亀梨和也&菜々緒が"サイコパス"と感じた瞬間は? 『映画「怪物の木こり」公開直前スペシャル』

亀梨和也さんが主演を務める映画「怪物の木こり」が12月1日(金)に全国で公開。ニッポン放送では、映画の公開を記念した特別番組を放送し、亀梨さんとヒロインを務めた菜々緒さんが出演しました。(ニッポン放送『映画「怪物の木こり」公開直前スペシャル』2023年11月26日放送分)

亀梨和也と三池崇史が初タッグ! 超刺激サスペンス映画「怪物のきこり」

「第17回 このミステリーがすごい!大賞」(2019年)を受賞した倉井眉介さんによる同名の小説を実写映画化。目的のためには手段を選ばず、殺人すらいとわないサイコパス弁護士・二宮彰役を主演・亀梨和也さんが務めるほか、連続殺人事件を追う警視庁のプロファイラー・戸城嵐子役に菜々緒さん、二宮の本性を知らない婚約者・荷見映美役に吉岡里帆さん、二宮の協力者でサイコパス外科医・杉谷九朗役に染谷将太さん、過去の殺人事件の容疑者・剣持武士役に中村獅童さんら豪華キャスト陣が集結しました。

監督は『悪の教典』や『土竜の唄』シリーズなどを手掛けた三池崇史さん。亀梨さんと三池さんは今作で初めてタッグを組みます。主題歌には、SEKAI NO OWARIが本作のために書き下ろした新曲「深海魚」が起用されています。

あらすじ
絵本「怪物の木こり」の仮面を被った殺人鬼が斧で頭を割って脳を奪い去る、猟奇殺人事件が連続して発生。その殺人鬼が次に狙うのは、弁護士・二宮彰(亀梨和也)だったが、彼は殺人鬼を上回るほどの狂気じみたサイコパスだった。

映画『怪物の木こり』公式サイトはこちら

ニッポン放送『映画「怪物の木こり」公開直前スペシャル』(2023年11月26日放送)

ニッポン放送では、映画「怪物の木こり」が12月1日(金)に公開されることを記念し、11月26日(日)19時より特別番組『映画「怪物の木こり」公開直前スペシャル』を放送。番組には主演の亀梨さんとヒロイン・菜々緒さんが出演。フリーアナウンサー・荘口彰久さんの進行で、作品の感想や役どころ、現場のエピソードなどが語られました。

番組序盤では、亀梨さん、菜々緒さんにサイコパス的な要素があるのか、映画のサイコパス監修を手掛けた中野信子さんの著書「サイコパス」を参考に、「サイコパス・チェックリスト」と照らし合わせながらトークを展開。亀梨さんはリスト内の「刺激を求める」を例に、子どものころはジェットコースターやスカイダイビングが苦手だったものの、芸能活動を始めてからは舞台でバンジージャンプを取り入れたフライングや、今回の映画でも歩道橋から飛び降りるアクションをするようになったエピソードを披露しました。対する菜々緒さんは、普段お酒を全く飲まない中、お祝いの席や打ち上げでお酒を飲んだ際、人の好き嫌いが明確に出てしまうことを打ち明けました。

「2人はサイコパス?」を3分お試しで今すぐ聴く↓

サイコパス弁護士を演じる亀梨さんは脚本を読んだ際、当初の演技プランではさまざまな表情を作ることを想定していたものの、三池監督から「今回は引き算だ」、「お客さんを信じている」と声をかけられたそうです。菜々緒さんは「内から出るものをさらに体現している感じを感じ取れた」と亀梨さんの演技について語ると、二宮と戸城が対峙するシーンでは、ピンマイクに心臓の鼓動が拾ってしまうほどに緊張してしまったことを明かしました。

「脚本の印象」を3分お試しで今すぐ聴く↓

そのほか番組では、10月に亀梨さんが三池さんとともに参加したシッチェス・カタロニア映画祭のエピソードトークや、SEKAI NO OWARIによる主題歌「深海魚」を、映画公開前としては地上波初となるフル尺バージョンの楽曲をオンエア。

エンディングで亀梨さんは「派手な部分から考えさせられるような、深いメッセージが盛り込まれている作品に仕上がりました。こういったジャンルが苦手だなと思っている方たちも、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいなと。そこを超えて、その先にある素晴らしいこの映画が掲げるメッセージにたどり着き、受け取っていただけたら幸せだなと思います」と呼びかけました。

映画「怪物の木こり」公開直前スペシャル
放送局:ニッポン放送
放送日時:2023年11月26日 日曜日 19時00分~20時00分
出演者:亀梨和也、菜々緒、MC:荘口彰久
番組ホームページ

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#怪物の木こり」

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※放送情報は変更となる場合があります。

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radiko編集部

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みかんに魅せられた大学生、異郷の地で大挑戦「多くの人においしいみかんを食べてほしい!」

暦の上では春になっても、まだまだ「こたつ」が恋しい時期です。こたつに入ると食べたくなるのが、やっぱり「みかん」。

ただ、どんな方がみかんを作っているのか、あまり知らない方も多いと思います。今回は、果物好きが高じてみかん農家になった、北国出身の若い男性のお話です。

赤山大吾さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

昔、東京と沼津の間を結ぶ電車を「湘南電車」と呼んでいた時代がありました。車両のオレンジと緑のカラーは「湘南色」、俗にみかん色とも云われてきました。今はだいぶ本数も減りましたが、東京駅のホームに、「沼津」と行先が表示されると、何となく、潮の香りと柑橘系の爽やかな香りが漂ってくるような気分になります。

その静岡県沼津市・西浦地区は、駿河湾の最も奥まった所にあって、海越しの富士山を望むことが出来る、風光明媚なみかんの産地として知られています。看板品種は、寿という字に太郎と書いて、「寿太郎」。この「寿太郎」を、今シーズン初めて作り上げて、出荷した男性がいます。

赤山大吾さんは、2000年生まれの24歳。赤山さんは、北海道・札幌のご出身で、小さい頃から果物が大好きでした。土地柄、みかんはあまり出回らないため、りんごを2個、まるかじりするのが日課。残すのは、わずかに芯の部分だけでした。

赤山さんは新潟の大学に進学しましたが、コロナ禍のために授業はリモートが中心。学ぶ内容も想像していたものと違って、あまり納得がいきませんでした。悶々とした日々を送る中で、赤山さんはたまたま近所のスーパーで「沼津・西浦みかん 寿太郎」と、ラベルが貼られた袋を手に取ります。

『寿太郎? 沼津ってドコ?』

赤山さんは、そう不思議に思いながら、家に帰って、さっそく皮をむいて、みかんの小さな袋を一つ、口のなかに入れると、いままでにない食感に感激しました。

『甘い! でも、甘いだけじゃない、甘みと酸味のバランスが絶妙だ!』

赤山さんは、「寿太郎」を食べて、食べて、食べまくりました。そのおいしさに満たされるうちに、自分でもみかんを作りたい気持ちが芽生えます。

沼津市西浦地区のみかん山(画像提供:JAふじ伊豆)

赤山さんは、居ても立ってもいられずに、寿太郎を出荷している沼津のJAに、直接電話をかけました。

「あの……、みかん作りに興味があるんです。教えてもらうことは出来ますか?」

2022年2月、赤山さんは大学を休学して、沼津にみかん作りの研修にやって来ました。地元の農家の皆さんも、北海道出身の赤山さんの挑戦に驚いたといいます。

その初顔合わせ、農家の皆さんは赤山さんの手を見るなり、思わず目を見張りました。

『おお、彼は本物だ! これだけみかんが好きなら、きっとやってくれる!』

そう、赤山さんの手は、みかんをいっぱい食べた、あの黄色い手になっていたんです。赤山さんは、西浦地区でもとくにおいしいみかんを作ると定評のある、御年80歳の大ベテランの農家の方に付いて、みかん作りを学び始めました。

「いいか、農家というものは、人に言われてじゃなくて、自分から動かないとやれないぞ」

「みかんは手間をかければかけるほど、ちゃんと応えてくれる。手間を惜しむな」

赤山さんは、師匠がかけてくれる言葉を一つ一つ噛みしめながら、その背中を追いかけていきます。厳しい言葉の後には、夕飯のおかずをおすそ分けしてくれたり、地元の皆さんの人柄の温かさも、故郷を離れた赤山さんには大きな励みになりました。

赤山大吾さん

籍を置いていた大学にも退学届を出して、退路を断った赤山さんは、2年間の修業を経て、2024年1月、晴れて独立を果たします。高齢でみかん作りが難しくなった方のみかん山・およそ1.5ヘクタールを借り受けて、自分の力が試される時がやって来ました。

いざ作り始めてみると、農家はみかんを作っていればいいわけではなく、事務手続きや生産計画作り、害虫や猛暑対策、アルバイトの雇用などを、全部1人でこなします。

それでも去年は概ね天候に恵まれ、周りの皆さんのサポートにも支えられながら、およそ1万キロの「寿太郎」が無事に実って、収穫することが出来ました。その出来栄えに、赤山さんも手ごたえは十分! 早速、地元の方に食べてもらうと、「おいしい!」と、味に太鼓判を押してくれました。

自分で収穫したみかんが出荷されていく様子を見て、赤山さんは胸が高鳴りました。

『自分で作ったみかんが誰かの手に渡っていく。ようやく自分で稼ぐことが出来たんだ!』

でも、赤山さんに収穫の喜びに浸っている暇はありません。まだ、みかんの管理に甘い点があったこと。そして、この冬は、越冬しているカメムシが多いため、今年は天敵への抜かりない対策が求められそうなことなど、しっかり気を引き締めています。

「もっとおいしいと言ってもらいたい! 多くの人においしいみかんを食べてほしい!」

その思いを胸に、赤山さんは2年目のみかん山に登ります。

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