観光地に行く前にぜひその土地の博物館へ!「日本アソシエーション図鑑」『CONNECT』

©茨城放送

毎週月曜日から水曜日16時から放送している『CONNECT』。月曜日と火曜日はMiCがパーソナリティを務めます。
日本全国モノの数だけあるといっても過言ではない「〇〇協会」という団体。歴史が深いものから、どうして協会になったんだ?と思うものまでさまざまです。協会=アソシエーションの図鑑を作ってしまおうというコーナーです。9月15日の放送では「日本博物館協会」が図鑑に加わりました。

協会設立は昭和初期…?!歴史深い日本博物館協会

MiCさん「公益財団法人日本博物館協会を図鑑に加えていきます。お話は日本博物館協会専務理事の半田昌之さんですよろしくお願いいたします。」

半田さん「お願いします。」

MiCさん「まず歴史から紐解いていきたいんですが、いつごろ設立された協会なんですか?」

半田さん「昭和3年です。2018年で90周年を迎えた協会です。」

MiCさん「そうなんですね。歴史が深い!どういった組織で構成されているんですか?」

半田さん「基本は日本の全国の博物館の中で、私どもの協会の会員になってくださっている博物館約1200の組織・施設で構成されている協会です。設立された時は博物館事業促進会という任意団体だったんです。当時は日本全国でも博物館が200館ぐらいの数だったんですね。」

MiCさん「今に比べれば少なく感じますが、それくらいの数はあったんですね。」

半田さん「ただその創立に関わったの棚橋源太郎(博物館学者)先生という方が、社会教育施設の中で博物館や図書館また大事な資料がたくさんある博物館をもっともっと振興していこうということで作った団体がきっかけになりました。その後、社団法人、財団法人を経て、今は公益財団法人になっています。現在全国に5700館ぐらいの博物館があると言われているんですがその中で主要な1200館くらいが教会の会員になってくださっています。」

すそ野が広い博物館

MiCさん「ホームページを拝見したんですけれども、その中にはその“博物館”という施設から美術館、それから動物園であったりとかっていう様々な施設がありますね。」

半田さん「そうですね。日本には博物館法という法律があるんですけども、博物館法で“博物館”とされているのは茨城県のアクアワールド大洗のような水族館ももちろん入ってますし、歴史を扱っている博物館とか自然史系の恐竜の標本があったりとかいうような博物館もあれば、美術館もあります。動物園と植物園なんかも博物館の仲間ですね。」

MiCさん「記念館と言われるような施設も入ってるんですね。」

半田さん「有名な方の記念館なんかも入っていますし、神社の宝物館とかそういうのも博物館のお仲間ですね。」

博物館と地域振興

MiCさん「茨城県ではどのくらいの数の事業者が参加してるんですか?」

半田さん「茨城県の博物館でうちの会員になってくださってるのは24館ぐらいですね。」

MiCさん「協会としては普段はどんな活動をされてらっしゃるんですか?」

半田さん「大きな目的は、博物館の活性化・振興ということです。月刊紙の『博物館研究』という雑誌の発行もしております。また、東日本大震災の後の傷ついた文化財や博物館の復興の支援の活動も行っています。その他、博物館の館長さんや学芸員の研修授業にも取り組んでいます。」

MiCさん「本当に幅広い活動をされているんですね。」

半田さん「はい。茨城には、徳川家の歴史の根拠地の一つである水戸で徳川ミュージアムがありますよね。変わったところでは石岡に私がお気に入りの、あまり知られてないんですけどギター文化館があって。茨城にも結構面白い博物館がございます。」

MiCさん「ギター文化館!面白そうですね。ところで、協会の会議を行う時はどんなことをテーマに話し合いをするんですか?」

半田さん「最近よく話題になるのが、観光と博物館がどういう風に連携すれば博物館も地域も賑わって地域の活性化につながるのか、そのためにはどうすればいいのかとかですね。あと今地域に眠っているものをきちっと調査して、次世代の人たちにつなげていくために博物館がどういう活動して行ったらいいのかなど様々なテーマで議論しています。協会自体が、北海道から九州まで10支部ありまして、その支部の中で茨城なら茨城県の博物館協議会という県単位のネットワークを持ってる所もたくさんあります。」

MiCさん「一般の方、個人の会員さんはいますか?」

半田さん「個人でも会員にはもちろんなれます。会員をどんどん増やしていきたいなって思っているのでぜひ!博物館ファンの方にもっともっと博物館を支えていただきたいなという希望もありますので。」

地域の“お宝”を知るなら博物館

MiCさん「これから“芸術の秋”ですよね。博物館をめぐるっていうのはものすごい刺激を受けられる体験だと感じています。より博物館を楽しむ方法はありますか?」

半田さん「今年は残念ながらコロナの関係で休館している博物館も多く、入館者が減少している博物館も多くあるんですが、それぞれの館のホームページなどで、独自のWebの環境を使った情報発信を行ってきました。学芸員さんがバーチャルでギャラリートークをするなんて取り組みをしているところもたくさんあるので、まずはそのホームページで楽しんでいただいて、実際博物館におでかけいただいて本物を見る感動を味わっていただければと思います。足を運んでいただいた際には、学芸員の人たちと話して深いご理解をしていただけると思いますので、こういった博物館の利用をしていただけると、もっともっと深い楽しみが味わえると思います。」

MiCさん「VRを使ったバーチャル体験も面白いですが、やはり実際に自分の目で見て、感じるときの感動は格別ですもんね。」

半田さん「特設バナーを設けまして、そこに入っていただくと、おうちでミュージアムというようなタイトルで色々と情報を発信している博物館のリストがあります。リンクでページが見られるようになっていますので、ご覧いただければと思います 。ご旅行をされたときに観光地を行く前に、その土地の代表的な歴史博物館などに足を運んでいただけると、その地域全体をご理解いただけるそのいいガイドになると思いますよ。」

MiCさん「現地での展示だけじゃなくて、情報発信にも力を入れてらっしゃるんですね。」

半田さん「昔は博物館ってちょっと敷居が高くて、学芸員さん達もちょっととっつきにくい人種みたいに思われたところもあったんです(笑)。今はそんなことありませんので気軽にお声掛けいただきたいですね。地域の歴史を未来に残せるようなお宝をじっくり見ていただければなと思います。」

博物館に行きたいけど存分に楽しめなかったらどうしよう…など、不安を感じる方はまずはHPを覗いて雰囲気を味わってから足を運ぶのもよさそうです。地域を深く知り、大切な財産を未来に残していくために博物館は重要な役割を果たしているんですね。

「日本アソシエーション図鑑」は毎週火曜日『CONNECT』内18時15分ごろから放送中!

CONNECT
放送局:LuckyFM茨城放送
放送日時:毎週火曜 16時00分~18時55分
出演者:MiC

ハッシュタグは「#ibs_co」

※該当回の聴取期間は終了しました。

北島康介 日本水泳界は世界に「ちょっと遅れを取り気味…」現在の日本人選手のレベルは!?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。4月20日(土)の放送は、元競泳日本代表の北島康介(きたじま・こうすけ)さんをゲストに迎え、お届けしました。


北島康介さん(右)とパーソナリティの丸山茂樹



◆オリンピックにばかり注目がいきがちな日本水泳界

丸山:パリオリンピックに向けて、いろいろな競技で日本代表選手が決まろうとしているなかで、最近の日本の水泳界はどうですか?

北島:先日、まさに競泳も代表選考会がおこなわれまして、若手からベテランまで、錚々たるメンバーが代表入りをしたところでして、どちらかというと、世代交代な感じですね。

丸山:どこの世界も世代交代は必ず何年かに1回おこなわれますけれども、水泳の選手寿命って平均でどのぐらいなの?

北島:男子の選手であれば、社会人になってから活躍する選手が増えてきています。僕なんかは34歳までやっていましたので。でも、ピークは20代前半だと思いますけどね。

丸山:なるほどね。じゃあ、そのピークを維持する時間はものすごく短いと。やっぱり(オリンピックは)4年に1回というのはきついね。

北島:そうですね。ただ今回、東京大会から3年はどちらかというと、短く感じてしまうかもしれないですね。

丸山:確かに。僕らゴルフ界は、メジャートーナメントが毎年必ず大きい大会が4試合、そのほかにも準メジャーと呼ばれる大会もあって結構たくさんモチベーションを高めるところがあるけど。もちろん水泳界も全日本や世界大会などがあると思うけど、オリンピックがめちゃくちゃ注目されちゃうから、ほかの大会で勝っても「勝っていないよね」って言われるのは、良くないよね?

北島:オリンピックしか注目されなかったり、間の3年間があまり報道されなかったり。

丸山:そうでしょう? オリンピックじゃない世界選手権みたいなところにもうちょっと注目を集められる方法とかね。

北島:ゴルフはいいですね、メジャーが年間に何回もあって。そういった意味ではモチベーションを維持しやすいですから。

丸山:それにどでかい賞金がつく。

北島:最高ですね。

丸山:もらっちゃいけないってことはないでしょ?

北島:それはないです。

丸山:優勝賞金、金メダル1億円とか。

北島:やる気出るな~(笑)。

丸山:選手にはやっぱり対価は大事ですよ。

北島:おっしゃる通りです。

◆丸山が水泳界に提案「もっと対価を」

丸山:康ちゃん(北島さん)が現役の頃の時代と今の時代とでは、タイムは相当上がっている?

北島:記録で見たら、毎年上がっていっていますね。

丸山:ゴルフの飛距離と一緒で毎年記録が良くなっていると。

北島:日本の選手はそれにちょっと遅れを取り気味なんですけど……。

丸山:そうなの!? その理由は?

北島:世界の成長率がすごく高くなってきているというか。どの種目でも、男子も女子もそうなんですけど、それに対して、日本の選手は“今年、勝負できるかな?”というレベルですね。

丸山:そうなんだ……これも我々と同じで、結構、情報力というのも大きくて、トレーニングの仕方だったり、水泳のフォームだったり、いろいろな情報をしっかり取れるのは大きい?

北島:大きいですね。技術的な面で情報は入ってくるんですけど、それに合わせた泳ぎが日本人にはなかなか難しかったりするので。金メダルが獲れればオーケーって見られがちなんですけど、やっぱりその中身ですよね。

丸山:うん。

北島:オリンピックの舞台で、どれだけ自己ベストを更新できたかとか、もうちょっと細分化して見ていかないと、ここから4年、8年、ましてや次のロサンゼルスオリンピックに向けてどういう準備をするかというふうに、きちんと逆算していかないと、一方的に差が広がっていってしまうかなと感じますね。

丸山:日本の選手も海外に留学というか、合宿をしたり、有名な海外のコーチから情報を得たりしているわけでしょ?

北島:そうですね、多くなってきました。まさに、池江璃花子さんも今回代表入りしまして。彼女はオーストラリアをベースにしていて、オーストラリアのコーチに指導を仰いでトレーニングしています。

丸山:よかったよね、病気から立ち上がって。そういう意味では、世界的に情報を取りにいろいろなところに出て、そこで学んで帰ってくるというのも大事なことだと。

北島:大事だと思います。

丸山:やっぱり(水泳界も)レースに対価をつけてほしいよね。ゼロでしょ?

北島:基本的に、国内の大会はゼロです。

丸山:世界選手権はどうなの?

北島:世界選手権は賞金が出るみたいですけど、僕の時代はゼロでした(苦笑)。ちょっとずつはよくなってきているんですけどね。ワールドカップってヨーロッパを回ったりするサーキットがあるんですけど、僕のときは優勝して1,000ドルです。

丸山:えっ!?

北島:なので、絶対に行くたびに赤字です。

丸山:そうだよね。そこは何とかならないの? スポンサーを募るとか。

北島:プロ化というところも、これからアマチュアスポーツにとっては重要になってくるかもしれないですね。

次回4月27日(土)のゲストも、北島さんです。

「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。



----------------------------------------------------
4月20日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/

Facebook

ページトップへ