お笑いコンビ・流れ星のちゅうえい、ビートたけしの「あんちゃん、誰だい?」にガックリ

『流れ星のながらじお!』(毎週土曜日23:00~23:30)、11月16日の放送は、ビートたけしにまつわる話からスタート。流れ星は、過去に『THE MANZAI』の「たけし賞」を2年連続で受賞した実績がある。しかし、その後、たけしが出演するテレビ番組に呼ばれることもなく、本人たちが期待したほど、チャンスは巡ってこなかったようだが、ちゅうえいは、何度か指名を受けて、舞台に立つ機会を得ていたらしい。そして、久しぶりに、たけしの指名で、たけしが主催する浅草でのライブに出演することが決まった。

ライブ開催日の1週間ほど前、ちゅうえいがテレビ局の玄関にいると、玄関前に白の高級車が停まっていて、付き人のゾマホンの姿が目に入った。「たけしさんが出てくる」と思ったちゅうえいは、ライブに呼んでもらったお礼を言おうと、たけしを待ち受けた。そして、出てきたたけしに「たけしさん、お久しぶりです。流れ星のちゅうえいです。今度のライブよろしくお願いします」と挨拶した。すると、たけしは「あんちゃん、誰だい?」と答えた。ちゅうえいは「全然覚えてもらってなかった」とガックリ。

それから1週間後のライブで、流れ星は1番手で出演。事前にスタッフから「たけしさんはまだ到着していない」と聞かされており、たけしがいないことを前提に「たけしさんにネタを見てほしかった」などと言っていたが、舞台袖に引っ込んだ時、そこには、椅子に座って舞台を見ているたけしの姿があった。ちゅういえは「見てくれたんだ」と驚き、感動と気まずさが入り混じった気持ちになったらしい。

その時のちゅうえいは、たけしにお礼のあいさつをするのが精いっぱいだったようだが、付き人のゾマホンには、気軽に話しかけた。というのも、ちゅうえいは、以前、何度がゾマホンに会ったことがあり、そのたびに、ゾマホンのほうから、笑顔で肩を叩いたりしながら気さくに接してきたからだ。

自分とゾマホンとは「そういう距離感だ」と思っていたちゅうえいは「ゾマホン、お疲れ」と、肩を叩きながら声をかけた。すると、ゾマホンは「お前、何なんだよ」と答えた。どうやら、ゾマホンは、過去にちゅうえいにどう接していたか、すっかり忘れていたらしい。いや、会ったことすら忘れていたのかもしれない。そこでちゅうえいは「お前こそ、たけしさんの何なんだよ」と言い返した。人と人との距離感は、片方の一方的な思い込みである場合が多いようだ。

流れ星のながらじお!
放送局:東海ラジオ
放送日時:毎週土曜 23時00分~23時30分

※該当回の聴取期間は終了しました。

周防正行「サイレント映画について大変な勘違いをしていました」

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、映画監督の周防正行が出演。最新映画『カツベン!』の題材となったサイレント映画について語った。

ニッポン放送「あさナビ」

黒木)今週のゲストは映画監督の周防正行さんです。周防監督の5年ぶりとなる最新作映画『カツベン!』が全国公開中です。『カツベン!』は、映画の始まりの時代を駆け抜けたスーパースターである、活動弁士の話なのです。

周防)日本に初めて映画が入って来たときに、「Motion Picture」という言葉をそのまま訳して「活動写真」と呼んだのですね。そのときは、まだ映画に音がなかったのですよ。スクリーンの横に人が立って、写っているものの説明を始めたのです。最初は物語映画ではなかったから、何が写っているかとか、どうして動くとか、まさに“写真が動く”ということは始めてのことだったので、世界中で流行るわけです。当時、日本ではそのように説明する人が、最初の日の上映からいたのです。

黒木)つまりは紙芝居みたいに「こういう物語ですよ」と、ト書きも言えばセリフも言うという…。

周防)最初は単なる出来事が写っていました。駅に列車が到着するとか、工場から人が出て来るとか。それがやがて物語を持つようになって、弁士は物語をきちんと説明することを始めました。こういう文化が根付いたのは日本だけなのです。アメリカやヨーロッパでも説明する人が立った記録はありますが、職業としては説明していません。アメリカ、ヨーロッパは生演奏の音楽だけで魅せていたのです。

黒木)『カツベン!』はオリジナルの作品ですが、どうしてこれを映画にしようと思われたのですか?

周防)僕が浅はかにも、ずっと無視をして来たから。

黒木)え?

周防)大学生のときに、サイレント映画をたくさん観ていました。そのときはサイレント映画だから音がない状態で、活動弁士の説明も音楽もない、まさに無音の動く画を観るというのが、サイレント映画の見方だと思っていました。活動弁士がいることも、音楽があることも知っていたのですが、それを無視していたのです。サイレント映画なのだから、サイレントで観ないと監督の意図は伝わらないのだと、ずっと思って生きて来た。でもつい最近、僕の助監督をして下さっていた片島章三さんが「こんな本を書きました」と、この映画の元になる台本を読ませてくれたのですね。

黒木)いつも周防監督は、ご自分でシナリオをお書きになりますよね。

周防)自分のシナリオではないのは、今回が初めてです。

黒木)そのシナリオを読まれてどうだったのですか?

周防)「僕はなんて勘違いをしていたのだろう」と思いました。当時、明治の終わりから大正昭和の始まりにかけて、無声映画をサイレントで観ていた人はいなかったのです。当然、映画監督は自分の作ったものが上映されるときに、生演奏があり、誰かの説明が入るとわかって撮っていたのですね。要するに、監督がサイレントで観てもらうことを前提に撮っていなかった。それを僕はサイレントで観ていたのですよ。「これはいけない」と。それも僕は映画監督なのに、なぜ日本映画史の重要なことを無視して来たのだと思って、大反省です。音がない状態で物語をつくり上げるというのは、映像を作る人間としての最高のテクニックだ、技術だと思っていたのです。それこそが映画の基本と言うか、映画の本質だろうと。

黒木)それが180度変わったわけですね。

周防)変わりました。

黒木)活動弁士という方々がいて、初めてサイレント映画は成り立つのだと。

撮影・下村一喜

周防正行(すお・まさゆき)/映画監督

■東京・目黒区出身。1956年生まれ。
■立教大学在学中に、高橋伴明監督の助監督を務めるようになり、以降、若松孝二監督や井筒和幸監督の作品に助監督として携わる。
■1984年に小津安二郎へのオマージュを含んだピンク映画で監督デビュー。
■1989年に『ファンシイダンス』で商業映画初メガホン。
■1992年の『シコふんじゃった。』で、日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、最優秀監督賞、最優秀脚本賞を受賞。
■1996年には大ヒット作『Shall We ダンス?』公開。日本アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞など13部門を総なめ。
■2006年には痴漢の冤罪裁判を描いた『それでもボクはやってない』、2011年にはバレエ作品を映画として収めた『ダンシング・チャップリン』、2012年には終末医療を題材にしたヒューマンドラマ『終の信託』、2014年には花街で成長する舞妓の姿を描いた『舞妓はレディ』を監督。
■最新作は、2019年12月13日公開の『カツベン!』。大正時代に全盛だった無声映画を個性豊かな語りで彩った「活動弁士」が主人公。活動弁士を志す青年・俊太郎を成田凌が演じ、ヒロインを黒島結菜が演じる。

ENEOSプレゼンツ あさナビ(12月9日放送分より)
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

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