音楽IQがあがる、WONKマネージャーの選曲

WONK ©InterFM897

毎週水曜日よる11時、エクスペリメンタルソウルバンドWONKが、30分間の「エクスペリメント=実験」的なラジオプログラム『WONK RADIO』をお届け。

6月19日の放送は、ゲストにWONKマネージャー林が登場。

林マネージャーは、DJもやっており、遠征の際は運転中にDJをしてくれるとのこと。最近は制作をしていたため、遠征がなく「林さんに選曲の機会がない!」ということで今回、マネージャーをゲストに迎え、「かっこいい曲を紹介してもらおう」ということに。

イギリスのトラックメーカー、THATMANMONKZ「FOR BAE」

林:レイブとかフェスとかのDJがかけそうな曲というか、4つ打ちとかも好きで、クラブカルチャーが好きなのでこういう曲を掘ったりすることが多くて。

荒田:深夜を超えて、昼までこれで行くときありますもんね。

江崎:これ禁欲的でいいですね。ずっとキックで抑制されていると、バーンってぶち上がる展開を予想するじゃないですか?でもそこまで上がることもなく。

荒田:さりげなく仕掛けられてくる感じあるよね?

林:チョット渋さがある曲が好きなんですよね。

江崎:さっき聴いているときに、みんなに話したんだけど、ドイツにこういう曲をオーケストラのフォーマットでやるっていうのがあるんだけど、けっこう似た雰囲気を感じる。ミニマルミュージックっぽいエッセンスもありつつみたいな。

荒田:テンポ感にはまっていないところもちょいちょいあるんだけど、そのギリギリのもたれを維持して、そこまで持っていかれない。一気にバンって返ってくる感じ。

林:DJ的にいうと、この曲、めちゃくちゃつなぎづらい!キックがずれてくる。繋いでる最中に「あれ?」みたいな。

井上:そのあれさがいいんですよね。あれ?ってなるのが。

荒田:これをつないでいるDJは、すげーってことで。

林:いや怖いので、最近かけてない。ズレるから!

全員:(笑)

パリのプロデューサー集団、JAZZ LIBERATORZ「EASY MY MIND (FEAT. TRE HARDSON, FAT LIP, OMNI)」

林:この曲、上品でWONKに近いものを俺は感じるというか、音の選び方だったりテンション感というか。

江崎:JAZZ LIBERATORZは聴いてましたし、WONK的視点でいうと、このフルートの使い方とかね。

林:2000年代のこういうシーン好きで。WONK が最初の「Sphere」だったり、その前の「From the Inheritance」聞いたときにJAZZ LIBERATORZがパッと思い浮かんだっていうか。こういうの生バンドでやっているのが同じ歳くらいでいるんだっていうのがあって、今日選びました。

4人:いいエピソード!ナイスエピソード!

井上:JAZZ LIBERATORZは、きれいだけど生音感もあるもんね。バンドの人も聴きやすいし、クラブカルチャー好きの人も聴きやすいし、かなり間口は広いですね。

江崎:俺は、もともとゴリゴリのヒップホップとか全然聞かず、楽器のものばかり聞いてきたんだけど、これはすんなり気持ちよく聞けたトラックのひとつかもしれない。

デンマーク出身のビートメーカー、UFFE「I CAN SHOW YOU HIGH」

林:すごいこの曲、夜一人とかで聞いているとすげーアガるっていうか、曲名どおりなんですけど。

荒田:DJでかけてたらけっこう、ドヤれません?

井上:一瞬みんながDJに注目するもんね。

荒田:やってるアイツ?みたいになって、テンテンテン〜って。

江崎:ふつーに曲のブレイクだよ!ってね。

荒田:今のかなりお客さん的には盛り上がりそう。

林:ヨーロッパのビートメーカーって、ひねくれている感じがあるっていうか、クセがあるポイントポイントがあって今、ヨーロッパのビートメーカー掘るの楽しいっすね。

江崎:ひと工夫あるんだけど、最終的な形は整っているというか、きれいなんですね。

荒田:ループなんだけど、その中でも展開していくね。リズムが展開したり、ネタが入ったり、ブレイクが入ったり、勉強になりますな。

江崎:思ったんだけど、不穏なエレピがパターンが繰り返されてるじゃん?印象的なんだけど、これを聴きながら夜な夜なアガっているマネージャーと会うの、怖いなっていう。

全員:(笑)

荒田:どういう状況で聴くんですか?

林:これは家を暗くして、SpotifyをBluetoothでスピーカーに繋いで、隣の部屋に迷惑にならない程度の爆音で、家で酒飲んで聴いてるっすね。

荒田:歪んだエレピでアガるマネージャーでした。

ATHLETIC PROGRESSION「STEPNEY TALE (FEAT. ISATTA SHERIFF)」

江崎:かっこいい!これも確かにエレピの音が印象的ですね。

林:展開も急に盛り上がって、一番ライブを観たいですね。Instagramのフォロワーも1000人ちょっとくらいで、まだ全然注目されていないっていう。才能あるアーティストって世界中にいますね。

荒田:これも林さんにオススメされてからずっと聴いていたもんな。うまいっすもんね、音作りもいいし。

林:向こうのジャズフェスとかにも出ていて、そこもちょっとWONKに近しいっていうか。面白いバンドだって思いますね。

江崎:日本でジャズフェスっていうと、4ビート系のジャズだったりを指したりとかのイメージを持たれる方も少なくはないんじゃないかなと思うんですけど。「ノース・シー・ジャズ・フェスティバル」とか、D'Angeloが出ていたりとか、ジャズって言葉は拡大解釈されていて、いろんなイベント出てる。

荒田:僕らも呼んでいただきたい。出てーなー、その「モントルー・ジャズ・フェスティバル」とか。

林:やりましょうやりましょう!でも、大学の同級生が一言も喋んないんですけど!

長塚:・・・しゃべりましたよ。

江崎:実は、ボーカルの長塚とマネージャーの林は大学の同級生なんですよ。

荒田:でも、いけすかないと思っていたタイプでしょ?

江崎:陽キャ中の陽キャのボーカルに対して、林さんはアングラ会の長(おさ)だったんですよね。

林:言い方!(笑)

長塚:でもそうだったマジで!

――メンバー曰く、「時間がないことで有名な、WONK RADIO」。30分にギュっと濃縮される音楽談義。引き続きお楽しみに。

WONK RADIO
放送局:interfm
放送日時:毎週水曜 23時00分~23時30分
出演者:WONK
番組ホームページ

メール:wonk@interfm.jp
ハッシュタグ:#wonkradio

※該当回の聴取期間は終了しました。

永井美奈子アナ 苦労続きだった新人時代 救われた小池裕美子アナの言葉「“永井、助走が長い飛行機は長く飛べるよ”って言ってくれたんです」

TOKYO FMの音声配信プラットフォームAuDee(オーディー)の番組「長野智子のテレビなラジオ」(隔週火曜・10時配信)。フジテレビに入社した1985年以降、テレビ業界で活躍してきたフリーアナウンサー・長野智子が、テレビを牽引してきた制作者・出演者をゲストに招き、テレビの過去・現在・未来を語ります。

6月24日(火)、7月8日(火)の配信では、フリーアナウンサーの永井美奈子さんがゲストに登場。ここでは24日の模様をお届け。 “局の顔”になるまで苦労の連続だった道のりや、先輩アナウンサーからの忘れられない言葉の思い出を語ってくれました。


(左から)パーソナリティの長野智子、永井美奈子さん



◆“局の顔”になるまで苦労の連続

永井美奈子さんは1965年生まれ、東京都出身。大学卒業後、1988年に日本テレビにアナウンサーとして入社します。「ジパングあさ6」の初代キャスターをはじめ、「マジカル頭脳パワー!!」「24 時間テレビ」など日本テレビを代表する番組を担当したのち、1996年にフリーへ転身。現在はフリーアナウンサーのほか、成城大学文芸学部で非常勤講師を務めています。

長野:フジテレビの三人娘って入ったときからすごかったんですよ。だけど、永井美奈子さんは意外と、とんとん拍子に局の顔になったわけではないって話を聞いたことがある。

永井:そうですね。1年目は宣伝番組でしたし、2年目に入ってからは報道に抜擢されたんです。木村優子さんとダブルで。これがひどかった(笑)!

長野:ひどいって(笑)。

永井:「NNNニュースプラス1」(日本テレビ系)っていう徳光和夫さんのニュース番組だったんですけど、最初は関谷亜矢子ちゃんとスポーツコーナーをやっていたんです。そのあとニュースの読み手に抜擢されたんですけども、これがひどかった。

長野:出来が悪かったってこと?

永井:めちゃくちゃ下手でした(笑)。

長野:緊張する並びだもんねえ。

永井:曜日ごとに木村優子さんの日と私の日があって、雲泥の差なわけですよ。

長野:当時から木村優子さんってすごかったからなあ。でも、そのバランスを狙っていたんじゃない?

永井:いやいや、報道ですから誤魔化しがきかないんですよね。

長野:永井アナみたいな子が観たいっていう視聴者も報道に取り入れたいって思ったんじゃないかな?

永井:そういう意図もあったんでしょうけど、アナウンスメントとしてはひどかった! そのあとはレギュラーが1本しかなくて、それが「THE・サンデー」(日本テレビ系)です。

そのなかで日本各地の絶景を中継するコーナーを担当したんですけど、ほぼ東京にいない生活を送りましたから(笑)。

長野:そうだったの。

永井:もう、暇で暇で。アナウンス部にいて電話番をしていたんですけど、部屋には各局のモニターが並んでいて、それを毎日ずーっと見ていました。

長野:阿部知代さんも同じことを言っていましたね。当時、寺田理恵子さんが大活躍されていて、露木さんに「やっぱり女性アナウンサーって寺田理恵子さんみたいな方がふさわしいですよね?」と言ったらしいんです。

永井:へぇ~!

長野:そうしたら露木さんは「阿部知代、寺田理恵子は2人いらないんだ」と。

永井:カッコいい~! アナウンサーの先輩ってね、そういう名言が多いんですよ! そういう話で言うと、小池先輩(小池裕美子)がおっしゃってくれた言葉があるんですよ。仕事がなくて、ただモニターを見ているだけの私に「永井、助走が長い飛行機は長く飛べるよ」って言ってくれたんです。

長野:く~!

永井:「助走が長すぎますけど、長く飛べるように頑張ります!」と思いました。

長野:いいことをおっしゃいますねえ。

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音声版「長野智子のテレビなラジオ」
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<番組情報>
番組名:長野智子のテレビなラジオ
配信日時:隔週火曜・10時配信
パーソナリティ:長野智子


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