Kroi、chilldspot、Doulの気鋭3組が出演 配信とラジオの前代未聞なクロスオーバーを目撃

Doul

FMラジオ局J-WAVE(81.3FM)とSPICEがタッグを組み、Kroi、chilldspot、Doulら注目のニューカマー・アーティストが出演するショーケースライブ『SONAR×SPICE ~J-WAVE SONAR TRAX SHOWCASE LIVE with SPICE~』が3月15日(月)に配信にて開催された。

視聴チケットは1000円で、3月21日(日)23:59までアーカイブ配信中。チケットの詳細はこちら(https://eplus.jp/sf/detail/3390030002?P6=001&P1=0402&P59=1)。

ここでは、『SONAR×SPICE ~J-WAVE SONAR TRAX SHOWCASE LIVE with SPICE~』のステージの模様を紹介する。本稿はエンタメ特化型メディア「SPICE」からの転載。(J-WAVE NEWS編集部)


J-WAVE『SONAR MUSIC』とSPICEがタッグを組み、期待のニューカマー・アーティストたちを迎えて繰り広げるショウケースライブの記念すべき第1回目が、3月15日に開催された。Streaming+を通じた生配信と、『SONAR MUSIC』の放送がリアルタイムで一部連動するという、新たな試みも興味深い。『SONAR MUSIC』ナビゲーターのあっこゴリラがライブ現場でインタビューを行い、またStreaming+では出演アーティストとSPICE総合編集長・秤谷建一郎による楽屋トークも繰り広げられる、実にボリューミーな内容であった。

3組のアーティストのうち、トップ出演を果たしたのは福岡県出身の17歳、Doul。2020年9月に配信シングル「16yrs」でデビューを果たしたが、それから約半年の間に次々と楽曲を発表する一方、音楽のみならずファッション方面でも国内外から熱い注目を集めているアーティストだ。妖艶なエレクトロスウィングの「Dearest Friends」で、独学の英語詞によるパフォーマンスを切り出すや否や、その挑戦的な視線と支配力のある歌声に惹きつけられてしまう。低い音域を中心に構成されたメロディとナチュラルな節回しに、生々しい感情表現のパンチを宿らせている。

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無観客ライブではあるけれど、周囲のスタッフによるレスポンスの中で嬉しそうにライブの手応えを語るDoul。ニルヴァーナのTシャツにデニムonデニムの自前コーディネイト(ジャケットには大量のスタッズが打たれている)を紹介しつつ、今度はアコースティックギター1本の弾き語りで「INFINITY」を披露する。素朴なリズムトラックと共に弾き語りされる「BYE HOUSE」では、まるでニルヴァーナのアンプラグドライブを観ているかのようなポスト・グランジの曲調に、彼女のハスキーボイスが映えるのだった。

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このライブ配信の2日後にリリースされることになった新曲「The Time Has Come」では、不穏なロックグルーヴに絡みつく節回しが、海を越えて影響力を発揮し始めている新世代ロックスターの姿を映し出していた。「Are You DOOBRO?」(DOOBROはDoulファンの呼称)と呼びかけて、最後に披露されるのはデビュー曲「16yrs」だ。年齢による偏見や格差を突破してしまうこの曲は、世界90カ国で3000ものプレイリストに入るほどの大きな共感を集めてきた。トップバッターとして、まさに新世代の力強い息吹を感じさせるパフォーマンスであった。

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続いては、メンバー4人がこの春に高校卒業を迎えたばかりという東京出身のバンド・chilldspot。昨年11月にリリースされたファーストEP『the youth night』に触れれば、その大人びた官能や情念が横たわる雄弁な音楽性に驚かされるはずだが、バンド結成から1年余の間にはコロナ禍の影響もあり、なんと今回の出演が初ライブになるという。左利き用のギターを携えた女性ボーカリストの比喩根を中心にしたバンドサウンドで、まずは洒脱なシティポップ風の「夜の探検」を切り出す。音数は絞り込まれているものの、抑揚を描き出す巧みなアレンジが練り上げられている。

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ファンキーで挑発的なラップソング「人間って。」は、触れる者の鳩尾に重く残るネオソウル風グルーヴがロックな爆発力へと移行し、ギターとベースのフリーキーなフレーズが呼応する。比喩根は、初ライブの緊張感を正直に告白しながらも、「観ている人、聴いている人にエネルギーが届けばいいな、と思います」と語り、チル&スロウなソウルチューン「ネオンを消して」へと向かう。甘い響きの中からも、切々としたエモーションが滲み出るパフォーマンスだ。

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浮遊間に満ちたサウンドの中で、一日の記憶を振り返るように届けられる「flight」を経て、「短い時間でしたが、楽しかったです」と挨拶を挟みながらシームレスに連なるのは、3月19日リリースの最新シングル曲「Monster」だ。凝り固まった価値観を押し付けてくる人々へ「その考えは本当に正しいのか?」と対峙しつつも、「そう言う自分はどうなのか?」と自分自身にも問うメッセージソングになっている。歪みの効いたギターリフが燃え盛り、鋭い感受性と鍛え上げられた表現力が、確かな爪痕を残したステージであった。

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そして今回のトリを務めるのは、冒険心溢れるミクスチャーサウンドで飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せている5人組バンド・Kroi。景気の良い音出し一発、内田怜央(G/Vo)は「どうも皆さん、Kroiちゃんですー」と茶目っ気たっぷりにピースサインを繰り出すのだが、マイクの傍らで自らボンゴを叩きまくる「Flight」からして、強力なグルーヴが立ち上ってくる。長谷部悠生(Gt)、関将典(Ba)、益田英知(Dr)はすこぶるタイトなサウンドを放ち、そこに千葉大樹(Key)がコズミックで激しいソロを挿し込んでいった。

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一転して、ジャジー&スウィートな「侵攻」がプログレッシブな展開を繰り広げた後には、「やったー! 拍手貰えるー!」とライブの喜びを露わにする内田。SONAR TRAXにも選出されたアップリフティングなナンバー「HORN」では、メンバーの豊かなハーモニーワークが並走し、2本のギターが踊るようにフレーズを奏でる。スティーヴィー・ワンダー風のキーボードサウンドに導かれる「risk」は、ポップなソングライティングの向こうに痛ましい切望感が見え隠れする、リリカルな名曲だ。

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そしてPファンク風の「Mr. Foundation」以降は、いよいよKroiの暴れ出したら手のつけられない熱狂的パフォーマンスが牙を剥く。たとえそれが無邪気に戯れ合うようなムードだとしても、猛獣は猛獣なのである。興奮を駆り立てる関のベースイントロに導かれた最終ナンバーは「Fire Brain」だ。内田はハスキーボイスのソウルシャウターとして本領を見せつけるけれど、Kroiはメンバーの誰もが発火点に成り得る全員攻撃参加型のバンドである。どこから決定的なプレイが飛び出すか分からない、そんなスリリングなパフォーマンスをこれからも見せてくれるだろう。

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それぞれに限られた持ち時間のパフォーマンスは、まだまだ観ていたい、触れていたい、という名残惜しさを伴うものではあったけれど、間違いなく今後の音楽シーンを担うフレッシュな表現技術とアイデアを、3組のアーティストたちがしっかりと伝えてくれた一夜であった。

取材・文=小池宏和

■Doul セットリスト
01. Dearest Friends
02. Howl
03. INFINITY
04. BYE HOUSE
05. The Time Has Come
06. 16yrs

■chilldspot セットリスト
01. 夜の探検
02. 人間って。
03. ネオンを消して
04. flight
05. Monster

■Kroi セットリスト
01. Flight
02. 侵攻
03. HORN
04. risk
05. Mr. Foundation
06. Firebrain
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bayfm×月刊ぐるっと千葉「島ちゃんのぐるり千葉さんぽ」No.3 袖ケ浦編

テイクアウトで袖ケ浦の魅力を発見

今回の「ぐるり千葉さんぽ」は袖ケ浦市へ。同市はベイエフエムDJの〝島ちゃん〟こと島村幸男さんが農業を営む「島村ファーム&ガーデン」があることから、島ちゃんにとってはまさにホームグラウンドともいえる場所です!
訪れたのが1月の緊急事態宣言発令時だったこともあり、いつもの散歩ではなく、島ちゃんおススメのテイクアウトメニューを集結させちゃいました。島村ファームで採れたハーブを使った特製ハーブティを用意しながら、なんとも贅沢なひとときとなりました。「袖ケ浦はいい店も多いし、何より僕の人生観を変えてくれたかけがえのない場所。緊急事態宣言の中で仲間みんなが苦労しているけど、応援し合って盛り上げていきたいですね」と島ちゃん。
新型コロナ感染拡大防止のため、今は島村ファームからなかなか出られない毎日を送る島ちゃんも、普段からお店のテイクアウトサービスはよく利用しているとのこと。ズラリと並んた料理を前に、目がキラキラしてましたよ~!

くしっくhiyoko

目の前にズラリと並んだメニューの中から、まずは「くしっくhiyoko」の料理から。同店は鶏にこだわった多彩なメニューがあり、ベルギービールやモヒートなど、豊富な種類のお酒も揃っています。テイクアウトしたのは「焼き鳥」(1本110円~)数本の盛り合わせ、「スパイシーチキン」(500円)、「スペイン風とりピザ」(700円)の3品。
「地元の友人たちに、近くで焼き鳥の美味しいところを聞くと、こちらの店名がいつも出ていました。それで知ってはいたのですが、なかなか行けなかったのでうれしいですね!」。島ちゃんが食べたなかで、とくに印象に残ったのがスパイシーチキン。「こちらは煮込んだスペアリブのような食感で、これはお酒にも合う! 家で手を汚し、指を舐めながら気兼ねなく食べたいね」と絶賛。お酒はモヒートがお気に入りとのことで、「テイクアウトなら自宅で気兼ねなく、夫婦で一杯できるな~」と嬉しそうでした。ちなみにこちらの鶏肉は主に岩手県産。店名の「くしっく」は、「くし&クッキング」の意味があるそうですよ。

居酒屋食堂なじみ

次にいただいたのが、「居酒屋食堂なじみ」の「アジ唐セットおつまみパック」(780円)。こちらは肉厚の千葉県産アジフライに唐揚げ、グラタン、ナポリタン、厚焼き玉子とサラダが、陶器製のワンプレートに盛り付けされています。お店の配慮で、持ち帰ってすぐにチンして食べられるようにしてくれているものだとか。「テイクアウトなのにプレートで提供してくれるなんて、お子様ランチみたいでなんかうれしい(笑)」と島ちゃん。
「こちらは10年くらい前に、『ぐるっと千葉』の取材で来たのが最初です。その後も何度も来ているけど、今も当時の掲載誌を店内に飾ってくれています。袖ケ浦に移住してすぐに通いはじめた店なので、胃袋的にも馴染みのあるお店です」。今はイベント中止になっていますが、袖ケ浦の夏祭りの開催時には、この店の駐車場からビールを飲みながら花火が見れるとのこと。「アフターコロナでどうなるかわからないけど、また開催してほしいな」

牧場のアイス MILK HOUSE

最後にデザートでいただいたのが、「牧場(まきば)のアイス」のアイスクリーム。袖ケ浦産の生みたて卵、野菜、果物などを素材としており、イチゴ、ブルーベリー、枝豆、パッションフルーツなど、常に10種類以上の味が楽しめます。 本日は期間限定の「桜のアイス」(シングル390円、ダブル700円)と、丑年の干支にちなんだ「みるっくモーン」(390円)の2品をいただきました。「僕のはバニラだけど、『みるっくモーン』は味を変えても牛の仕様にしてくれるそう。可愛いので、来店したお客さんがみんな撮影してましたね!」と島ちゃん。
運営しているのは、地元酪農家のお母さん達が管理する「みずき会」。「みずき会は、酪農のPRや地元農産物における地産地消の促進など、農業の魅力発信と地域の活性化に大きく貢献しているんですよ」と島ちゃん。お店のある袖ケ浦市農畜産物直売所「ゆりの里」では、島村ファームの収穫物もそこで販売されており、島ちゃんもご夫婦で数年前からお付き合いのあるところです。
「元気なお母さんたちがすごい魅力的なんですよ。ゆりの里でイベントがあったときも一緒にワイワイやって、一番仲良くさせてもらってます!」

取材を終えて・・・

袖ケ浦市に移住して10年。最初は、住人の方々のゆっくりした雰囲気をみて、「なぜこんなにのんびりしているんだろう」と思ったこともありました。それが自分も農業を始め、数カ月かけて作物を育てていくうちに、そんなゆったりした日々の作業の中にこそ、伝えていくべき大事なことがあるんだなと気づいていきました。
家の中で新たにチャレンジできることもたくさんありますが、自宅に長く居るこの時期だからこそ、焦らずに。これからはスローライフについても提案していきたいですね。

お散歩情報
  1. 牧場のアイス MILK HOUSE
    住所:袖ケ浦市飯富1635-1(袖ケ浦市農畜産物直売所「ゆりの里」内)
    TEL : 0438-60-2550(ゆりの里)
  2. 居酒屋食堂なじみ
    住所:袖ヶ浦市下泉574-1
    TEL : 0438-75-5833
  3. くしっくhiyoko Ajipan
    住所:袖ケ浦市奈良輪1-9-4
    TEL : 0438-63-0949
  • 藤鮨
    住所:袖ケ浦市福王台1-13-1
    TEL : 0438-97-5787
  • 田舎カフェ 齋藤ガーデン
    住所:袖ケ浦市蔵波1035
    TEL : 080-1171-8088

取材・文/喜多 雅明 撮影/織本 知之

※この取材は緊急事態宣言発出前の昨年12月に行われたものです。

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