「プロには厳しさが大切!」プロ野球解説者・山﨑武司が力説

プロ野球解説者の山﨑武司氏が、東海ラジオ『源石和輝!抽斗(ひきだし)!』(月~金15:00~17:00)に出演し、ドラゴンズのトピックスについてコメントした。まずは、5月4日のDeNA戦で、京田陽太遊撃手が打球をファンブルし、内野安打とした直後に2ランホームランを打たれて先制されたことをきっかけに、立浪監督から試合途中に二軍行きを命じられた話から。

山﨑氏は「なんかちょっとインターネットを見ていたら、京田は強制送還させられたって言って、次は高橋周平か?って、どっかの記事に書いてあった。本当かなと思ったけど、でもね、そういうこともなきにしもあらず。もたもたしていると、試合に出られなくなる」と、強制送還という言葉が注目され過ぎる傾向に懸念を示しながら、プロとしての厳しさに理解を示した。

そして「厳しさというのは、プロなんで当たり前。お客さんがお金を出してみてくれているわけだから。言葉の暴力っていうこともよく言われるが、言葉ぐらいで凹んでもらっちゃあ困るなあ、と僕は思う。昭和の人間だから。そのぐらいでへこたれてたら、もういいよって、立浪監督はそういう考えなんで、そういう弱腰だったら使わないよ、そうなったらその選手が仕事を失う。後ろに次の選手が待っているから」

さらに「どんどん日本も、みんな手繋いで一等賞じゃなくて、海外・アメリカみたいに、やる気のない者、元気も力もない者はどんぶった切って、新しいもの入れるっていうね、これがアメリカの考え。日本は野球人口も少ないし、育てるという方針だが、でも厳しさはなくしてほしくない。プロだから」と強調した。

代わって、常に注目の根尾昂について、山﨑氏は「間違いなく打撃もよくなってきている。いい方向に向かっていると思う。でも、この前の二軍戦のピッチャーは、僕は賛成できない。今、一生懸命ショートをやろうっていう中で、結局あの試合も勝ってて投げさせた。ピッチャーがいなかったら別だが、勝ちゲームでああいうことをするというのは。じゃあ、根尾を一軍でピッチャーとして使うのかという話になるので」

「いくら根尾が150キロの球を投げたって、やっぱり、もうここまできたらショートで、もしくは外野で集中させないと。いろいろ言っている人はいる。ピッチャーの素質があるとか。でも、ピッチャーとして一軍で投げさせるには、時間がかかる」

ここで、根尾のピッチャーという話から「二刀流」大谷翔平の名前も出たが、山﨑氏は「大谷とはエンジンが違う。大谷はV12エンジン。根尾には悪いが、まだ根尾はV6エンジン。やっぱり馬力が違う。二刀流で全部が中途半端にならないようにしてほしいと思う。出場機会が与えられるなら外野でもいいが、やっぱりショートで、京田とポジション争いのデッドヒートを繰り広げてほしい。今はV6エンジンだが、これから大きくなることも期待できる」と話した。

源石和輝!抽斗!
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週月曜~金曜 15時00分~17時00分

※該当回の聴取期間は終了しました。

タグ