人々と接することが大切です。あなたの誠実さが、周りの人から尊敬される理由になるでしょう。ラッキーナンバーは5です。

【2位】天秤座(てんびん座)
今日はあなたの独創性が光る日です。従来の方法にとらわれず、独自のアプローチで問題解決に挑んでみましょう。あなたのユニークな発想が、革新的な結果を生み出すかもしれません。ラッキーカラーは、独創性を表す紫。

【3位】双子座(ふたご座)
今日はあなたの感受性が人々の心に響く日です。相手の気持ちを敏感に感じ取る力を大切にしましょう。繊細な感受性で、人々の心に寄り添うことができるはずです。ラッキーカラーは感受性を表す水色です。

【4位】牡羊座(おひつじ座)
今日はあなたの粘り強さが成功の鍵を握る日です。困難な状況でも、諦めずに努力を続けることが大切です。あなたの粘り強さが、やがて大きな成果として実を結ぶでしょう。ラッキーアイテムは粘り強さの象徴であるガムテープです。

【5位】獅子座(しし座)
今日はあなたの探究心が新たな発見をもたらす日です。未知の分野に飛び込んでみましょう。そこで得られる知識や経験が、あなたの人生を豊かにするでしょう。ラッキーアイテムは虫眼鏡です。

【6位】射手座(いて座)
今日はあなたの優しさが誰かの人生を変える日です。思いやりの心を持って、困っている人に手を差し伸べてみましょう。あなたの優しさが、その人の心に希望の光をもたらすかもしれません。ラッキーカラーは優しさを表すピンクです。

【7位】山羊座(やぎ座)
今日はあなたの直感力が真実を見抜く日です。論理的な分析だけでなく、直感を信じることも重要です。あなたの鋭い直感が、物事の本質を見抜く助けになるでしょう。ラッキーアイテムは直感力を象徴するクリスタルです。

【8位】牡牛座(おうし座)
今日はあなたのチャレンジ精神が新たな扉を開く日です。未知の領域に踏み込む勇気を持ちましょう。そこであなたが得る経験が、大きな成長のチャンスになるでしょう。ラッキーアイテムはチャレンジ精神を象徴する登山靴です。

【9位】魚座(うお座)
今日はあなたの寛容さが人々の心を開く日です。相手の立場に立って物事を考えることで、理解と共感が生まれるでしょう。あなたの寛容な心が、人間関係の輪を広げるきっかけになるはずです。ラッキーナンバーは8です。

【10位】蠍座(さそり座)
今日はあなたの思慮深さが良い判断を導く日です。衝動的な行動は避け、じっくりと状況を見極めることが大切です。あなたの思慮深い態度が、賢明な選択へとつながるはずです。ラッキーナンバーは3です。

【11位】乙女座(おとめ座)
今日はあなたの観察力が真実を見抜く日です。物事の表面だけでなく、本質を見極める目を持つことが重要です。鋭い観察力で、問題の核心に迫ることができるでしょう。ラッキーカラーは観察力を高める緑です。

【12位】蟹座(かに座)
今日はあなたの柔軟性が問題解決の鍵となる日です。固定観念にとらわれず、柔軟な発想で対応することが大切です。状況に合わせて臨機応変に行動することで、道が開けるでしょう。ラッキーナンバーは7です。

【今日の一言メッセージ】
自分の人生を1つの物語として捉えることで、まるで俯瞰してゲームキャラクターを動かすように自分自身をコントロールすることができます。勇気が必要なときに重宝する考え方です。

■監修者プロフィール:石川白藍(いしかわ・はくらん)
天の後押しがあって、2018年、2019年のスキルシェアサイト「ココナラ」にて、高いリピート率で2万以上あるサービスのなかでランキング1位となる。第六感の精度・占いの技術だけではなく、SNSマーケティング、子どもたちに生き方を教える塾の経営、コミュニティ運営、資産の作り方、行動心理学の知識など、幅広く培った経験を活かして、抽象的なメッセージだけでなく具体的な指針を伝えることができる。
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