さかいゆう 1曲1曲が長いのには理由がある

TOKAI RADIO『bre:eze』(ブリーズ 月~金15:00~17:00 DJイレーネ)2月15日(木)の放送に、シンガーソングライターの、さかいゆうがゲスト出演した。さかいは、今年が15周年の年で、3月には、全国4か所を巡るホールツアーが予定されている。プレイリストは、昨年12月13日にリリースされた初のベストアルバムからが中心になりそうだ。

ホールツアーはどんな感じに?

「(昨年12月13日に出した初のベストアルバム『さかいゆうのプレイリスト[白と黒]』の)アルバムリリースパーティみたいなイメージ。(アルバム収録の)24曲の中から、初めて披露する曲もある。どの曲をやらないかに悩む。メドレーがあまり好きじゃなくて、フルでやるために、こだわって作っているところもある。フルバンド編成でやる」

「僕の曲は、1曲1曲が長い。今の時代には合っていないかもしれないが。最低でも4分30秒ぐらいある。イントロもしっかりある。それをしっかりした演奏でやると、10曲ぐらいやったとしても、3時間近くになっちゃうんで、ゆっくり、ホールで座って聴いていただきたいので、ライブハウスでなく、ホールにした」とのこと。

最近のトレンドは3分ぐらいが多いが?

「60年代に戻っているイメージ。アルバム文化が薄くなってきて、瞬間的なキャッチーさを追い求めていく必然性はあって、3分の中にギュッと凝縮することも大事だと思う。自分は、アンチ短い曲、というわけではなくて、1曲の中に、四季とか匂いとかをパッケージしたくなる。どうしても、Aメロのこの言葉に行く前に、こういうフレーズが欲しいなとなっちゃう」

「イントロが付くのが好きなので、イントロも、さかいゆうなりにキャッチーには作っている。意味なく長くするイントロはないが、イントロが30秒から40秒ぐらいあったり、情景も大事にしているので…」

デビュー15周年を迎えているが

「前しか向いていない。自分は音楽を作っているだけ。自分的にも、周りのスタッフとのコミュニケーションを大切にしてきた。ベストアルバムにも、周りのスタッフの意見を、ふんだんに取り入れた。シングルの寄せ集めだったり、ライブでの人気曲だったり、リスナーの人気曲だったり、というよりは、さかいゆうのいろんな面を入れた」

「『白さかい』『黒さかい』というのがあったらしくて『白さかい』は、メロディー重視な、ボーカリスト、僕の作家とメロディメイクに焦点を当てた。『黒さかい』は、ライブっぽい、セッション。ブラックミュージックとかジャズとかヒップホップとかソウルとかが入っている」

「15年は、自分なりに、音楽以外の努力もあったなあと思ったり、悩んだり、苦しんだりもあった。それらを音楽に変えられるラッキーな職業なんで、ネガティブな面からも逃げずに、言葉にしたり、メロディにしたりという15年だった」

今は、高知県在住なんですね

「今、故郷の高知県土佐清水市に住んでいる。そこに広い1軒家のスタジオがあって、周りに人がいないので、アナログプレーヤーを買って、今まで聴いてきた、自分の好きな音楽たち、ジャズやソウルの古い曲とかを、もう1度レコードで聴きながら、今まで、20年間ぐらい聴いてきた曲を聴きなおしていて、今、いちばん、音楽に一生懸命に向き合っている時間が長い」

「ピアノも少しうまくなったと思うし、歌も、ひとりで歌いながら、ボーカルの変化を感じている。自分のキャリアを整理するいい時間になっている」そうだ。3月のホールツアー、名古屋は、3月14日(木)みどり文化小劇場(名古屋市緑区)で開催。

bre:eze
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週月曜~金曜 15時00分~17時00分
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