ダンディなおじさまがラジオで語る、全国各地の音楽番組【後編】

今回は「ダンディなおじさまがラジオで語る、全国各地の音楽番組【前編】」の後編をお届けします。リクエストを受け付けている番組もあるので、ぜひ送ってみてくださいね!

RSKラジオ『河田兼良のMUSICエルドラド』

数々の大物アーティストと繋がりがあり、岡山の伝説のプロデューサーと呼ばれている河田兼良さん。「歩く音楽図鑑」とも呼ばれる河田さんが、80歳を超えているとは思えないくらい、シブい声で洋楽を紹介します。曲に関する情報量が多いのはさすがです。

■放送日時:毎週土曜日 21時30分〜22時

RCCラジオ『モテイン・アライブ』

パーソナリティを務めるのはDJ歴30年、見た目からしてダンディで思わずマネしたくなるようなシブい声のDJ SALLYさんと田口麻衣アナウンサー。DJ SALLYさんは、九州の有名なディスコやクラブで活動した後、拠点を広島へ。

70〜80年代を中心に、ディスコ・クラブ全盛時代のサウンドを楽しめる「モテイン・ミュージック・トレイン」ほか、DJ SALLYさんの選曲でお届け。

音楽とは関係ありませんが、老いの気づきを教えてもらうコーナー「週刊 老いるショック」というコーナーもあります。採用されると、特製のポケットチーフをプレゼント。金曜の夕方の番組ですが、既に夜の雰囲気がプンプン漂っています。

■放送日時:毎週金曜日 15時〜16時50分

KRY山口放送『なべ&ヤスベェの元・motto・みゅーじっく』

音楽に詳しい大谷泰彦さん(ヤスべェ)と、サブカルチャーに詳しい渡辺三千彦アナウンサー(なべ)の、学生時代からの仲良しコンビでお届け。音楽の話や雑学などが、ハイテンションでポンポンと飛び出します。毎回、あるミュージシャンをピックアップして、濃い音楽と話が繰り広げられるコーナーも。ちなみに、開局61周年となるKRY山口放送のレコード室には、約53万曲が保管されています。

■放送日時:毎週日曜日 11時〜11時30分

RKC高知放送『ワローのこれはどうかな?』

1960年代から80年代に全盛だった洋楽をたっぷりお届け。リスナーからのリクエストも募集しています。「ワロー」は高知放送で、長年パーソナリティを務めている田村和郎さんのこと。ワローさんの人生のモットーは、「他人様の悪口は言わない」なのだとか。ワローさんの明るく軽快な曲紹介も合わせてお楽しみください。

■放送日時:毎週火曜日 23時〜24時 (※毎週土曜日 15時~16時に再放送)

MRTラジオ『道本晋一のフォーク横丁』

宮崎でギター講師をも務めているギタリスト・道本晋一さんの番組。道本さんのオリジナル曲を放送したり、名曲の弾き語りもあります。番組ならではのギターのワンポイントレッスンも。番組の公式サイトには、オンエアされた曲が掲載されています。歌っている人は有名でも、他の番組ではかからなさそうなマニアックな曲も多いので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

■放送日時:毎週日曜日 20時〜21時

全国のAM33局で放送中『亀渕昭信のお宝POPS』

ラジオDJ・音楽評論家として活躍中の亀渕昭信さんがパーソナリティを務めます。ニッポン放送在籍当時より、自分で購入したり、仕事柄入手したアナログ・レコードを数多く所有。中には文字通り貴重な“お宝”音源もありますが、「どうしても欲しい!」という思いの丈を書いてくれた音楽ファンにはプレゼントしています。亀渕さんはお便りを紹介する時に、お便りを送ってくれた人と、まるで会話をするかのように話している点も素敵です。そのほか、作詞家、作曲家、プロデューサーなど、裏方にインタビューをしたり、全国各地のレコード店主に話を聞いたりと、アナログ愛に満ちた番組です。

■放送日時:各放送局によって異なります

JFN系列『要のある音楽』

スターダストレビューのヴォーカリスト・根本要さんによる、誰もが楽しめる音楽教養番組。1998年4月にスタートしたこの番組は、5月に1000回を迎えました。記念すべき1000回目の放送では、お祝いに、デビュー当時からの盟友・親友のChageさんが登場。お二人の恩師でもある水谷千重子師匠からのコメントも紹介されました。

それにしても、要さんは相変わらずテンションが高い(笑)。「まだ、聴いたことがない」という方は、スターダスト・レビューの名曲「木蓮の涙」の雰囲気とのギャップも含めてお楽しみください。要さんはKANさんとも『KANと要のWabi-Sabiナイト』(FM COCOLO 毎週土曜日 17時〜18時)も担当。テンションが高い2人の番組です。

■放送日時:各放送局によって異なります

JFN系列『~坂崎さんの番組~という番組』

坂崎さんは、THE ALFEE・坂崎幸之助さんのこと。「坂番洋楽データファイル(略してSYDF)」は、既に140回を迎えた人気コーナーで、坂崎さんが独断と偏見で気になるアーティストを50音順に紹介しています。

こんなことを改めて言うのは変ですが、坂崎さんはとにかく音楽に詳しい! 「坂崎音楽堂」では、一枚のCDアルバムをたっぷりと紹介します。ゲストとのトークではゲストに根掘り葉掘りと質問していて、前のめり感が伝わってきます。若手が悩んでいることに対して、先輩からのアドバイスがポロリと出ることもあります。

■放送日時:放送局によって異なります

この記事を書いた人

YMgrdfKa
やきそばかおる
子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

ダンディなおじさまがラジオで語る、全国各地の音楽番組【前編】

このコラムで「ダンディなおじさま」が出演する番組を取り上げるシリーズが好評を得ています。そこで今回は、ダンディなおじさまが語る音楽番組を前編・後編の2回に分けてご紹介。

中には、レコード室に眠ってそうな曲を紹介する人も登場しますよ。ネットにも載ってなさそうな情報も知っているのは、おじさまの強みですね。

STVラジオ『KANのロックボンソワ』

KANさんが音楽について語りつくす60分。KANさんとSTVラジオとの関係は長く『アタックヤング』(1988年から担当。番組は放送終了しています。)『アタヤンPUSH!』(放送終了)などを経て『KANのロックボンソワ』へと続き、既に放送回数は600回を超えています。「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(フジテレビ)で「愛は勝つ」を歌っていたイメージが強いので「KANさん=おじさま」というイメージはなかったのですが、KANさんも気が付けば54歳。でも、やっぱり若い!  KANさんはRCCの横山雄二アナウンサーと仲が良く、春に『ザ・横山雄二ショー』(毎週土曜日 22時〜22時55分)にゲスト出演した時は、『KANのロックボンソワ』の時の3倍の量は喋っていて、お喋りが大好きな横山アナウンサーもタジタジ…といった感じでした。

■放送日時:毎週土曜日  24時〜25時

TBCラジオ『Radio倶楽部』

元TBCアナウンサーで、数々の音楽番組を担当してきた安田立和さんによる、懐かしい洋楽のリクエスト番組を生放送でお届け。中でも、オールディーズがよくかかります。洋楽ではありませんが、TBCに関する音源をまとめて紹介したこともありました。TBCラジオのオープニング・ミュージック、クロージング・ミュジック、TBCイメージ・ミュージックを3曲を放送。私は宮城出身ではありませんが、思わず聴き入ってしまいました。

■放送日時:毎週土曜日 18時〜19時

ニッポン放送『吉田拓郎 ラジオDEナイト!』

昨年10月スタート。吉田拓郎さんのラジオレギュラー番組が帰ってきました!  音楽にまつわる話はもちろん、「ネイルサロンに行って感激した」「家ではあまり存在感がない」「映画を鑑賞して一人で泣いた」など、ここでしか聞けないような話が飛び出すのも嬉しいところ。

なお、当コラムで以前にも紹介した『菊池成孔 粋な夜電波』(TBSラジオ 毎週日曜日 20時〜21時 ほか各地で放送)、『山下達郎 サンデーソングブック』(TOKYO FM 日曜 14時〜14時55分 ほか各地で放送)も、合わせてどうぞ。

余談ですが、年齢は吉田拓郎さんが71歳、山下達郎さんが64歳、菊池成孔さんは54歳。3人とも、トークが軽快でカッコいいですね!

■放送日時:毎週日曜日 23時30分〜24時30分

ぎふチャン『復刻版 ヤングスタジオ1431 〜嗚呼‼︎ あの日に帰れない〜』

昭和46年に始まり、岐阜の若者の間で圧倒的な支持を得ていたぎふチャンの深夜放送『ヤングスタジオ1431』が、開局50年を機に2012年に復活。特筆すべきは、パーソナリティで文筆家・シンガーソングライターのオカダミノルさんのトーク。語りがうまく、お便りやリクエスト曲の紹介の仕方も丁寧。誕生日の人には生ギターで歌ってお祝いしたりと、至れり尽くせりです。リクエスト曲の音源が、ぎふチャンのレコード室になかった場合、「申し訳ありません」とお詫びを入れることもあり、なんとも律儀です。曲はフルコーラスでかかります。オカダさんの趣味「残り物料理」をテーマにした「真夜中の残り物クッキング」のコーナーも。

■放送日時:毎週火曜日 22時〜25時

MBSラジオ『ザ・ヒットスタジオ(火曜日)』

吉田照美さんと“昭和の歌謡曲が好きな関西人”小池美波さん(欅坂46)による生放送の番組。歌謡曲といえば、松田聖子さんや南沙織さんなどを思い浮かべる方も多いと思いますが、若い世代も知っているような曲から、湯原昌幸さん、伊東きよ子さんなど、歌謡曲通にも嬉しい曲など、多彩なラインナップ。さらに、照美さんならではのエピソードがポロリと出たり、昭和の名曲を小池さんが朗読するコーナーがあったり、カラオケを歌う企画もあります。小池さんにキャッチフレーズを付けるコーナーなど、遊びの部分も。

ちなみに、ある週の小池さんのキャッチフレーズは「兵庫初、あなた行き。途中下車は禁止だぞ。小池美波です」でした。照美さんが小池さんの話をうまく引き出していて、仲良し親子のようなトークにも注目です。

■放送日時:毎週火曜日 25時〜26時

KBS京都ラジオ『大友良英のJAMJAMラジオ』

音楽家・ギタリスト・ターンテーブル奏者・作曲家として、日本はもとより世界各地でコンサート、レコーディング、プロデュース活動を行っている大友良英さんがパーソナリティを務めます。

NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当したことでも有名ですね。放送では、音楽ファンもうなるトークや曲がたっぷりと聞けます。ゲストのマニアックな選曲にも注目。

余談ですが、大友さんは今年の6月から札幌で暮らしているそうです。普段は出張で、ホテル暮らしが多いという大友さん。家を借りたことで、「やっぱり、”家”って独特の匂いがあって良いね〜」と言っていました。放送では大友さんの音楽の話以外に、プライベートな話も飛び出します。

■放送日時:毎週金曜日 24時30分〜25時

 

——続きは後編で!

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やきそばかおる
子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
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