佐久間宣行「失敗してもラジオで話せばいいか!」『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』インタビュー

元・テレビ東京プロデューサーである佐久間宣行さんがパーソナリティを務める『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』。2019年4月にスタートして、この春で放送4年目を迎えます。

ラジコ編集部では、昨年七夕にSNS上で行った「インタビューしてほしいパーソナリティは?」 という質問に対してユーザーから多数回答をいただいたこともあり、今回佐久間さんにインタビューを実施。佐久間さんが思う番組の魅力や、ラジオを初めてからの心境の変化、印象に残ったゲストなどをお聞きしました。

番組の魅力は「リスナーメールのレベルの高さ」

ーーご自身で番組にキャッチコピーを付けるとしたらどんなものになりますか?

何だろう? 仕事のことも普段の生活のことも結構喋るので……実際は「おじさんドキュメントラジオ」だと思います。

ーー番組の魅力を一言で教えてください。

番組の魅力は、やっぱりリスナーが送ってくるメールのレベルの高さ。とにかくリスナーから届くメールがめちゃくちゃ面白いんですよ。「なんでこんなに面白いんだろう」と、毎回思っています。

放送がある日のタイムスケジュール紹介

放送がある日のタイムスケジュールの一例をお聞きしました。

10時半〜13時半:担当番組の会議

13時半〜15時:編集・最終調整(MA作業)

15時〜21時:番組収録

21時〜22時:収録終わりの打ち合わせ

22時:帰宅
入浴後、1時間半ほど仮眠
番組で話すことが前日までに浮かんでいれば寝られるけれど、思いつかない時はこの時間に考えることも…話すネタは移動中にスマホにメモしている。

25時:スタジオ入り
スタジオ到着後は、リスナーからのメールをチェック。

27時〜28時30分:『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』オンエア
帰宅後は弁当作りのあと就寝。

佐久間宣行が過去に聴いていた&現在聴いているラジオ番組

ーー過去に聴いていた番組や好きだった番組を教えてください。

一番最初に聴き始めたのは、伊集院さんの『伊集院光のオールナイトニッポン』(ニッポン放送 1988年〜1990年)。それからとんねるず(『とんねるずのオールナイトニッポン』ニッポン放送1985年〜1992年)とか、電気グルーヴ(『電気グルーヴのオールナイトニッポン』ニッポン放送 1991年〜1994年)とか、コサキン(※)を聴くようになリました。

※コサキン(小堺一機さん・関根勤さん)による番組が1981年〜2009年にTBSラジオで放送。改編のタイミング等で番組タイトルは度々変更された。

ーーそれらの番組にハガキを送った経験はありますか?

『伊集院さんのオールナイトニッポン』にハガキを書いたことがあります。抽選で賞品がもらえる企画に合わせて書いたような気がします……ちなみにハガキは読まれてないです(笑)。あとはコサキンにも送ったかもしれません。

ーーまた、現在放送中の番組で普段聴いている番組はありますか?

『オールナイトニッポン』を結構聴いています。よく聴くのは星野源さん、Creepy Nuts、もちろんオードリーも!

「何でもネタになる」ラジオを初めてからの心境の変化

ーー普段のお仕事とラジオのお仕事の違いはどんなところですか?

普段の仕事は番組を作る側なので、全然違いますね。僕は基本的に「出演者をどう活かすか」を一番に考えています。僕が作る番組では、出演者にいつもと違う表情を見せてほしいので、とにかく「この人が普段やっていないことはなんだろう」と考えていることが多いです。

ーーラジオをやるようになってからご自身の中での変化はありますか?

パーソナリティを担当するということで、まさか自分が商品になるとは思っていませんでした。そこで割り切って、あけすけに喋っていたら番組が続いているという感じです。昔から「何かあったら人に話を聞いてもらいたい」という気持ちがあったので、それをより強く感じるようになりました。

あと、ラジオをやるようになってからは「何でもネタになる」と思って過ごしています。何か起きてもそれを番組で話すことで「失敗が失敗ではなくなるな」と、気持ちが楽になりました。普段はどちらかというと「石橋を叩いて渡らない!」くらい慎重な方なんですが、番組があるおかげで「失敗してもラジオで話せばいいか!」と、色々なことに挑戦しようと思えたのは大きいかもしれません。

千鳥、伊集院光…今まで印象に残ったゲスト

ーー今までの放送で印象に残ったゲストを教えてください。

千鳥ですね。最近だと『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~』(Netflix配信で佐久間さんが企画演出を務めるバラエティ番組)の番宣を兼ねてでしたが、放送が始まって間もないタイミングにも来てくれて、3年間の間に2回出演してくれました(2019年6月13日、2022年3月9日放送)。

千鳥に「佐久間さん3年前に比べてすげーラジオパーソナリティっぽい!」っていじられたけど、そんなことよりこの3年間の間に「お前らめちゃくちゃ売れたな!」って思いました(笑)。スタジオに入ってきた千鳥からは売れた芸能人の”覇王オーラ”みたいな、すごいオーラが出ていて、もちろんトーク中もめちゃくちゃ面白くて。それがかなり印象的でした。

あとは、これも始まってからすぐのタイミングで伊集院さんが来てくれた回(2019年6月20日放送)。僕は、先ほど話した伊集院さんのラジオを聴いていたし、しかも同じ水曜深夜3時の放送(※)を聴いてラジオを好きになったので。同じ水曜深夜3時に放送している、同じ『オールナイトニッポン』の自分の番組にゲスト出演してもらえてすごく嬉しかったです。

※『伊集院光のオールナイトニッポン』(ニッポン放送 1988年〜1990年)は、1988年10月から1990年3月までは毎週水曜日27時〜29時放送。1990年4月から同年9月までは毎週金曜日27時〜29時放送。

 ーー今後ゲストに呼びたい方はいますか?

まだまだ話したい芸人さんはたくさんいます。それ以外ではプロデューサーとか、映画監督とか、作り手側の人と話してみたいですね。話を聞きたいのは、難しそうだけど片岡飛鳥さんとか。あとは僕が見て面白いと思ったYouTuberとも話したいなと思っています。

ーー最後に番組を聴いているリスナーやradiko news読者に向けてメッセージをお願いします。

4年前に番組が決まって「夢のようなことだな」と思ってから、まさか放送4年目に突入するなんて思っていませんでした。番組が継続しているのは聴いてくださった皆さんのおかげですし、こんな夢のような時間を続けさせてくれてありがとうございます。

ラジオで何でも喋るので「40代のおじさんドキュメント」を、これからもぜひお聴きいただきたいなと思います。

【番組紹介】佐久間宣行出演 ニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO) 』

元・テレビ東京プロデューサーである佐久間宣行さんがパーソナリティを務める番組。

佐久間さんは、2015年8月29日放送の『オールナイトニッポンR』を経て、2019年4月3日より『オールナイトニッポン0(ZERO)』の毎週水曜日を担当しています。放送始当時の佐久間さんはテレビ東京に勤務し、中学1年生の娘がいる43歳の会社員であり、現役テレビ局員として初のレギュラーパーソナリティという点が大きな話題となりました。

佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)
放送局:ニッポン放送
放送日時:毎週水曜 27時00分~28時30分
出演者:佐久間宣行
番組ホームページ

twitterハッシュタグは「#佐久間宣行ANN0」

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※放送情報は変更となる場合があります。

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過去の放送回紹介(※一部)

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この記事を書いた人

radiko編集部

radiko編集部員が「ラジコを通じて、ラジオの良さをもっと知ってもらい、皆さんが面白い番組に出会うキッカケ」になるように、ラジオ各局の情報をまとめて発信中。radiko newsでは、新番組へのインタビュー、さまざまなテーマに沿ったまとめ記事など、独自の切り口でも番組をご紹介しています。ラジコ公式SNSの情報更新も行なっています。

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甲府市でもこの夏開始「部活動の地域移行」とは

渡辺麻耶が木曜日のDJを担当するFM FUJIの番組『Bumpy』(毎週月曜~木曜、13:00~18:50)内のコーナー「CLOSE UP TODAY」(毎週木曜、17:35~)。4月18日のオンエアでは、甲府市教育委員会学校教育課の指導主事、井上透さんに、甲府市でこの夏始まる部活動の地域移行についてインタビューしました。

麻耶:早速ですが「部活動の地域移行」とは、具体的に言うと、部活動がどのように変化していくことなんでしょうか?

井上:これまで「学校部活動」として行ってきた中学生のスポーツ活動・文化芸術活動を、これからは地域の方が指導する「地域クラブ活動」として行っていくというものです。

麻耶:なぜ「部活動の地域移行」を進めることになったのでしょうか?

井上:理由は、主に2つあります。1つは、少子化の影響です。少子化により部員数が減り、学校単独でチームが成り立たず、十分な活動ができなくなったり、休部・廃部になったりする状況が出てきました。現に、数年前から、野球やサッカー・バレーボールなどいくつかの種目において、複数の学校による「合同チーム」で大会参加している状況が増えてきています。

もう1つは、教育問題の複雑化・多様化の影響です。教育問題の複雑化・多様化に伴い、これまで行われてきた指導体制を継続することが、教員にとって大きな負担になっている状況があります。競技経験等もない先生が顧問を務める場合、その負担はさらに大きくなるものと考えられます。

こうした背景から部活動の存続が厳しくなってきたため、国がガイドラインを示し、全国的な動きとして「部活動の地域移行」を進めるに至った、ということです。

麻耶:大会などはどのような枠組みで出場することになるのですか?

井上:国で令和5年度から7年度までの3年間を「改革推進期間」と位置付けています。それに基づいて、甲府市としては令和6・7年度については、一部の種目でこの事業に取り組んでいくことになっているのですが、令和7年度まではこれまで通り、学校単位や合同チームで大会参加する予定でいます。

麻耶:今年度は一部の種目で実施するということですが、その内容を教えてください。

井上:8月から、バスケットボール・バレーボール・剣道の3種目で活動に取り組みます。市内の国公立中学校12校を、3校ずつ4つのブロックに分けて、ブロックごとに月2回程度合同での練習を行う予定です。

麻耶:来年度以降の予定について教えてください。

井上:今年度は3種目ですが、来年度はさらに2種目程度加えることを考えています。令和8年度には、現在休日に活動を行っていて、市内の学校に設置されている種目すべてで、地域移行を行う予定です。いずれは、月2回の活動をさらに増やして、休日の活動を「地域クラブ活動」として行うようにできないか検討しているところです。それを実現させるには、まだまだたくさんのハードルがあるのですが、これまで学校部活動が担ってきたスポーツ活動・文化芸術活動の振興・発展を、いよいよ地域や国全体で考えていかなければならない時期に来ていると考えています。私も元々中学校教員の一人ですが、長らくスポーツに携わってきた者として、中学生たちが末長く関われるスポーツ活動・文化芸術活動の機会の構築に注力していきたいと考えています。ぜひ地域の方々にも、ご理解・ご協力いただきたいと思います。

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