綾野剛・鶴瓶にKがインタビュー!映画『閉鎖病棟 ~それぞれの朝~』スペシャル
綾野剛「今嘘をついたかつかなかったか、それだけで演技をしていた」
トムセン:続いてのインタビューです。
K:幻聴に悩むサラリーマン、チューさんを演じた綾野剛さんのインタビューです。
K:撮影現場に行かせていただいて。そこで初めてお会いしましたね。僕は一方的に知ってたので、すごいフレンドリーというか温かみのある人だなっていうのが第一印象でした。僕は主題歌を担当しましたけど、現場からしたら、いわゆる外の人間じゃないですか。でもあのファミリー感がすごく好きで。
綾野剛(以下、綾野):そんなことないですよ。
K:実際現場はどうでした?
綾野:心地よい感じでした。和気あいあいと。それこそKさんが面白かったです。一人只者じゃない人が立ってるぞ、と思って(笑)芝居を邪魔しちゃいけないって思ってくれてたみたいで、すごく端っこの方に申し訳なさそうに佇まれてたんですが、プロデューサーの人が「Kさんです」って教えてくれたので、駆け寄って「こんにちは」って挨拶して。僕は、こういう人大好き!みたいな感じで。そう、その時にもらった靴、まだ使ってるんですよ。
K:クロックス差し上げたんですよね。僕のセンスじゃないんですけど、頼んだ人のセンスでファンシーな感じになってて。
綾野:超キュートですよね(笑)。つい最近もあれ履いて現場に行ったら、子役の方がめちゃくちゃ寄ってきてくれて助かりました(笑)。
K:今回チューさんを演じる上で気をつけたところありますか?
綾野:苦労したところでいえば平山監督が手綱を持ってくださっていたので、俳優たるお芝居をしてしまうと「お芝居」って感じになってしまうんですよ。なのでなるべく作らないといいますか、佇むということを気をつけた覚えがありますね。
K:鶴瓶さんとか小松さんとのやりとりで印象的だったことありますか?
綾野:みなさんが平山監督が見たい世界を感じながらやっていて。ひとつみんなで気をつけていたのは、本当を探そうとすると、ただでさえ台本は嘘なのに起こっていることはノンフィクションな訳ですよね。だから本当を探そうとするとより嘘っぽくなるので、嘘をつかないことに気をつけてましたね。「今嘘をついたか、つかなかったか」だけで僕は芝居してました。
K:『閉鎖病棟』をご覧になる方へメッセージをお願いします。
綾野:こう言っては何ですがとても温かみのある優しい作品となっているので、劇場で体感していただけたら幸いです。
K:ありがとうございました。